【韓国動向】野党圏単一候補予備選の結果
野党圏単一候補予備選の結果(民主57、進歩11、進歩新党1)
李明博・セヌリ党と野党圏1:1の全面対決へ
3月10日の統合進歩党と民主統合党による野党圏連帯合意に基づき(本ブログ既報)、17日と18日の両日、電話世論調査方式による野党圏単一候補予備選がおこなわれた。
李正姫(イ・ジョンヒ)統合進歩党共同代表はソウル冠岳(クァナク)乙区の現職である民主統合党キム・ヒチョル議員を破るという“異変”を演出した。イ代表は組織票で押されるだろうと思われていたが、人物論で先んじ、「政権交替のための野党圏連帯のためにはイ・ジョンヒが適任」ということで民主党支持層の心も動かしたと見られる。
統合進歩党は69候補確定地域のうち11ヶ所で勝利した。まず、野党圏候補単一化予備選管理委員会が主管した51選挙区ではソウル蘆原丙区(ノ・フェチャン)、ソウル恩平乙区(チョン・ホソン)、ソウル冠岳乙区(イ・ジョンヒ)、蔚山北区(キム・チャンヒョン)、蔚山蔚州郡区 (イ・ソノ)、京畿高陽徳陽甲区(シム・サンジョン)、京畿利川区 (オム・テジュン)、京畿驪州楊坪加平区等8ヶ所で勝利した。李正姫(イ・ジョンヒ)、シム・サンジョン、魯会燦(ノ・フェチャン)、チョン・ホソンなど統合進歩党の4首脳は全部生き残った。しかし現職であるチョ・スンス議員は蔚山南区甲区で民主統合党シム・キュミョン候補に敗れた。
これとは別に予備選を進めていた慶南の15選挙区では11ヶ所のうち、統合進歩党は昌原甲区(ムン・ソンヒョン)、チン・ジュウル(カン・ビョンギ)等2ヶ所で勝利した。 候補間合意によって別途選挙戦を行った5選挙区では大邱北区乙区でチョ・ミョンレ候補が勝利した。
民主統合党は、故キム・グンテ顧問(元民主化運動青年連合議長)夫人でもあるイン・ジェクン氏(ソウル道峰甲区)、元統一部長官のチョン・ドンヨン氏(ソウル江南)をはじめ57ヶ所で予備選に勝利した。
一方、中央レベルの野党圏連帯には参加しなかったが地域議論を通じて慶南、巨済の予備選に参加した進歩新党は、巨済でキム・ハンジュ候補を野党統一候補に当選させた。
19日午前国会内でおこなわれた野党圏候補単一化予備選管理委員会の発表によれば、候補確定地域69ヶ所のうち民主統合党57ヶ所、統合進歩党が11ヶ所、進歩新党が1ヶ所で勝利したと集計された。
ちなみに統合進歩党は選挙区調整で選出された16とあわせ27ヶ所で野党単一候補として地域区から出馬することになる。比例区にも20人ほどが立候補予定だ。
これにより、李明博政権与党・セヌリ党と野党圏との1:1の対決構図が全面的に形成され、4・11総選挙勝利に向けて終盤の闘いが一気に加速することになる。
【写真】3月19日、国会内で予備選結果を発表する野党圏候補単一化予備選管理委員会のパク・ソグン韓国進歩連帯共同代表(右)とペク・スンホン民主社会のための弁護士会(民弁)会長(左)
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