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2012年3月24日 (土)

●李正姫候補辞退 野党圏連帯危機乗り越えて

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本ブログでも紹介した、4.11総選挙野党圏候補単一化予備選が終わった翌日の319日午後、統合進歩党イ・ジョンヒ共同代表が野党単一候補に選ばれたソウル冠岳(クァナク)乙区の予備選で、イ共同代表陣営側の不正問題が発覚した。

予備選は外部の民間調査会社に委託され、1718の両日、野党単一候補適合度について電話世論調査方式で進められた。調査は無作為に年代順に進められたが、ここでイ共同代表の選対幹部は調査が年代ごとに順次終了するごとに、支持者に「○歳代は終了した。電話がきたら○歳代と答えて欲しい」というメールを送ったことが明らかになり、イ共同代表陣営の内部調査でも事実を確認した。

イ代表は直ちに事実を明らかにして謝罪し、(対戦相手だった民主統合党のキム・ヒチョル議員が)このために予備選結果に影響があったと判断されるなら再予備選に応じる」ことを表明した。野党圏連帯予備選管理委員会は

緊急会議を開き、「野党圏連帯の大義を生かし差し迫る時間を考慮して、予備選管理委が決める方式に従い2122日の間に再度予備選を行うこと」を両党に勧告した。

予備選結果を不服として予備選終了後直ちに離党を表明していたキム・ヒチョル議員は、この問題が明らかになると、イ共同代表の候補辞退を強硬に主張する一方、21日、予備選で勝利した統合進歩党のシム・サンジョン、ノ・フェチャン、チョン・ホソン候補の対戦相手の民主統合党候補らと共同記者会見を行い、予備選への不服から「これらの進歩党候補は責任を取り辞退せよ」と主張し、さらに問題を拡散させるに至った。そしてキム・ヒチョル議員は同日正式に民主統合党を離党した。

野党圏連帯は大きな危機に直面した。セヌリ党はもとより「朝・中・東」(チョン・チュン・ドン=朝鮮日報・中央日報・東亜日報の保守言論の総称)なども格好の野党攻撃の材料として連日報じた。

イ・ジョンヒ代表は21日から民主党にこの問題など一連の事態解決のための代表会談を提案し、「今、私たちがしなければならないことは野党圏連帯を通じた総選挙体制を至急に整備し、セヌリ党を相手に戦列を整えることだ」「一角で発生した予備選不服事態を整理して未合意の地域を含む残った争点を候補登録が始まる22日の前の今日中に目処をつけなければならない」と提起した。

野党圏連帯交渉に関与したある要人は「統合進歩党が予備選で負けた40余りの地域では何の話もないのに、民主党が負けた7ヶ所の地域では全て予備選結果に従わず民主党指導部は傍観している。今回の事態の核心は(冠岳乙の)“携帯メール事件”ではなく野党圏連帯を脅かす予備選不服行為だ」と語った(ハンギョレ新聞)。統合民主党は22日、京畿安山タンウォン甲区の予備選で統合進歩党候補に僅差で敗れたペク・ヘリョン民主統合党候補に公認状をもあたえた。

こうした事態を受け、候補登録期限である23日、イ・ジョンヒ統合進歩党共同代表は野党圏連帯を成功させた立役者でありながら、冠岳(クァナク)乙区問題の責任をとり候補登録放棄を表明した。
国会での記者会見【写真】でイ共同代表は「多くの方々が長い時間をかけて熱心に作った統合と連帯の道が私のために混乱に陥った」「進歩の道徳性を地に落とした責任も当然私のもので、身を滅ぼしても責任を負うことが当然だ」としながら、「やっとのことで成り立った野党圏連帯が勝利するよう、必ず政権を交替できるように最も低くて苦しい位置で献身する」と述べた。イ共同代表は、これに先立ち21日に白楽晴(ペク・ナクチュン)ソウル大名誉教授(希望2013宣言の提唱者)と、22日には年末の大統領選の野党統一候補として有力視されている文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党常任顧問らを相次いで訪ね、意見交換もしている。

韓明淑(ハン・ミンスク)民主統合党代表も、この日午後に記者会見を行い「イ代表が想像もできない苦痛の中で大きな決断をしたことに敬意」を表し、「雨降って地が固まるように、両党がさらに固く手を握り団結して勝利で報いる」と表明した。

これを受けて、▲京畿安山タンウォン甲区のペク・ヘリョン民主統合党候補も候補登録を放棄、▲この日まで野党単一候補が決まっていなかったいくつかの地域区でも統合進歩党候補らが全員候補を辞退、▲予備選不服の動きを見せた民主統合党候補は離党や無所属出馬を取り下げ、▲イ共同代表が辞退したソウル冠岳(クァナク)乙区には、代わりに統合進歩党からイ・サンギュ前ソウル市党委員長を公認した。ハン民主統合党代表も「イ・サンギュ候補を野党圏単一候補として認定し、民主党は冠岳(クァナク)乙区に公認を立てない」と明らかにした。イ・サンギュ候補は2010年ソウル市長選に民主労働党から立候補し、野党圏単一化交渉を経てハン・ミョンスク民主党候補に譲歩した経緯もある。

これにより全国的な野党圏連帯交渉は全て終わり、両党は週末から本格的に共同選対本部構成のための協議を始める予定となっている。

[社説]イ・ジョンヒの‘涙’が生き返らせた野党圏連帯

ハンギョレ新聞 2012.03.23 19:12

 

やはりイ・ジョンヒ統合進歩党共同代表は賢明だった。イ代表が411総選挙のソウル冠岳(クァナク)乙区野党圏単一候補を辞退した。イ代表を惜しむ人々には非常に残念な便りであろう。参謀が犯した世論調査操作時も、波紋が果たして候補職辞退をしなければならない程重大な事案かという事に対する論議があり得る。だが、イ代表はきれいに決断したし頭を下げて謝った。 

今回の事件が起きるとすぐに守旧勢力は好材料に会ったというようにイ代表はもちろん進歩陣営全体をひっくるめて売り渡した。 “定義を蹴飛ばしながら、どのように国の定義をたてるということか” “権力に目が見えなくなった破廉恥な姿”などのじゅうたん爆撃を加えた。

だが、イ代表は新しい政治、進歩の道徳性がどんなものなのかを全身で見せた。腐敗した保守では決して探せない自己犠牲と責任意識だ。そしてこの試練はイ代表をより大きい政治家で育てる焼き入れでもある。今はたとえ痛くてくやしいか分からないが将来さらに成熟して丈夫な政治家に成長できる貴重な資産になるだろうと信じる。 

もう民主統合党と統合進歩党は野党圏連帯の座礁危機から抜け出して再び総選挙にまい進できる反転の機会をつかんだ。京畿安山市タンウォン甲区の民主党ペク・ヘリョン候補が出馬撤回をしたし、選挙戦不服の動きを見せたいくつかの民主党候補らも離党や無所属出馬企図を取り下げた。世論操作事件波動が結果的には野党圏連帯を囲んだ葛藤を一挙に解消する契機に作用したわけだ。

だが、野党圏の総選挙展望は明るいだけではない。今回の事態を体験しながら野党圏が受けた傷は決して軽くない。野党圏連帯の象徴であるイ・ジョンヒ代表の中途下車で虚脱した統合進歩党支持者が動揺する可能性も排除することはできない。両党としては野党圏連帯を新しく復元し、拡散した支持層を再び集めることが緊急な課題に浮び上がった。その責任は両党全体にあるが、やはり民主党の役割がはるかに大きい。直ちにイ代表の後任に統合進歩党側の野党圏単一候補が出てきたソウル冠岳(クァナク)乙区の選挙戦対策を用意することも民主党の役割だ。 

411総選挙の意味は重大だ。 実情で汚されたイ・ミョンバク政権を審判して民主主義と国の軸を新しくする逃すことのできない機会だ。イ代表が候補辞退の決断を下したのもこのような歴史的責務の前に障害物にならないという意からだ。イ代表の決断を無駄にしないためにも両党はより一層奮発しなければならない。 “雨が降って地固まる”というハン・ミョンスク代表の希望はただの言葉だけでは成り立たない。 

【参考】

韓国インターネットニュースサイト「民衆の声」 

http://www.vop.co.kr/index.html

ハンギョレ新聞  

http://www.hani.co.kr/

同邦訳版サイト「ハンギョレサランバン」 

http://blog.livedoor.jp/hangyoreh/

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