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2024年9月 3日 (火)

●9.15日朝ピョンヤン宣言22周年集会のご案内

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チラシダウンロード表 - e296a02024.9.15e38381e383a9e382b7e8a1a8.pdf

チラシダウンロード裏 - e2978f2024209.15e38381e383a9e382b7e8a38f28e591bce381b3e3818be3819129.pdf

 

毎年開催している日朝ピョンヤン宣言の22年目の集会のご案内です。今年はストックホルム合意から10年の年でもあります。日朝国交正常化こそ日本に課せられた東北アジア平和の道です。9.15集会に多くの皆さんの参加・賛同を!

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   日朝ピョンヤン宣言22周年集会     
    ~ストックホルム合意から10年                    
 
   国交正常化交渉はなぜ進まないのか
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【講演】日朝国交正常化はなぜ必要なのか どうしたら可能になるか

        和田 春樹さん(日朝交渉検証会議・東大名誉教授)

     日朝交渉はなぜ22年も成果がなかったのか                            

                 --日本政府の責任と課題

        有田 芳生さん(ジャーナリスト・前参議院議員)

 ■緊張激化する朝鮮半島情勢
        韓国市民から平和への緊急アピール(ビデオ)
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 日時 9月15日(日)午後2時開会(1時半開場) 資料代800円
 場所 文京区民センター 3A (地下鉄「春日」or「後楽園」下車すぐ)
    https://www.yu-cho-f.jp/wp-content/uploads/kumin_map.pdf 
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主催 朝鮮半島と日本に非核・平和の確立を!市民連帯行動       
連絡先 ●戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
      1000人委員会(03-3526-2920)
        9条壊すな!実行委(03-3221-4668)
      憲法共同センター(03-5842-5611)
     ●「3・1朝鮮独立運動」日本ネットワーク(旧100周年キャンペーン)
      日韓ネット(070-6997-2546)
      ピースボート(03-3363-7561) 
      日朝協会(03-3237-1991)
      子どもと教科書全国ネット21(03-3265-7606)
      小川町企画(03-3818-6671) 
      韓統連(03-4361-6357)

         ◇          ◇          ◇
  9.15日朝ビョンヤン宣言22周年集会への賛同をお願いします
   ●賛同費   個人(1口)1000円/団体(1口)3000円
   ●郵便振替 00190-9-604110 口座名 [3・1記念事業委員会]  
       *「9・15集会賛同」と明記してください
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                                              【呼びかけ】

  9月17日は、日朝国交正常化の早期実現をめざすことで合意した「日朝ピョンヤン宣言」から22年、在朝日本人の全面的な調査を確認した「日朝ストックホルム合意」(2014.5)からも10年を迎えます。しかし、その後日朝交渉は途切れたままです。
 かつて日本が行った侵略・植民地支配によって多大な被害を与えた朝鮮民主主義人民共和国との間で未だ国交すらないこと自体異常なことです。私たちは不幸な過去の清算を基礎とした日朝国交正常化のための交渉を速やかに再開することを求めます。

 ◆安倍「拉致3原則」の見直しを

 昨年来、岸田首相は「前提条件のない日朝首脳会談」を呼びかけ、朝鮮側もこれに留意しいくつかの談話で注文を出してきました。しかし、結局、岸田政権も安倍政権以来の「拉致三原則」に固執し続けていることが明らかになり、一切の「交渉拒否」表明に至ってしまいました(3/26金ヨジョン党副部長談話、3/29崔善姫外相談話)。
 「拉致三原則」とは、①拉致問題はわが国の最重要課題、②拉致の解決なくして国交正常化なし、③被害者は全員生存しており即時一括帰国を求めるーというものです。

 しかし、ストックホルム合意の過程で田中実さんら2名の生存情報が朝鮮側からもたらされていましたが、安倍政権はこれを放置し黙殺しました。そしてこの情報を含む朝鮮側の調査報告書の受取りを拒否し、交渉を決裂させてしまったのです。また横田めぐみさんの遺骨とともに渡された歯と膨大な治療カルテに関する新証言も明らかになっています。
 硬直した安倍「拉致三原則」を見直し、日朝関係を一歩前に進めることが必要です。

 ◆朝鮮敵視政策を転換し、朝鮮戦争の終結に日本は貢献すべき

 今年は、朝鮮半島が日本からの解放と同時に南北に分断されてから79年。南北分断に起因する朝鮮戦争の停戦協定からも71年が経過しました。しかし、いまだ戦争は終結していません。これこそが朝鮮半島の「危機」の根源です。
 この間、日本政府は中国・朝鮮の「脅威」を煽りながら、専守防衛から「敵基地攻撃」能力の保有や軍事費のGDP比2%以上へ大軍拡を進めようとしています。
 また昨年8月の米キャンプデービットでの日米韓首脳会談以降、米原子力空母や戦略爆撃機まで投入した日米韓合同軍事演習が常態化し、アジア版NATO化の動きも加速しています。

 日本政府が今とるべき道は、戦争を呼び込むこうした危険な動きではなく、朝鮮戦争の終結と平和プロセスへ積極的役割を果たすことです。日朝ピョンヤン宣言を基礎に、不幸な過去を清算し日朝国交正常化を実現することこそ日本に課せられた平和の道です
 その中で在日朝鮮人への差別を止め法的地位と人権保障について誠実に協議・履行すべきなのです。日朝ピョンヤン宣言22周年集会に結集し、大きく声を挙げていきましょう!
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【日朝ピョンヤン宣言とは】2002年9月17日、当時の小泉純一郎首相が訪朝し朝鮮の金正日国防委員長と合意したもの。内容は、(1)双方は国交正常化を早期に実現させるため努力を傾注、(2)日本側は過去の植民地支配について痛切な反省と心からのお詫びを表明、(3)双方は国際法を遵守し、互いの安全を脅かす行動をとらない。朝鮮側は日本国民の生命と安全にかかわる懸案問題が再び起こらないよう適切な処置をとる、(4)双方は北東アジア地域の平和と安定を維持、強化するため互いに協力する。

 

2024年9月 2日 (月)

●8/31関東大震災朝鮮人・中国人虐殺101年犠牲者追悼大会の報告

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         渾身の想いを込めた追悼の舞

2024年8月31日、日韓ネットも大きく関わってきた「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺101年犠牲者追悼大会」が開かれた。会場の文京区民センター3A大会議室には超満員の450人が駆けつけ、多くの立見の人も出るなど埋め尽くされた。

昨年の1800人が結集した100年追悼大会、1700人が結集した国会正門前キャンドル行動に引き続くもので、実行委員会では継続した取り組みが確認されている。

午前10時からは当時の貴重な資料を展示した「原史料・パネル展」も開かれた。「原史料・パネル展」の模様はこちらの動画から https://youtu.be/WlymRotavtk

午後2時からは本集会が開始された。第一部は韓国・中国の遺族の皆さんを中心とした追悼式。第二部は虐殺の責任をただす集いに移った。詳細な次第は下記。全編動画(川島進さん撮影)はこちらから。https://youtu.be/a04j8uDmG6w

 *なお、これ以外の各地の取り組みは例年通り行われています。

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       追悼大会のため来日した韓国の犠牲者遺族

第1部 追悼式
  黙とう
  開会挨拶 田中宏(一橋大学名誉教授)
  遺族挨拶 朝鮮半島から
         中国から
  国会議員挨拶
  追悼の舞 曺和仙

第2部 関東大虐殺の責任をただす集い

  開会挨拶 藤田高景(100年追悼大会実行委事務局長)
  特別報告 川口正昭(旧群馬の森追悼碑を守る会共同代表)
  講演 関東大震災にいたる歴史的構造
          山田朗(明治大学教授)
     ヘイトクライム、レイシズムをのり越えて
          有田芳生(ジャーナリスト)
     国家責任追及の経過と課題
          田中正敬(専修大学教授、関東大震災の朝鮮人虐殺の
                    国家責任を問う会事務局長)
  報告 関東大震災ジェノサイドをアメリカで伝えることの意味
          金美穂(サンフランシスコ「慰安婦」正義連盟)

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    関東大震災虐殺にいたる歴史的構造について講演する山田朗・明大教授

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2024年5月21日 (火)

●沖縄平和行進に韓国代表団が参加

2024年沖縄平和行進に韓国代表団が参加

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 5年ぶりの再会だった。新型コロナ感染症で訪沖できなかった韓国からの代表団。基地のある韓国各地から沖縄との交流で元気にやってきた。
 辺野古の座り込み現場では「岩のように」の歌とユルトン・ダンスで盛り上げ、座り込みの仲間と一緒に警察にごぼう抜きされた。佐喜真美術館で沖縄戦の図に衝撃を受け、普天間基地の全容を見て未だに返還されない現状に怒りの声を上げた。平和行進では汗を流して一緒に歩き最終地の宜野湾市立グランドで連帯挨拶を行い、玉城デニー知事と固い握手。下記の写真は代表団の様子。今回は「基地ネットワーク」から16人(平沢、群山、義政府、仁川、ソウル、済州島など)、さらに済州島カンジョンから2人、済州島「平和の海」から6人、その他3人の合計27人が平和行進に参加した。

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東アジアの米軍基地問題解決のための沖縄・韓国 国際シンポ

 終了後は宜野湾セミナーハウスでシンポジウムをおこなったのだが、下記の写真はその様子だ。石垣島から駆け付けた上原正光さんからはミサイル基地化が進む琉球弧の様子が報告され、沖縄在住で辺野古弁護団、普天間・嘉手納弁護団の弁護士白充(ペク・チュン)さんは沖縄と「朝鮮国連軍」について問題提起があった。韓国からは「平沢平和センター」から平沢と群山の米軍基地の現状が報告されたが、驚いたのは平沢で市議会などを通じて「平和行政」を推進させ、条例制定など新しい運動も始まっていることだった。また、「開かれた軍隊のための市民連帯」では沖縄の発表に呼応する形で、「国連軍司令部」の再活性化や日本を引き込む危険な動きなどが報告された。それぞれ中身の濃い発表で時間が足りないほどだったが、課題は次回につなげていくことが約束された。(2024年5月19日、沖縄那覇空港で。K)

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2024年3月 6日 (水)

●3.5合同軍事演習に反対し米韓大使館へ抗議行動

3月4日から11日までの米韓大規模軍事演習「フリーダム・シールド(自由の盾)」に抗議し即時中止を求めて、3月5日午後、東アジア市民連帯による米韓大使館への抗議行動が雨の中50人の人々の結集で行われた。

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今年のフレーダムシールドは原子力空母やB1Bなど戦略爆撃機の投入や、敵前上陸、対北侵攻に向けた野外機動演習が昨年の倍に強化され、朝鮮指導部の斬首作戦を含む戦争挑発演習である。大規模軍事演習を直ちにやめ、今こそ朝鮮半島「危機」の根源である停戦状態に終止符を打ち平和協定を締結せよ--の国際世論を高めよう。

なおこの米韓合同演習には日本の自衛隊も密接にリンクしており、日米韓軍事同盟化に反対して3月13日に日本政府(外務省)への申し入れも予定されている。

2024年3月 5日 (火)

●辺野古埋立て・代執行 3.4防衛省に抗議要請書(日韓ネット)

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3月4日、辺野古の海の埋め立てに抗議する防衛省への月例行動がありました。
日韓ネットが要請文を担当し、日本政府岸田総理と防衛大臣にあてて抗議要請文を手渡
しました。

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 防衛省の担当官に抗議要請書を手交する日韓ネットの仲間(防衛省正門前)

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                         抗議要請書

内閣総理大臣 岸田文雄様
防衛大臣   木原 稔様
                   2024年3月4日 日韓民衆連帯全国ネットワーク

 本年1月10日、沖縄県防衛局は、名護市辺野古の大浦湾側の埋め立て工事を始めました。90メートルの深さのマヨネーズ状地盤に7万本もの杭を打ち込むとのこと。最低でも12年かかるという「工事」は、できてもすぐに沈んでしまいかねないものです。国は、沖縄県民の民意を踏みにじり、県の地方自治を踏みにじって「代執行」として「工事」を始め、大浦湾を破壊しています。玉城沖縄県知事は、最高裁に上告して工事の中止を求めていましたが、2月29日、最高裁は沖縄県の上告を事実審理を全くせずに門前払いしました。代執行裁判は、防衛省が行政不服審査法による「私人」として不服申し立てをしたことから始まりました。でも、戦車やミサイルを持つ防衛省がなぜ「私人」として不服申し立てできるのですか!最高裁の不受理を認めません。大浦湾を破壊する工事をすぐにやめてください!
 2月6日、沖縄戦の遺族らが防衛省に訴えました。「沖縄戦の遺骨や血も混じっている南部の土砂を海の埋め立てに使わないでほしい」と。防衛省はなぜ「南部から土砂をとらない」と言わないのですか。人道上許されないことです。
 林芳正官房長官が1月28日、就任後初めて沖縄県を訪れ、県庁で玉城デニー知事と会談しました。玉城知事が、辺野古への新基地建設計画断念を求めたのに対し、林官房長官は「工事を進めていく」と従来の見解を繰返しました。「一日も早い普天間基地の危険の除去」と言いますが、ならば米国と交渉して、すぐに基地を閉鎖すべきです。「辺野古移設が唯一の解決策」というのは、普天間基地をこのまま使い続けてくださいと言っているようなものです。政府のやり方は、まちがっています。
 近隣諸国を仮想敵とした防衛計画のもと、自衛隊のミサイル配備など大軍拡が続く沖縄、琉球諸島。人々は、不安な毎日を送っています。私たちは平和に暮らしたいのです。アジアの国の人々とも仲良くし、対話で平和を維持したいのです。だれも戦争を望んでいません。自衛隊に対してもそうです。地震が多発し、いつ大災害に見舞われるかわからない状況です。災害に対していち早く駆け付け、人命救助に当たることを望んでいます。自衛隊は戦争の準備、人殺しの訓練をするのではなく、解体して人命救助隊になることを私たちは望んでいます。
 以下、要請します。
一、大浦湾への土砂投入を直ちにやめてください
一、遺骨が混じる南部の土砂を使わないでください
一、沖縄県民の民意を踏みにじる「辺野古新基地建設」を撤回してください
一、危険な普天間基地閉鎖に向け、米国と交渉してください
一、アジアの平和のため、戦争準備をやめてください

2024年3月 3日 (日)

●3.1独立運動105周年・新宿キャンドル集会に160人

3月1日夜、3.1朝鮮独立運動105周年・新宿キャンドル集会が開かれました。
今回初めての新宿駅南口で、交通事情から宣伝カーが使えませんでしたが、2.25屋内集会に続き160名の皆さんが結集し、リレートークに合わせてペンライトで応えていました。

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3.1朝鮮独立運動105周年・新宿キャンドル集会 次第

歌                    なりぞう (開会前とフィナーレ各1曲)    
司会          菱山南帆子(総がかり行動実行委員会)
主催者挨拶         野平晋作 (「3.1朝鮮独立運動」日本ネット) 
関東大震災虐殺問題   宮川泰彦 (日朝協会東京都連合会会長
徴用工問題           山本直好 (強制動員問題と過去清算のための共同行動)
「慰安婦」問題     梁澄子 (日本軍「慰安婦」問題解決全国行動)
朝鮮学校差別問題    森本孝子(朝鮮学校「無償化」排除に反対する連絡会)
停戦協定・戦争終結   ソン・ヒョングン(在日韓国民主統一連合) 
在沖米軍基地問題    青木初子(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)
改憲・軍拡問題     小田川義和(総がかり行動実行委員会)

 

川島進さんが全編の動画を撮ってくれましたのでリンク先を貼り付けます

  https://www.youtube.com/watch?v=QRhfYR2mnl4

下の写真は順に熱唱するなりぞうさん、「慰安婦」問題解決全国行動・梁澄子(ヤン・チンジャ)共同代表、「無償化」連絡会・森本孝子共同代表、沖縄一坪関東ブロックの青木初子さん

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2024 3・1朝鮮独立運動105周年集会 賛同団体⇒個人一覧・50音順 (3/1現在)

 【団体】強制動員問題解決と過去清算のための共同行動、研究所テオリア、「憲法」を愛する女性ネット、在日韓国民主女性会。在日韓国民主統一連合中央本部、新社会党東京都本部、スペース21、朝鮮学校「無償化」排除に反対する連絡会、朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会、朝鮮の自主的平和統一支持日本委員会、日韓民衆連帯全国ネットワーク(日韓ネット)、日韓和解と平和プラットフォーム、日朝協会、日本平和委員会、<ノーモア南京>名古屋の会、ピースボート、ぴ~す・め~る、ひょうたん島研究会、ふぇみん婦人民主クラブ、フォーラム平和・人権・環境(平和フォーラム)、婦人民主クラブ、部落解放同盟東京都連合会、平和といのちイグナチオ9条の会、本郷文化フォーラムワーカーズスクール(HOWS)、許すな!憲法改悪・市民連絡会 【個人】青木初子(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)、浅井健治、安達由紀、新里倫子、池上仁、石谷春日、伊藤英一、伊藤美恵子、井上好子、岩本乾治(福祉労働者)、内田雅敏(弁護士)、大谷猛夫。大友陽子、大畑龍次(日韓ネット)、大村忠嗣(ピースアクションうえだ事務局)、奥村律子、尾澤邦子(日韓ネット・ノレの会)、尾澤孝司(日韓ネット)、小田川興(在韓被爆者問題市民会議)、小野信也(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)、笠原直子、加藤正姫(日韓ネット)、川村肇(独協大学教員)、北川広和(日韓ネット・「日韓分析)編集)、北原れい子、金性済(日本キリスト教協議会総幹事・日韓プラットフォーム書記)、木村章子、くじゅうのりこ(東アジアの和解と平和ネットワーク)、黒田恵、桑原輝子(I女性会議)、小出友里、小林和博、近藤ゆり子、斎木登茂子。斉藤義夫(元高校教員)、坂本美幸、佐藤邦也、申嘉美、鈴木敏夫(子どもと教科書全国ネット21事務局長)、宋世一、高梨晃嘉(共同行動のためのかながわアクション代表世話人)、高橋昭子、高橋華枝、田上中、武田隆雄(日本山妙法寺僧侶)、谷口洋子、田場祥子、寺尾光身、土松克典(日韓ネット・HOWS)、中村知明(郵政ユニオン)、奈良本英佑、長谷川和男(朝鮮学校「無償化」排除に反対する連絡会共同代表)、花村健一、番場明子(ぴ~す・め~る)、東矢高明、飛田雄一(神戸学生青年センター理事長)、福島博子、布施由女(三多摩日朝女性のつどい世話人)、松浦賢治、森内慎一郎、森川静子、森本孝子(朝鮮学校「無償化」排除に反対する連絡会共同代表)、八木浩一、矢野秀喜(強制動員問題と過去清算のための共同行動)、吉沢公良(荒川住民ひろば)、與芝豊、吉原真次、梁大隆、渡辺一夫(韓国良心囚を支援する会全国会議代表)、渡辺健樹(日韓ネット共同代表)、渡辺真哉、渡辺吉男、匿名希望5名

2024年2月28日 (水)

●2.25屋内集会の詳報(3.1朝鮮独立運動105周年)

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                            尾澤邦子(日韓ネット事務局)

 2月25日(日)寒い冬の雨の中、東京都文京区民センター会議室に約160名が参加して、3.1朝鮮独立運動105周年集会が開催されました。集会は「戦争反対!日米韓軍事同盟化を許さない!植民地主義を清算し平和な東アジアを!」というテーマで行われました。
 主催者あいさつで加藤正姫さんは「朝鮮半島をめぐる危険な状況は加速している。韓米の合同軍事訓練は、1年に256日も行われた。それに日本も加わってきている」「差別排外主義をあおる状況、危険な状況に敢然と立ち向かい、闘っていかなくては」と話しました。

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           板垣竜太さん(同志社大学教授)

 「いまこそ植民地支配責任を問う」と題して、同志社大学教授の板垣竜太さんが講演を行いました。現代の歴史修正主義(歴史否定論)およびレイシズム(民族・人種差別)と植民地支配責任との関係を考えるという趣旨で、3.1運動にみる問題の絡まり合いから、「植民地支配責任の否定とレイシズム」(3.1運動の否定と帝国意識)、「植民地支配責任の追求とレイシズムの克服」(3.1運動の広がりと民族意識)について話しました。最後に「問題の克服のために」として、反レイシズムの立場から、司法・行政・立法への働きかけが必要であり、人種差別禁止基本法などの整備が不可欠であると話していました。

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         韓国ゲストの金英丸(キム・ヨンファン)さん

 韓国からのゲストとして、民族問題研究所対外協力室長、日韓歴史正義平和行動共同執行委員長のキム・ヨンファンさんが「日米韓軍事同盟化の現状と韓国民衆の闘い」と題して話しました。自己紹介でお母さんのことを話してくれました。1936年に足立区の千寿で生まれ、小学校に通い、45年に韓国に行った。韓国語がわからず学校に行けなかったとのこと。また日本で亡くなったおじいさんの遺骨を探したことなど話しました。植民地時代とのつながりを感じるお話でした。
 本題に戻り、3.1「運動」が、植民地支配からの独立と民主共和制の確立を求める3.1「革命」であったこと、不当な暴力の主体である日本帝国主義(朝鮮総督府)に対して主権者としての人民が蜂起したことなど話しました。現在のユン・ソンニョル政府は、ろうそく革命の結果誕生したムン・ジェイン政権のすべての政策を全面否定。検察独裁であり、国会を無視し、マスコミに対する弾圧を行っている。市民は怒っており、岸田政権に負けない低い支持率だと話していました。そして、強制動員被害者の人権と尊厳、東アジアの平和について話しました。

 特別アピールとして、サンケン弾圧と闘う尾澤孝司さんのアピールがありました。5月13日に控訴審初公判があること、高裁に対して無罪判決を求める署名に協力してほしいとの訴えがありました。

 最後に「2024 3.1朝鮮独立運動105周年宣言」が全体で採択され、続いて鈴木敏夫さんが行動提起。3月1日(金)午後6時から、新宿駅南口で、リレートークを行います。3.1朝鮮独立運動105周年キャンドル集会です。歴史に向き合い、平和を愛する日本市民からの応答として、関東大震災虐殺問題、徴用工問題、日本軍「慰安婦」問題、朝鮮学校差別問題、また沖縄、改憲問題などについて訴えます。お集まりください。 

集会の様子は川島進さんがYouTubeにアップしてくれました。
 ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=onjyiYwfhd8

             <集 会 次 第>  司会 尾澤邦子

 【映像】「植民地支配に抗って-3・1朝鮮独立運動」(制作・旧100周年キャンペーン)
 主催者挨拶 加藤正姫(「3.1朝鮮独立運動」日本ネットワーク)
 講演 いまこそ植民地支配責任を問う
           板垣竜太さん(同志社大学教授)
 韓国ゲスト 日米韓軍事同盟化の現状と韓国民衆の闘い
           金 英丸さん(キム・ヨンファン=韓日歴史正義平和行動共同執行委員長
                              民族問題研究所対外協力室長)
 特別アピール 尾澤孝司さん(日系進出企業・韓国サンケン労組支援闘争不当弾圧当該)
 2024 3・1朝鮮独立運動105周年集会 宣言
 行動提起  鈴木敏夫(「3.1朝鮮独立運動」日本ネットワーク)

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以下、集会で採択された「2024 3.1朝鮮独立運動105周年宣言」全文

2024 3.1朝鮮独立運動105周年集会 宣言
   ― 戦争反対!日米韓軍事同盟化を許さない!
       植民地主義を清算し平和な東アジアを! ―

 今年の3月1日は、日本からの独立を求め朝鮮全域で人びとが立ち上がった3・1独立運動(1919年)から105周年を迎えます。私たちにとっては歴史を直視しながら日本と朝鮮半島やアジアの人びととの平和な関係をいかに築くのかを問い直す日でもあります。

朝鮮戦争を終結させ平和協定締結を

 いま朝鮮半島では、日本からの解放と同時にもたらされた南北分断から79年。南北分断に起因する朝鮮戦争の停戦協定からも70年を超えましたが、いまだ戦争は終結していません。これこそが朝鮮半島「危機」の根源です。 
 朝鮮戦争を終結させ、停戦協定を平和協定に転換させることで東北アジアの非核・平和に向かうことができます。
 しかし昨年8月、米国のキャンプデービットで日米韓首脳会談が開かれて以降、米韓に日本も加わり、米原子力空母や戦略爆撃機まで投入した合同軍事演習が常態化しています。こうした戦争挑発が朝鮮側の対応を含め朝鮮半島の新たな緊張をもたらしているのです。大規模軍事演習をやめ、何よりもこの地に膨大な軍隊を置き、居座り続ける米国に戦争の終結に応じるよう、強く求めていくことが必要です。

歴史の事実すら認めない岸田政権--歴史を直視し大軍拡に反対しよう

 昨年は関東大震災の朝鮮人・中国人虐殺から100年の年でもありました。しかし、岸田政権は数々の公文書や証言などがあるにもかかわらず、虐殺の事実すら認めていません。これら歴史の隠蔽や歪曲などの事例は後を絶ちません。
 元徴用工への日本企業の賠償責任問題で、韓国政府は韓国財団が肩代わりする「第三者弁済」を持ち出しましたが、日本政府・被告企業はここでも植民地支配責任を何ら取っていません。最近では群馬の森朝鮮人追悼碑の県による破壊も引き起こされています。朝鮮学校への「無償化」差別も相変わらずです。
 歴史歪曲と差別・排外主義の横行を決して許してはなりません。
 いま岸田政権は、中国・朝鮮の「脅威」を煽りながら「敵基地攻撃能力」保有や大増税を伴う軍事費倍増、日米韓軍事同盟化を加速させ日本を<戦争する国>へ大転換させようとしています。
 一方で岸田首相は口を開けば「日朝首脳会談の実現」を唱えていますが、そのためには「拉致の解決なくして国交正常化なし」などという安倍政権以来の方針を取り下げ、国交正常化のための交渉の道に戻るべきなのです。
 東アジアの民衆連帯で改憲・大軍拡を止め、平和国家の道めざしましょう。
       
                   2024年2月25日
                   3・1朝鮮独立運動105周年2.25集会 参加者一同

 

2024年2月 1日 (木)

2024 3.1朝鮮独立運動105周年集会のご案内

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毎年開催している3.1朝鮮独立運動の105周年集会のご案内です。
昨年は関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年でしたが、その4年前に起こった、この3.1
独立運動への弾圧・虐殺とも密接に連動しています。

世界各地で緊張が高まる中、いま朝鮮半島でも緊張が高まっています。あらためて植民
地主義の清算と東アジアの平和をめざして3.1集会への参加・賛同を呼びかけます。
   
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2024 3.1朝鮮独立運動105周年集会
     戦争反対!日米韓軍事同盟化を許さない!
    植民地主義を清算し平和な東アジアを!
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【屋内集会】2月25日(日) 14時開会(13時半開場) 資料代800円

                  文京区民センター3A  (地下鉄春日駅or後楽園駅すぐ)

   動画上映「植民地支配に抗って-3・1朝鮮独立運動」

   講演「いまこそ植民地支配責任を問う」
           板垣竜太さん(同志社大学教授)

   韓国ゲスト「日米韓軍事同盟化の現状と韓国民衆の闘い」
           金英丸さん(キム・ヨンファン=韓日歴史正義平和行動事務局長
                    民族問題研究所対外協力室長)
      ほか

【キャンドル集会】3月1日(金)18時開始 新宿駅南口前

   リレートーク 関東大震災虐殺100年問題、徴用工問題、日本軍「慰安婦」問題
          朝鮮学校「無償化」差別問題、停戦70年と朝鮮半島平和問題、
          沖縄基地問題、憲法改悪問題ほか

【主催】「3・1朝鮮独立運動」日本ネットワーク(旧100周年キャンペーン)
    連絡先 日韓ネット(070-6997-2546)
          ピースボート(03-3363-7561) 
                   日朝協会(03-3237-1991)
                 子どもと教科書全国ネット21(03-3265-7606)
                   在日韓国民主統一連合(03-4361-6357)
                   小川町企画(03-3818-6671)    (順不同)

【協賛】 戦争させない!9条壊すな!総がかり行動実行委員会

【3・1独立運動105周年集会・行動への賛同をお願いします】
  賛同費  個人(1口)1000円 団体(1口)3000円
  郵便振替 00190-9-604110 口座名[3・1記念事業委員会] *3・1賛同と明記下さい
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              【呼びかけ】
 今年の3月1日は、日本からの独立を求め朝鮮全域で人びとが立ち上がった3・1独立運
動(1919年)から105周年を迎えます。私たちにとっては歴史を直視しながら日本と朝鮮
半島やアジアの人びととの平和な関係をいかに築くのかを問い直す日でもあります。

 ■朝鮮戦争を終結させ平和協定締結を

 いま朝鮮半島では、日本からの解放と同時にもたらされた南北分断から79年。南北分
断に起因する朝鮮戦争の停戦協定からも70年が過ぎましたが、いまだ戦争は終結してい
ません。これこそが朝鮮半島「危機」の根源です。 
 いま再び緊張が激化していますが、朝鮮戦争を終結させ、停戦協定を平和協定に転換
させることで東北アジアの非核・平和に向かうことができます。 
 この地に軍隊を置き、居座り続ける米国に戦争の終結に応じるよう、強く求めていく
ことが必要です。

 ■歴史の事実すら認めない岸田政権--歴史を直視し、大軍拡に反対しよう

 昨年は関東大震災の朝鮮人・中国人虐殺から100年の年でもありました。しかし岸田
政権は虐殺の事実すら認めず、米国につき従い、中国・朝鮮の「脅威」を煽りながら「
敵基地攻撃能力」保有や大増税を伴う軍事費倍増、日米韓軍事同盟化を加速させるなど
日本を<戦争する国>へ大転換させようとしています。
 東アジアの民衆連帯で改憲・大軍拡を止め、平和国家の道めざしましょう。
 3.1朝鮮独立運動105周年行動に集まろう!
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                              【3・1独立運動とは】
 1919年3月1日、日本の植民地下のソウルで宗教指導者らを中心に独立宣言書が発せら
れました。この日、ソウルのパコダ公園(現タプコル公園)には数千人の青年学生らが集
まり市内をデモ行進、「独立万歳」の叫びに市民も合流。この動きは朝鮮全域に波及し
、200万人が立ち上がったといわれています。これに対して日本軍は武力弾圧を加え、
多くの人々が虐殺されました。しかし、朝鮮半島の人々の独立・平和の叫びは今も連綿
と引き継がれているのです。
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2023年9月20日 (水)

●8/31-9/2.3関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年の取り組みの詳報

 今年の関東大震災時の朝鮮人・中国人虐殺100年にあたり、あらためて歴史の事実に真摯に向き合い、未だに虐殺の事実すら認めない日本政府や小池百合子都政を追及する多様な取り組みが繰り広げられた。
 その一つ、関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年犠牲者追悼大会実行委員会は、8月31日に犠牲者追悼大会、9月2日に国会キャンドル集会、9月3日にはヘイト攻撃にもっともさらされている川崎での国際シンポジウムなどが連続行動として繰り広げられた。
 ここには朝鮮半島の虐殺犠牲者遺族、中国の虐殺犠牲者遺族らが一堂に会し、また韓国・中国・米国などからさまざまな運動体を代表する海外ゲストが駆けつけた。
 ここでこれらの取り組みの報告をしておきたい。(W)

 1800人が結集した8/31虐殺犠牲者追悼大会
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 8月31日、文京シビック大ホールで開かれた犠牲者追悼大会には1800人が集まり、朝鮮半島と中国の遺族と共に虐殺犠牲者を追悼した。
 始めに開会挨拶を、実行委員会共同代表の田中宏・一橋大名誉教授、在日韓国・朝鮮人として慎民子・一般社団法人ほうせんか理事、在日中国人として林伯耀・関東大震災中国人受難者を追悼する会共同代表がそれぞれの立場からおこなった。
 韓国・中国の犠牲者遺族の証言と想い
 続いて朝鮮半島と中国の遺族代表が登壇した。

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 韓国の遺族として登壇したのは、関東大震災時に群馬・藤岡警察署の前で自警団によって虐殺された南成奎さんの孫の権在益さん。「朝鮮人が放火している」などの流言は群馬県にも伝わり、祖父は警察署に避難したものの押し寄せた自警団に他の朝鮮人と共に虐殺された。祖父の南さんは当時38歳、建設労働者として日本に出稼ぎに行き、藤岡、新川の砂利採取場で働き始めて2カ月しか経っていない時に虐殺された。南さんは他の労働者と共に藤岡の成道寺に埋葬されているという。2017年に遺族会を結成した権さんは、虐殺された祖父の気持ちに思いを馳せながら「日本政府は謝罪してほしい」と強く訴えた。
 中国からは、東京都江東区で虐殺された周瑞楷さんの孫で、700人近くの遺族会「温州遺族聯誼会」会長である周江法さんが登壇。祖父の周瑞楷さんは同じ村の人たちと20人で日本に労働者として渡り、うち18人が江東区大島で軍人と青年団主体の自警団によって殺害されたという。周瑞楷さんの3人の弟も同時に殺された。周瑞楷さんの妻は翌年に病死し、周江法さんの父親は、3歳で父を4歳で母を失い、苦難の生活を送ったという。 
 権在益さんや周江法さんは他の遺族たちと共に、連日開かれた集会や記者会見などに出席。真相究明、日本政府の謝罪と賠償を求め、訴え続けている。
 来賓として、中国大使館の楊宇首席公使、朝鮮総聯の徐忠彦副議長が挨拶、また出席した立憲・共産・社民・れいわの各党議員が紹介され、この間この問題で国会質問を行った杉尾参議院議員(立憲)、福島参議院議員(社民)が報告した。
 さらに海外ゲストとして、韓国の「関東虐殺100周忌追悼事業推進委員会」共同代表で「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」理事長でもある李娜栄さん、震災時に虐殺された中国の社会運動家王希天の孫である、中国「王希天研究会」の王旗会長(代読)、米国「サンフランシスコ『慰安婦』正義連盟のジュディス・マーキンソン会長の連帯挨拶があり、日本政府による真相究明と公式謝罪を求めた。

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 4つの特別報告と草の根市民団体の報告
 日本からは4人の特別報告と、早くから犠牲者を追悼し、調査に取り組んでいた4つの草の根市民団体から報告があった。
 専修大学教員の田中正敬さんは、現政権が「(虐殺の記録が)調査した範囲では見当たらない」と国会で答弁し、また政府が国家の関与を認めたことがないことこそが問題だとした。「誰でも閲覧可能な史料があるにもかかわらず、事実を認めない。虐殺が忘れられ、責任追及をする人々がいなくなるのを待っているのだろう。史料に基づいて政府に虐殺の事実を認定せざるをえないように追い詰めると同時に、人権抑圧を当たり前のように日本が行ってきたことが虐殺を招いたと、現在の社会がきちんと認識することが大事だ」と話した。
 ノンフィクションライターの安田浩一さんは「メディアと民衆の責任」について、「本来デマを否定し、人の命と尊厳を守るべきメディアが虐殺に加担し、朝鮮人への憎悪を煽った。いま、メディアの一部は隣国の脅威と恐怖を煽り、外国籍市民の増加を〝治安〟の問題にすりかえているし、ネットではヘイトスピーチがあふれている。虐殺を過去の話にできない時代を私たちは生きている」と指摘した。
 「ヘイトスピーチを許さないかわさき市民ネットワーク」の崔江以子さんは、「ヘイトクライムのターゲットにされている私は、100年経った今、再び殺されるかもしれません」と切り出し、ヘイトスピーチや脅迫状、誹謗中傷の被害に遭っていると語った。安倍元首相の銃撃事件の時は、「日本から出て行け」と脅迫電話があったという。「今はあのジェノサイドから地続きです。差別禁止法制定は待ったなしです。皆さんと共に実現したい」と訴えた。
 「9・1関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典実行委員会」委員長で日朝協会の宮川泰彦さんは、東京都の責務について言及した。1973年に両国の横網町公園内に、当時の都議会全会派の賛同・協力のもと「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼碑」が建立され、翌年から追悼碑の前で、追悼式典が行われてきた。東京都は追悼碑の所有・管理者であり、都知事は追悼式典に追悼の辞を送付していたが、小池都知事は就任2年目以降、追悼の辞送付を拒否している。
 宮川さんは「小池都知事は『全ての被災者を追悼している』と回答しているが、自然災害で命を失った犠牲者と、人の手によって命を奪われた被害者を一括りのするもので、人道上の観点からも大きな問題」とし、「都の責任は何なのかをきちんと考えるべき」と述べた。
 草の根報告は、「千葉県における関東大震災と朝鮮人犠牲者追悼・調査実行委員会」の平形千恵子さん、「一般社団法人ほうせんか」の落合博男さん、「関東大震災時朝鮮人虐殺の事実を知り追悼する神奈川実行委員会」の山本すみ子さん、「関東大震災中国人受難者を追悼する会」の川見一仁さんが登壇し、各地の長い間の取り組みや現在の活動状況などを語った。
 この中で神奈川実行委員会の山本さんは「『証拠はゼロ』などと回答する政府に騙され続けてきた私たちは、このゼロの怒りを大きな課題としたい」と強調し、当時の神奈川県知事が作成したとみられる朝鮮人虐殺に関する文書が新たに見つかったことを報告した。
 追悼大会は最後に、『隠された爪痕』など関東大震災時の朝鮮人虐殺の記録映画製作を続けている映画監督の呉充功さんの報告に続き、「歴史に誠実に向き合い、国家の責任を問い、再発を許さない共生社会への第一歩を」とする大会宣言を全体で採択して終了した。
 このほか追悼大会では、中国「東方文化芸術団」と韓国「京畿民芸総」の歌・演奏・舞踊のほか、崔善愛さんによるピアノ演奏、李政美さんと在日中国人の紫金草合唱団とのコラボによるミニコンサートもあり盛りだくさんの大会だった。また夜の追悼大会に先立ち、この日午後には当時の資料のパネル展も開かれ平日にもかかわらず多くの人が訪れた。

 

 9/2国会キャンドル行動にも1700人が結集

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 9月2日は国会正門前でキャンドル集会が取り組まれ、1700人が結集した。
 関東大震災朝鮮人・中国人虐殺の国家責任を問い、朝鮮半島と中国の遺族、各国のゲストとともに、100年目にして初めて日本の国会前に一堂に会し、日本政府に虐殺の事実を認め、謝罪・賠償を要求する大衆的な行動に立ち上がったものだ。
 集会では、はじめに実行委員会を代表して日韓ネットの渡辺健樹さんが主催者挨拶。
 続いて、震災後に群馬県の藤岡警察署に一時保護されていた朝鮮人が地元の自警団員に襲われ、17人が虐殺された「藤岡事件」遺族の曺光換(チョ・グァンファン)さんは、祖父の兄が30歳で亡くなった。朝鮮が植民地となり、貧しい家庭を何とかしたいと思い日本へ来たとのこと。「日本は全く反省してない。資料を公開し、100年前に何があったか明らかにするべきだ。今日ここに集まった人、全員が英雄です」と訴えた。
 中国人遺族の周松権さんは、今年日本政府に2回目の督促状を提出したことを紹介。同督促状は▽歴史を語り継ぐために殺害された現地に記念碑を建てる▽中国人と朝鮮人の歴史を含む記念館建設▽日本の歴史教科書にこの事実を書き、日本の若い世代に歴史を知ってもらう―ことなどを求めている。
 集会では在日朝鮮人、在日中国人の訴えのほか、韓国「関東虐殺100周忌追悼事業推進委員会」の金鍾洙執行委員長、「サンフランシスコ『慰安婦』正義連盟」のジュディス・マーキンソン代表がそれぞれの取り組みを報告。また共産党・小池書記局長、社民党・福島党首、れいわ新撰組・櫛淵共同代表が連帯と決意を述べた。
 最後に、集会参加者全員で政府への要請書を確認し、国会に向かってシュプレヒコールを挙げて終了した。

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 歴史の隠蔽、排外主義、戦争動員に危機感

 これらは小さな市民団体が結集しておよそ1年半をかけて準備してきた取り組みであったが、3日間で延べ4000人近い人々が結集したことは、歴史の隠蔽と排外主義、新たな戦前への動きの強まりの中で、危機感を感じている人々も広がっていることを実感させた。

この間、日本政府は国会での野党議員の質問に対しても、虐殺に「関連する資料は見当たらない」などとその事実すら認めていない。
しかし事実は、政府が「震災を利用し朝鮮人が各地に放火」等のデマを拡散し流言蜚語が広がった。戒厳軍の制圧下で、軍・警と共に、官憲主導下に組織された自警団に結集した民衆により6000人を超える朝鮮人、800人近い中国人が虐殺された。また、日本の社会主義者や労働運動の活動家や、朝鮮人、中国人と間違われた一部日本民衆も虐殺された。
朝鮮、中国への侵略と植民地支配を推し進めていた日本は、現地の民衆の強い抵抗に遭い、その憎悪と恐怖から、日本国内で官民一体となりジェノサイドを敢行したのである。
そして百年。他民族への嘲(あざけ)りと蔑視、ヘイトクライムは今も後を絶たない。朝鮮学校の「無償化」からの排除など国レベルでの「他民族への公的な差別」が継続していることと、日本政府が関東大震災での大虐殺事件を一世紀にわたり隠蔽し続けていることは表裏一体である。
首相自身が会長を務める中央防災会議の報告書でさえ、「大震災の死者・行方不明者約10万5000人のうち虐殺の犠牲者を1~数%」と推計し、「過去の反省と民族差別の解消の努力が必要」と指摘している。関東大震災での虐殺を隠蔽し歴史を改ざんする政府の責任を放置したままでは、再び加害の側へ動員されてしまう危険がある。
今こそ、多民族・多文化が共生できる社会へ踏み出すため、日本社会の隅々から立ち上がろう。いま再び隣国への敵がい心を煽り「敵」基地攻撃を正当化する政府の戦争動員に立ち向かおう。

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   写真・チラシをクリックすると拡大表示されます

2023年9月 8日 (金)

9.16日朝ピョンヤン宣言21周年学習会のご案内

          20230916

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    日朝ピョンヤン宣言21周年 --日朝国交正常化をめざして
         --今一度検証する日朝交渉 9・16学習会--
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2016年以降、日朝交渉は途絶えています。このような中、岸田文雄首相が5月27日、
首脳会談の実現に向け「私直轄のハイレベルで協議を行っていきたい」と述べると、朝
鮮側は2日後、「朝日両国が互いに会えない理由はない」(外務次官談話)と応答しま
した。日朝交渉再開の兆しが出てきているかのようです。

 しかし、岸田政権は日朝国交正常化を真剣に考えているのでしょうか。昨年末に改訂
した「国家安全保障戦略」では朝鮮を「差し迫った脅威」と位置づけました。さらに8
月18日に予定されている日米韓首脳会談で、米国は日韓関係に「根本的変化」(fundam
entalchange)をもたらそうとしています。日韓を朝鮮の封じ込め、中国に立ち向かう
「準同盟」関係にしようというのです。岸田政権、尹錫悦政権はこのような道に踏み込
みこもうとしています。このような選択をしつつ、日朝国交正常化を進めることはあり
得ません。

 岸田政権は今いちど、2002年の日朝ピョンヤン宣言に立ち返って日朝国交正常化を進
めるべきです。日本は過去の植民地支配を痛切に反省し謝罪する、朝鮮は拉致問題が再
び起こらぬよう適切な処置をとる、そして互いの安全を脅かすような行動はとらない、
これを履行してこそ北東アジアの平和と安定が保たれるのです。
 日朝間で国交正常化に向けての協議を始めてから既に30年以上が経過しました。その
歴史を振り返りつつ、ピョンヤン宣言の意義を再確認し、国交正常化への道筋を探るた
めに学習会を企画しました。ぜひご参加ください。

   日時 9月16日(土)午後2時開始(1時半開場)
  場所 文京シビックセンター4階ホール 参加費800円
      ●定員100人、先着順

 講演 「日朝交渉30年を振り返る」(仮題)
       和田春樹・東大名誉教授

    1938年生まれ。著書に『北の友へ南の友へ』(お茶の水書房)、『朝鮮戦争全史』
   『日露戦争 起源と開戦(上・下)』『北朝鮮現代史』『「平和国家」の誕生』
       (岩波書店)、『朝鮮有事を望むのか』(彩流社)、『米朝戦争をふせぐ』『安
        倍首相は拉致問題を解決できない』(青灯社)、近著に『日朝交渉30年史』
   (ちくま新書)ほか多数。

主催 「3・1朝鮮独立運動」日本ネットワーク(旧100周年キャンペーン)
   連絡先 日韓ネット(070-6997-2546)/ピースボート(03-3363-7561)/
          日朝協会(03-3237-1991)/子どもと教科書全国ネット 21(03-3265
                  -7606)/小川町企画(03-3818-6671)/韓統連(03-4361-6357)

 

2023年8月 1日 (火)

●関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年行動のご案内

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 画像をクリックすると拡大します。そこからさらにズームで拡大できます。

 また、右クリックでダウンロードもできます。

 

虐殺の事実さえ未だに認めない日本政府、小池都知事--この現状を打破するために加害
国・日本でこそ大規模な追悼大会を、との思いで開催が準備されています。

多くの皆さまのご参加・結集を呼びかけます。

 *チラシダウンロード、申込み、カンパ等はすべて実行委公式ブログから
           ⇒ https://100nen-jikkoui.blogspot.com
拡散歓迎
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     関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年犠牲者追悼大会
             8/31―9/2・3 連続行事のご案内
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●関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年犠牲者追悼大会
  日時 8月31日(木) 開会18時15分(開場17時)
  場所 文京シビック大ホール(1800人規模)
      (地下鉄「後楽園」or「春日」下車すぐ )
    内容     朝鮮半島・中国からの遺族挨拶
    特別報告 国家の責任/メディアの責任/民衆の責任
    追悼のピアノ演奏 崔善愛
    追悼歌曲 紫金草合唱団と李政美
    海外ゲスト 朝鮮半島・中国・米国
    日本政府への要請ほか
  参加費 1000円  下記アドレスから申込みをお願いします
          https://100nen-jikkoui.blogspot.com
             チケット販売も行ってますのでお買い求めください

       *朝鮮半島と中国の遺族をはじめ、韓国の広範な労組・市民・社会団体
        で構成する「関東虐殺100年追悼事業推進委員会」から100人を超える
                     人々も来日、さらに米国の人権団体などからも多数参加予定。

  ◎プレ企画 「原資料・パネル展」-歴史の真実を知ろう
    8月31日午後1時~4時半/文京区民センター3A 観覧料500円
     100年前の公文書やデマをまき散らした当時の新聞等の原本やコピーを展示
       https://100nen-jikkoui.blogspot.com      

 

●国会キャンドル行動-日本政府は虐殺の事実を認め謝罪せよ!
  日時 9月2日(土) 19時開始 *18時半よりデモンストレーション
      場所 国会正門前(地下鉄「国会議事堂前」or「永田町」or「桜田門」下車)
  アピール 朝鮮半島・中国の遺族、海外ゲスト、市民団体、各政党国会議員など

      *100年目にして初めて遺族・海外ゲストと共に国会に対して異議申し立て
       日本政府は事実を認め、謝罪・賠償を行うよう国家責任を追及する。

 

●国際交流シンポジウム-関東大震災におけるレイシズムとジェノサイド
      日時 9月3日(日) 17時30分開始(17時開場)
  場所 在日大韓基督教会 川崎教会
  報告者    朝鮮半島・中国・米国・日本の研究者、弁護士、市民活動家
  事前申込制 housenka.kanagawa@gmail.com 宛にお願いします。

●主催 関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年犠牲者追悼大会実行委員会
         https://100nen-jikkoui.blogspot.com 

 

*上記のほか各地の例年の行事も取り組まれます。

 

 *8月25日に参議院議員会館で行われた記者会見の全編動画はコチラ
   https://www.youtube.com/watch?v=M6VzF07XtDI&t=217s

      東京新聞記事  https://www.tokyo-np.co.jp/article/272616?rct=national

2023年7月28日 (金)

●7.22停戦協定70年ソウル平和行動参加報告(かもめ)

  朝鮮戦争の停戦70年・平和行動の日、色とりどりの旗がソウルの街にひるがえった。デモ行進では韓国のデモには珍しく外国語も飛び交った。宣伝カーの女性が「今日は多くの海外ゲストが来ています。みんなで一緒に叫びましょう」として韓国語でピョンファ(平和の意)、ピース、日本語でヘイワなどと声を合わせた。戦争NO,平和YESというスローガンは誰にでも分かりやすく、みんなの声が大きくなった。

  宣伝カーの女性が言う。「1年は365日、今は220日が過ぎていますが、既に115日間、軍事演習が行われているのです。もう沢山です。もう止めましょう。朝鮮戦争を終わらせて平和に生きましょう。」「世界ではSDGsや脱炭素と言っていますが、軍事演習で使われる二酸化炭素の排出は誰が測っているのでしょうか。戦争は止めて気候変動や食料のためにお金を使いましょう

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  デモ行進が終わって集会の場所に近づくと、空の雲は一層濃くなり今にも雨が降りそうだった。
  集会のスタートは軽快な太鼓の合奏。10代、20代の若者が元気に叩くと、会場と一体となっていった。

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  会場の周りは世界各地から送られてきた統一旗が掲げられている。中には在日の人たちが寄せ書きをした旗も見受けられた。海外ゲストが紹介される頃には雨は本格的に降ってきて、集会参加者は急いで雨合羽を着たものの本降りの雨にあまり役立たない。
  それでも最後のフィナーレ、市民大合唱では皆さん平和の歌を高らかに歌い、会場を盛り上げてくれた。

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  7月23日には韓国側が用意してくれたバスに乗ってフィールドワークに出かけた。統一展望台では、あいにくの天気で北の方角も曇って見えなかったが、70年もなお戦争が終結していないことを感じさせられた。ぜひ多くの人に来てほしいと心から思った。

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2023年5月12日 (金)

関東大震災虐殺100年5.20プレ集会のご案内

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今年9月の関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年に向けた5.20プレ集会のご案内です。
慎蒼宇(シン・チャンウ)法政大学教授に90分たっぷりご講演いただきます。
改憲・大軍拡など新たな戦前となりつつある今、改めて未清算の侵略・植民地主義の過
去を問い直すことが求められています。多くの皆さまのご参加を。
                   
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            関東大震災朝鮮人・中国人虐殺から100年を問う!
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   今年の9月1日は多くの犠牲者を出した関東大震災から100年にあたります。この時、混乱に乗じて「朝鮮人が放火した」「井戸に毒を入れた」などのデマが拡散され、軍隊・警察・自警団などにより多くの朝鮮人・中国人が虐殺されました。これは天災によるものではなく人災です。
   しかし、未だに日本政府はその事実すら認めず、小池都知事も事実を消し去ろうとしています。  
   私たちは関東大震災虐殺100年にあたり、日本社会がこの歴史と誠実に向き合い、国家の責任を問い、再発を許さない共生社会への一歩をめざして取り組みを進めています。ぜひご参加を!

【シリーズ第2回】
  講演 関東大震災時の朝鮮人虐殺の歴史的背景
         慎 蒼宇(シン・チャンウ)・法政大学教授
  日時 5月20日(土)午後6時半開会
  場所 文京区民センター3A大会議室 資料代800円
      (地下鉄「春日」or「後楽園」下車すぐ)
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【今後の予定】 *下記のほか例年の各地の行事も取り組まれます
 
  [シリーズ第3回] 映画「払い下げられた朝鮮人」上映と呉充功監督のお話ほか
    日時 7月13日(木)午後3時開演  場所 衆議院第一議員会館B1大会議室
       * 午後2時半からロビーにて通行証を配布します

  関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年犠牲者追悼大会
    日時 8月31日(木)午後6時半開会(6時15分開場)
    場所 文京シビックセンター大ホール(地下鉄「後楽園」or「春日」下車すぐ)

    関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年国会キャンドル行動
    日時 9月2日(土)午後7時開始  場所 国会正門前
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【賛同募集中!】個人1口1000円 団体1口3千円
     郵便振替00130―8―359604
     名義「関東大震災中国人受難者を追悼する会」
     (関東100年賛同と明記下さい。個人の方は肩書・氏名公表の可否も明記を)

主催・関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年犠牲者追悼大会実行委
 問合せ先 080-1142-2515 (川見)  090-8808-5000 (藤田)  070-6997-2546 (渡辺)

 

2023年5月 4日 (木)

●岸田首相訪韓にあたっての過去清算共同行動の声明

 5月7日~8日の日程で岸田首相が訪韓することが決まりました。
 3月16日の日韓首脳会談で確認した「シャトル外交の再開」を軌道に乗せるという趣旨での訪韓だと言われています。しかし、聞くところによりますと、議題の中心は日米韓安保協力と経済協力の拡大になりそうだとのことです。

またしても、強制動員問題は後回し、被害者は置き去りです。

 これを前に、強制動員問題解決と過去清算のための共同行動は、声明「岸田首相は自らの言葉で語れ植民地支配への反省、強制動員被害者への謝罪」を発しましたのでご紹介します。
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2023年5月3日

       -岸田文雄首相の訪韓に当たって-
声明「岸田首相は自らの言葉で語れ 植民地支配への反省、強制動員被害者への謝罪」

                強制動員問題解決と過去清算のための共同行動
                 (https://181030.jimdofree.com/

 岸田文雄首相が5月7~8日の日程で訪韓することが正式に発表されました。
 3月16日に尹錫悦大統領が来日し12年ぶりに日韓首脳会談が開催され、時をおかず今度は岸田首相が5年ぶりに訪韓するシャトル外交の再開です。
 ただ問題は、岸田首相が訪韓して首脳会談で何を議論するか、です。
 3月6日の韓国政府の「徴用工」問題の解決策発表とその後の日韓首脳会談は、実態として日米韓の安保協力体制の立て直し、強化を最優先にして進められていることは明白です。
 しかも、2018年の大法院判決以降最悪の状況に陥ったといわれた関係がようやく隣国同士らしい関係に戻ったとは言われますが、強制動員問題は依然として未解決のままです。大法院判決を受けた15名の原告のうち10名の原告遺族は「日帝強制動員被害者支援財団」の「肩代わり」を受け入れました。しかし、長期間裁判を闘った当事者である生存原告は全員「解決策」を批判し「財団」の給付を拒んでいます。

 岸田首相は3月16日の日韓首脳会談の際に「日本政府は1998年10月に発表された『日韓共同宣言』を含め歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでいる」としましたが、過去の植民地支配について自身の言葉では反省と謝罪は述べませんでした。まして強制動員被害者へ慰労、謝罪の言葉をかけることもありませんでした。日韓政府間の関係が進展しても強制動員被害者が置き去りにされたままでは被害者も
韓国国民も納得できません。
 今回、岸田首相の訪韓の発表を受けて5月2日付の中央日報は「岸田首相が誠意ある呼応をする番だ」との社説を掲げましたが、これは韓国紙に言われて実行することではありません。

 今回の訪韓を機に岸田首相は自らの言葉で過去の植民地支配に対する反省と謝罪を表明すべきです。同時に、強制動員の歴史的事実を認め、被害者に直接謝るべきです。そうしてこそ強制動員問題解決に向けての一歩が踏み出されます。「確認した史実から教訓を得て、より良い明日を模索するという意味」(金大中)での未来志向の日韓関係が始まります。
 私たちは岸田首相の訪韓がそのような結果を生むことを求めます。

2023年3月19日 (日)

●朝鮮戦争停戦協定70年と私たちの課題(渡辺健樹)

日韓の宗教者と市民運動でつくる「日韓和解と平和プラットフォーム(PF)」の日本側会員交流会が3月18日に開かれ、それぞれのテーマの発題がなされました。その中の朝鮮半島平和キャンペーンについて日韓ネットの渡辺共同代表が「朝鮮戦争停戦協定から70年と私たちの課題」と題して発題を行いました。以下に全文を掲載します。

PDF版ダウンロード - e2978f3.18e697a5e99f93pfe4baa4e6b581e4bc9ae38080e6b8a1e8bebae58e9fe7a8bf.pdf

 

3.18日韓PF会員交流会            part① 朝鮮半島平和キャンペーン
朝鮮戦争停戦協定から70年と私たちの課題
           渡辺健樹(PF運営委員・日韓民衆連帯全国ネットワーク共同代表)


   *本稿では大韓民国の略称は「韓国」、朝鮮民主主義人民共和国の略称は「朝鮮」としています。
 いま朝鮮半島では、日本からの解放と同時にもたらされた南北分断から78年。南北分断に起因する朝鮮戦争の停戦協定からも70年が経過しましたが、いまだ朝鮮戦争は終結していません。70年にもわたり「撃ち方やめ」に過ぎない停戦状態のまま置かれていること自体異常であり、これこそが朝鮮半島「危機」の根源です。朝鮮戦争を終結させ、停戦協定を平和協定に転換させることが必要です。

 再び緊張状態に回帰した朝鮮半島情勢  

 2018年の南北首脳による板門店宣言、史上初の米朝シンガポール首脳会談・共同声明は、朝鮮戦争の終結、朝鮮半島の平和体制と完全な非核化へ向かう歴史的な可能性をもたらしました。しかし米国は合意を履行せず、この直後の米韓軍事演習は中断したもののその後は規模を縮小した米韓軍事演習が繰り返されてきました。さらに一方的に朝鮮の核放棄のみを求める強硬政策をとり、また「米韓ワーキンググループ」を設置して韓国政権が勝手に南北関係を進めないようタガをはめました。そのため南北で合意された南北鉄道連結や金剛山観光再開など一歩も進まない状況となりました。
 米国でトランプからバイデンに政権が代わり、韓国でも文在寅(ムン・ジェイン)政権から尹錫悦(ユン・ソンヨル)政権へ政権交代し米韓合同軍事演習は拡大の一途をたどっています。昨年来、原子力空母や戦略爆撃機B1Bなどを投入した大規模演習が日本海や朝鮮半島周辺で常態化しています。これらは、朝鮮に対する核を含む軍事攻撃を想定したものであり、朝鮮指導部の「斬首作戦」まで想定したものです。
 こうした動きを見据えて、朝鮮側も2018年以来継続してきたICBMの発射実験や核実験のモラトリアム(猶予)の停止を宣言し、ICBMを含むミサイル実験を繰り返すなど、再び緊張激化の時代に入りました。

 繰り返されてきた米国の軍事威嚇と挑発こそが元凶

 こうした状況の中で朝鮮のミサイル発射実験に対しては、米韓当局はもとより日本政府もマスメディアも一方的に「北朝鮮の挑発」とし、米韓軍事演習は「挑発への対応」と正当化しています。
 しかし、それはまったく間違いです。朝鮮半島で軍事的威嚇と挑発を繰り返してきたのは米国です。では少し歴史的に見てみましょう。
 ①1953年7月に朝鮮戦争の停戦協定が結ばれ、すべての外国軍隊の撤退について協議することも勧告されていましたが、米国はこれをボイコットし唯一の外国軍隊として朝鮮半島に居座り続けてきました。
 ②さらに新しい武器を持ち込まないことを規定した停戦協定の一部を一方的に廃棄(56.9)し、戦術核兵器を大量に韓国に持ち込みました。(注・この時期は米軍政下に置かれた沖縄にもメースBなどの戦術核が大量に配備。72年の施政権返還で撤去されたが有事の核再持ち込みを密約)。朝鮮半島では、のちに南北間で朝鮮半島の非核化共同宣言(91.12)が出され地上核は撤去されたことになっていますが検証されていません。
 つまり朝鮮の「核疑惑」が取りざたされる以前から核威嚇がかけられていました。
 ③その後、1994年の米朝枠組み合意、2003年には6者協議(南・北・米・中・日・ロ)の枠組みができ、朝鮮半島の([北朝鮮の]ではない)非核化・米朝国交正常化・日朝国交正常化などを目指す6者共同声明(2005.9)なども出されましたが、その間も米韓軍事演習や朝鮮に対する「制裁」なども繰り返され、決裂に至りました。
 こうした過程で朝鮮は核・ミサイル開発を続けてきたことは周知のとおりです。
 朝鮮について筆者は、頭のてっぺんから爪先まで核で武装した猛獣(米国)を前にしたいわば「ハリネズミ」国家を目指していると見ています。

 日本が果たしてきた役割

 この中で日本は極めて犯罪的な役割を果たしてきました。
 ①そもそも朝鮮戦争は、日本の敗戦に伴う米ソの南北分割占領に起因しています。
 当時米ソは朝鮮における日本軍の武装解除のために38度線を境に分割占領しました。それはすでに始まっていた米ソ冷戦の利害から決められたものですが、日本の植民地支配がなければ南北分断もなかったのです。
 ヨーロッパでは侵略当事国であったドイツが東西に分割されましたが(これを肯定するわけではありませんが)、アジアでは日本でなく朝鮮半島が分割されたことに痛みを感じている日本人がどれだけいるでしょうか。
 米国が占領した朝鮮南部では米軍政が布かれ、日本の統治機構であった総督府の要員をかき集め、自主的な建国へのうねりを徹底して弾圧しました。やがて国連の名による南朝鮮だけの単独選挙を強行し(48.5)南北分断の固定化は決定的となっていきました。
 こうして朝鮮戦争勃発への素地が内包されていきました。
 ②朝鮮戦争は前述のように、朝鮮半島の人々が望まない南北分断に起因して起きたわけですが、その中で日本は準「参戦国」として重要な役割を果たしました。
 イ.日本全土が米軍の重要な兵站・出撃拠点となったこと。ロ.GHQの指令とはいえ日本は掃海艇部隊、戦車揚陸艦(LST)、軍事物資輸送などに動員(兵站作業従事者8000人、機雷などで57名犠牲も)。ハ.朝鮮戦争特需が日本の敗戦後の経済復興と「高度成長」のバネになった。
 特に日本の兵站・出撃拠点化がなければ米国の戦争遂行は不可能でした。この関係はその後のベトナム戦争や湾岸戦争、アフガニスタン戦争に至るまで続いています。
 また自衛隊の前身である警察予備隊が作られたのも朝鮮戦争の中でした。
 そして今や「敵基地攻撃能力」の保有や軍事費の倍増など大軍拡を進め、「戦争する国」の道をひた走っています。米日韓軍事同盟体制も現実となりつつあります。
 このようにいわば戦後の日本は朝鮮戦争の中で形作られたと言えます。

 私たちの課題 

 では今年、朝鮮戦争の停戦協定70年という節目にあたり私たちのなすべきことを考えたいと思います。
 ①朝鮮戦争を終結させ停戦状態から平和協定締結へ国際的圧力、世論喚起
 ②未だ敵対関係で一切の戦後処理もしていない朝鮮との国交正常化実現
 ③在日朝鮮人への(だけではないが)差別・ヘイトクライム・ヘイトスピーチの禁止
 ④憲法9条改悪に反対する。「敵基地攻撃能力」保有、軍事費倍増など戦争する国への大転換に反対。米国につき従い、事実上対中国・台湾「有事」への軍事介入宣言と朝鮮・ロシアへも軍事対応するに等しい安保関連三文書に反対。
  以上4項目を列記しましたがこの方向に沿いながら、さらに韓国の運動体の提案にも応え以下のように具体的に連帯していきたいと思います。
 イ.停戦協定70年に向けて各地で米韓演習中止を求める行動(東京では3/12.13に米韓大使館行動実施)、ロ.停戦協定締結70年目の7/27の前に東京で集会を開催、7/22数万人規模で予定されるソウルの行動に合流。ハ.署名、統一旗への寄書き、ニ.その他の多様な取り組み。
                                           以上

 

2023年3月13日 (月)

●米韓合同軍事演習の中止を求め、米韓大使館へ抗議行動

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                                       (K.M)
 今日(3月13日)から米韓合同軍事演習「フリーダム・シールド(自由の盾)」が始まった。史上最大の野外機動訓練を含むこの演習は、朝鮮半島のみならず東アジアの平和を脅かすものだ。既に韓国メディアでは、その一部が報道されている。
https://newsis.com/view/?id=NISX20230313_0002224564

 13日午後1時、米国大使館前に集合した東アジア市民連帯のメンバーらは米国大使館に向けて抗議行動を行った。あいにく小雨のぱらつく天気だったが、約40人の参加者は怒りの拳を上げた。
 さらに午後2時半には韓国大使館に向けて抗議行動を行い、シュプレヒコールを上げた。

通りがかりの幼稚園児が不思議そうに見ていて参加者が説明する一幕もあった(写真下)

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雨を突いて米国大使館へ(上) 抗議のシュプレヒコール(下)

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東アジア市民連帯では声明も発表し、米韓大使館へ送付している。

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   【声明】米韓軍事演習の中止を求める
                       2023.3.13 東アジア市民連帯

 私たちは、本日(3月13日)より実施される米韓両軍による合同軍事演習「フリーダムシールド」の中止を強く求める。
 米韓両軍は年初より頻繁に合同演習・軍事訓練を強行してきた。いずれも朝鮮半島の平和を脅かす危険な演習・訓練である。「フリーダム・シールド」と名付けられた今回の演習は、実弾演習をともなうより実戦的で大規模なものだ。これら繰り返される演習・訓練は、朝鮮半島を戦場とする導火線に火を着けたような危険な状況に陥っている。
 3月2日には米韓の特殊部隊が、朝鮮の核施設などへ精密打撃する訓練が実施された。米軍からは強力な対地掃討能力を持ったAC130J攻撃機が初めて参加した。また、朝鮮の指導部の暗殺を狙った「斬首作戦」訓練も実施された。翌3日には、米韓両空軍が黄海や朝鮮半島内陸部で連合空中訓練を行った。今年5回目である。これには核爆弾を搭載可能な戦略爆撃機B1Bが参加・展開している。
 これに先立ち、2月7日、バイデン大統領は一般教書演説を行い、内外政策について明らかにした。しかし、外交政策では中国とロシアに言及したものの、朝鮮には一言も触れなかった。朝鮮とは外交交渉しないと宣言したに等しい。朝鮮に対しては軍事力などの圧力をかけて、現体制の崩壊を導くという考えであることが明白だ。また、2月16日には韓国国防白書が発表され、「朝鮮の政権と軍はわれわれの敵である」との規定を復活させている。米韓両軍が何のために朝鮮を威嚇・挑発する軍事演習を繰り返しているのか、明らかだろう。
 こうしたなかで、「フリーダムシールド」を5年ぶりに復活させ、過去最長の11日間実施する。そこでは、野外機動訓練「ウォリアーシールド」や、核施設などを精密打撃する特殊部隊訓練「チークナイフ」なども実施するとしている。これには、「上陸作戦」や「斬首作戦」が含まれている。いずれも朝鮮を対象とした先制攻撃・侵攻作戦であることは明らかだ。これらが実行に移されれば、朝鮮側が防衛・抑止のための戦争態勢に入ることは火を見るよりも明らかであり、実際に戦争が起きる危険性を高めることにつながる。
 朝鮮半島や日本など東アジアの平和を希求する私たちは、こうした戦争状況を生み出す恐れの強い米韓合同軍事演習「フリーダムシールド」をただちに中止するよう強く要請する。

【東アジア市民連帯は、私たち日韓ネットなど各市民団体や平和フォーラム、6.15共同宣言実践日本地域委員会の在日の皆さんなどで構成され2014年8月27日に設立】

2023年3月 6日 (月)

●韓国政府の徴用工問題解決法に反対する過去清算共同行動の声明


【声明】歴史に目を閉ざし、被害者を置き去りにしたままでは解決にならない!

             2023年3月6日 強制動員問題解決と過去清算のための共同行動
                                             https://181030.jimdofree.com/

 本日、韓国政府・朴振外交部長官が「強制徴用大法院判決関連解決法」を発表しま
した。
 「解決法」として示したのは、①「日帝強制動員被害者支援財団」(以下、財団)が
2018年大法院判決の原告に判決金・遅延利子を支給する、②後続措置として、被害者の
苦痛を記憶し、継承していくために追慕、教育・調査・研究事業等を推進する、③判決
金・遅延利子支払いの財源は民間の自発的寄与などを通じて用意する、の3点。「今後
の計画」として、被害者・遺族に「解決法」への理解・同意を求めること、財団への財
源用意が確実に進むようにすることなどを打ち出しています。

 これを受けて、日本政府・林芳正外相は記者会見で、韓国政府の「解決法」を「日韓
関係を健全な関係に戻すためのものとして評価」すると言い、「この機会に、日本政府
は、1998年10月に発表された『日韓共同宣言』を含め、歴史認識に関する歴代内閣の立
場を全体として引き継いでいることを確認」する旨を表明しました。

 被告企業は、この韓国政府の発表について「特にコメントする立場にない」とコメン
トしました。そして、改めて「請求権協定で解決済み」との見解を明らかにしました。

 韓国政府が日本政府に求めた「誠意ある呼応」は何ひとつ反映していません。これで
強制動員問題が解決したとは言えません。

 第1に、被告日本企業は謝罪もしていなければ、賠償支払いの表明もしていません。
被告企業は日本と韓国の裁判で、強制動員し、強制労働を強いた事実、その不法行為責
任を認定されています。にもかかわらず被害者に謝罪の言葉さえなく「コメントする立
場にない」と他人事のように振る舞っています。

 第2に、林外相の「歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでいる」
との言葉は、「韓国国民に対し植民地支配により多大の損害と苦痛を与えた」という19
98年宣言の核心的部分を欠落させています。日本政府は戦時中の朝鮮人強制動員につい
て第一に責任を負うべき立場にあるにもかかわらず「多大の損害と苦痛」を受けた強制
動員被害者に謝罪しなかったのです。

 このように韓国の財団に賠償支払いを肩代わりさせておきながら加害当事者は謝罪も
せず、1円の金も出さない、これで強制動員問題が解決するはずがありません。

 日韓両政府は、今回の「解決法」発表により、日韓関係が改善され、発展していくと
言っています。しかし、強制動員問題等を解決し、植民地主義を清算するプロセスを進
めていかない限り日韓の真の友好は深まらず、関係が発展していくはずがありません。

 今回の「解決法」について、生存被害者原告は受け入れられないとの立場を明らかに
しています。

 私たちは、被害者ととともに、
(1)日本政府・被告企業が強制動員の事実を認めて真摯に謝罪し、その証として償い
のために資金を拠出し、同じことを繰り返さないための措置を具体的に講ずること、

(2)そのために被害者原告及び遺族との協議の場を設けること、

----を求めて運動を続けていきます。

 

2023年3月 2日 (木)

●3.1(104周年)新宿キャンドル行動に160人

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3月1日午後6時から新宿西口で3.1朝鮮独立運動104周年キャンドル行動が行われた。

4年前の3.1(100周年)以来毎年開催されている新宿でのキャンドル行動で、160人の人々が手に手にキャンドル(ペンライト)を掲げながら取り組んだ。リレートークの開始前とフィナーレになりぞうさんが「朝露」などを熱唱した。

途中から右翼・レイシスト集団が妨害してきたが、毅然として行動を繰り広げた。

リレートークでは最初に主催者あいさつを野平晋作さん(3.1ネット、ピースボート)が行い、それぞれの課題に取り組んでいる各団体の代表が熱烈にアピールした。司会は総がかり行動から菱山南帆子さん。

【リレートーク】

  歌・なりぞうさん、司会菱山南帆子(総がかり行動実行委員会)
  主催者挨拶 野平晋作(3.1ネット・ピースボート共同代表)
  徴用工問題 山本直好さん(日鉄裁判支援する会事務局長)
  関東大震災虐殺100年問題 宮川泰彦さん(日朝協会会長)
  「慰安婦」問題 柴洋子さん(日本軍「慰安婦」問題解決全国行動共同代表)
  朝鮮学校差別問題 森本孝子さん(朝鮮学校「無償化」排除に反対する連絡会共同代表)
  停戦協定70年問題 ソン・ヒョングンさん(在日韓国民主統一連合議長)
  沖縄基地問題 青木初子さん(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)
  改憲問題 土井登美江さん(総がかり行動・壊すな!9条実行委員会)

  川島進さんの動画 https://www.youtube.com/watch?v=gQW43DZxxrY

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熱唱するなりぞうさん

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徴用工問題でアピールする山本直好さん

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日本軍「慰安婦」問題解決全国行動の柴洋子さん

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総がかり行動 土井さん

 

 2023 3・1朝鮮独立運動104周年集会 賛同団体⇒個人一覧・50音順 (2/27現在)      

【団体】I女性会議千葉県本部、「憲法」を愛する女性ネット、原水爆禁止日本協議会(原水協)、強制動員問題解決と過去清算のための共同行動、研究所テオリア、憲法を生かす会関東連絡会、在日韓国民主女性会、在日韓国民主統一連合、新社会党、新社会党東京都本部、スペース21、朝鮮学校「無償化」排除に反対する連絡会、朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会、朝鮮の自主的平和統一支持日本委員会、「止めよう1辺野古埋立て」国会包囲実行委員会、日韓民衆連帯全国ネットワーク(日韓ネット)、日朝協会、日本カトリック正義と平和協議会、ピースボート、ぴ~す・め~る、ふぇみん婦人民主クラブ、フォーラム平和・人権・環境(平和フォーラム)、婦人民主クラブ、部落解放同盟東京都連合会、平和を実現するキリスト者ネット、平和といのちイグナチオ9条の会、本郷文化フォーラムワーカーズスクール(HOWS)、許すな!憲法改悪・市民連絡会、1923関東朝鮮人大虐殺を記憶する行動、【個人】青柳清美、秋山淳子(オール埼玉総行動副実行委員長)、浅井健治、新里倫子、池上仁、石下直子、伊藤英一、岩崎富久男、岩本乾治、内田雅敏(弁護士)、大下富佐江、大友陽子、小笠原三枝子、奥村律子、尾澤邦子(日韓ネット・ノレの会)、尾澤孝司(日韓ネット)、小田川興、小野信也(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)、川見一仁、川村肇(独協大学教員)、北川広和(日韓ネット・「日韓分析」編集)、北原れい子、金性済(日本キリスト教協議会総幹事・日韓プラットフォーム書記)、くじゅうのりこ(東アジアの和解と平和ネットワーク)、久世裕子、黒田恵、権龍夫、近藤ゆり子、宋世一、高史明(作家)、斎藤義夫(元都立高校教員)、坂本史子(元目黒区議)、桜井大子、佐藤邦也、芝崎眞吾(東水労退職者会)、申嘉美、鈴木敏夫(子どもと教科書全国ネット21事務局長)、高梨晃嘉(日朝国交正常化を求める神奈川県民の会事務局長)、高野孟、高橋昭子、高橋華枝、竹腰英樹、武田隆雄(日本山妙法寺僧侶)、田上中、谷口洋子、寺尾光身(名古屋工業大学名誉教授)、土松克典(日韓ネット・HOWS)、中地弘志、中塚明(奈良女子大学名誉教授)、中村知明(郵政ユニオン本部顧問)、中村光一、奈良本英佑、難波幸矢(日本キリスト教団東中国教区常置委員)、西惇、花村健一、原崎澄子、番場明子(ぴ~す・め~る)、飛田雄一(公益財団法人 神戸学生青年センター理事長)、平野晶男、平山良平、福島博子、布施由女(三多摩日朝女性のつどい世話人)、松浦賢治、森内慎一郎、森本孝子(朝鮮学校「無償化」排除に反対する連絡会共同代表)、矢野秀喜(強制動員問題解決と過去清算のための共同行動)、山口菊子、梁大隆(1923関東朝鮮人大虐殺を記憶する行動)、吉沢公良(荒川住民ひろば)、與芝豊、吉原真次、渡辺一夫(韓国良心囚を支援する会全国会議代表)、渡辺健樹(日韓ネット共同代表)、渡辺真哉、渡辺多嘉子、渡辺吉男 匿名希望5名

 

2023年2月27日 (月)

●3.1(104周年)2.25屋内集会の報告 尾澤邦子

                        日韓ネット事務局 尾澤邦子

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 チェ・ウナ氏の入国拒否に抗議

 2月25日午後6時半、文京区民センター2A 会議室で、3.1朝鮮独立運動104周年東京集会が開催されました。司会は、総がかり行動実行委員会の山口菊子さん。

 冒頭の主催者あいさつで日韓ネット共同代表の渡辺健樹さんから語られたのは、集会の韓国ゲストとして招かれたチェ・ウナさんが、昨24日午後成田空港入管で入国拒否され強制退去させられたということでした。チェ・ウナさんは、韓国進歩連帯自主統一委員長として、集会で報告をすることになっていました。主催者から送られた招請状を提示し、主催者に確認してほしいと要求したにもかかわらず、5時間も拘束され退去させられたとのこと。なんてひどいことでしょう。抗議の緊急声明を集会参加者一同として発することになりました。

 慎蒼宇・法政大教授が講演

 法政大学教授の慎蒼宇(シン・チャンウ)さんから「関東大震災時、朝鮮人はなぜ殺されたのか?朝鮮植民地戦争と3.1独立運動、朝鮮人虐殺への道」と題する講演がありました。
 シン・チャンウさんのおじいさんのお兄さんは、関東大震災当時、八広の京成鉄橋の近くにいて虐殺の被害にあったが、奇跡的に生き延びたとのこと。シン・チャンウさんは、「関東大震災時の朝鮮人虐殺は、『天災』ではなく『人災』です」と強調しました。「植民地ではすでに多くの朝鮮民衆虐殺を日本軍隊、憲兵、警察は経験し、虐殺を後方から支える社会が形成されていた。関東大震災100年を迎えるにあたって、日本には二つの歴史認識が欠落している。ひとつは、朝鮮人虐殺に対する歴史認識、人権意識が悪くなってきている。また、植民地主義への告発、民衆・民族運動の歴史に対する認識が確立されていない。関東大震災朝鮮人虐殺の背景には、日本による朝鮮植民地支配と民族運動への蔑視・差別がある。日本では、植民地支配からの独立を求めた運動を『反日』『暴徒』という言葉を付け、凄惨に弾圧を続けてきた。それは『不逞鮮人』という言葉につながっていく。関東大震災時には、架空の『朝鮮人テロリスト』というイメージを作り上げ、無実の朝鮮民衆への攻撃に転嫁した。この時期に形成された植民地意識が克服されることなく、今でも韓国などから批判が来ると『反日』というレッテルを貼って怒りをあらわにする。これは植民地主義です。」と話しました。そして関東大震災朝鮮人虐殺の背景として、植民地における軍事的暴力と現地の人々の抵抗の歴史(植民地戦争)があり、日本は民族運動の殲滅と「連座制」による民衆虐殺を繰り返してきたと話しました。なぜ虐殺が繰り返されたのかを示す「軍人・軍隊の朝鮮植民地戦争・台湾・シベリア経験」の資料は、その研究の深さと広さに感じ入るぼう大なものでした。
 最後にまとめとして、関東大震災で朝鮮人は三度殺されているというお話がありました。
1.虐殺=自然災害時の偶発的事故ではなく「人災」(一度目)
2.事後処理において国家権力によって隠蔽された(二度目)
3.今も日本政府による公式謝罪・補償・真相究明・責任者処罰はなし(三度目)
 まだまだ話し足りないようでしたが、時間に追われてしまいました。

 韓国ゲスト  キム・チヘさんが停戦70年に向けた平和行動提起

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 韓国ゲストの報告は、韓国進歩連帯自主統一局長のキム・チヘさんが行いました。「朝鮮戦争の停戦70年、新しい平和の道を切り拓こう!~停戦70年に向けた平和行動の提案~」と題して話しました。
 キム・チヘさんは、東北アジアにおける対立と、戦争危機が高まる朝鮮半島の情勢について話し、韓米日戦争同盟に対抗し、戦争危機をなくし、戦争を起こさせない、平和実現のための共同行動を行おうと提案しました。韓国では「停戦70年、朝鮮半島平和行動」が発足し、735団体が参加しているとのこと。主な活動としては、朝鮮戦争終結と平和実現のための100万人署名運動、全世界300か所での平和行動、韓米合同軍事演習・韓米日軍事協力反対活動など進める計画とのこと。そして「共に戦争危機を克服し、戦争同盟反対、朝鮮半島の平和体制と東アジア平和協力体制構築のため連帯して闘おう」と呼びかけました。

 特別報告 南西諸島軍事化の危険性について高良鉄美・参議院議員
 
Photo_20230302111501  特別報告として、参議院議員の高良鉄美さんから、南西諸島軍事化の危険な動きについて訴えがありました。高良さんは「沖縄の住民に説明なしにミサイル配備が進められている。また、閣議決定された安保3文書では、民間の船を利用して弾薬を運び、住民は後回しにされている。すでに戦争の準備が始まっている危ない状況だ」と話していました。「『主権在米』であってはダメ、戦争を止めよう」と訴えました。

 参加者は170名。行動提起で登壇した「子どもと教科書全国ネット21」の鈴木敏夫事務局長は、高校生が使っている日本の歴史教科書には、関東大震災での虐殺が「殺傷事件」として書かれていたが、それも今回抹消されたと話していました。南京虐殺も「南京事件」になっているとのこと。やはりと思って、がっくりします。
 3月1日夜には新宿でアピール行動を行うので集まってほしいと呼びかけがありました。また9月にはさまざまな行動・集会が予定されています。あきらめず、歴史に学び、声を上げなければと思いました。

2023年2月25日 (土)

●【緊急声明】チェ・ウナ氏の入国拒否に抗議する

【緊急声明】
チェ・ウナ氏の入国拒否に抗議する

 昨日(2月24日)成田空港入管事務所は、東京で開催される「3.1朝鮮独立運動104周年集会」への招請を受けて来日したチェ・ウナ氏を入国拒否するという暴挙をおこなった。チェ氏は不当にも数時間にわたり拘束され、その間入管職員に日本側の集会主催者から送られた招請状を提示し、日本側主催者へ確認して欲しいという要求も無視した。招請元の日本側主催者からの成田入管への問い合わせにも、「どういう状況かも教えられない」という一点張りであった。


 今回入国拒否されたチェ・ウナ氏は韓国の市民・社会運動団体の幹部として朝鮮半島の平和と統一のため尽力している人物である。
 これは東アジアの平和を求める市民・民衆の交流と連帯を妨害しようとするものであり、とくに日韓間で懸案となっている徴用工問題などで被害者を無視した「解決案」が出され、米日韓軍事協力を押し進めようとする中での動きであると言わざるをえない。しかもこの間、平和・人権運動の人士への空港での数時間にわたる拘束や嫌がらせが繰り返し行われている。
 私たちは今回のチェ・ウナ氏入国拒否をおこなった入管当局に強く抗議するとともに、二度とこのようなことが繰り返されないよう強く要求するものである。

           2023年2月25日
           3.1朝鮮独立運動104周年集会参加者一同
             主催「3.1朝鮮独立運動」日本ネットワーク
                連絡先団体 日韓ネット・ピースボート・教科書ネット・
                      日朝協会・韓統連・小川町企画 (順不同)

             協賛 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会

 

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