8・12ソウル自主統一大会訪問報告
8月11日から13日にかけてソウルを訪問しました。毎年参加している8・15自主統一大会が、今年は土日を挟んで11日に前夜祭、12日に本大会となったためです。今年は東京・大阪・福岡から13名の訪問団となりました。今回参加した韓国の各取り組みでは、日韓軍事協定反対が前面に押し出され、これに対する韓国民衆の強い警戒感が見て取れました。
戦争と女性の人権博物館を訪問
11日午後にそれぞれソウルに着いて合流した私たちは、まず戦争と女性の人権博物館を訪れました。参観後、館長のユン・ミヒャンさんや、お連れ合いでかつて軍事政権から弾圧を受け日本でも救援運動に取り組んだ元良心囚のキム・サンソクさんとも再会しました。
8・15自主統一大会前夜祭
夜は、韓国国会のあるヨイドの漢江河川敷で かれた8・15自主統一前夜祭に参加しました。舞台は星条旗を踏み潰して進む6・15南北共同宣言の統一列車がバックに描かれ、労働者・農民・女性・青年・市民団体、各地域団体がそれぞれの課題をアピールしつつ、歌や踊りやさまざまなパフォーマンスを繰り広げました。遠く済州島から海軍基地建設に反対している人びとも参加し、アピールとパフォーマンスを繰り広げました。民主労総の青年統一先鋒隊を先頭とした3千人余りの参加者は、舞台のパフォーマンスと一体になり、夜遅くまで盛り上がっていました。
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韓日軍事協定反対集会とデモにも参加
翌12日、午前10時からかつて日本の植民地時代に数多くの独立運動家が投獄され、拷問・処刑が行われた西大門刑務所前で韓日軍事協定反対の集会が1千人余りを結集して行われ、自主統一大会の会場となっているソウル市庁舎前までデモ行進しました。私たちも、「8・15日韓社会団体交流訪問団」の横断幕を持ってデモに参加しました。
光復67周年・韓日軍事協定阻止・南北共同宣言履行 平和統一汎国民大会
続いて、ソウル市庁舎前で「光復67周年・韓日軍事 協定阻止・南北共同宣言履行 平和統一汎国民大会」が3千人余りの人々の参加で開かれました。大会では、キム・サングン6・15南北共同宣言実践南側委員会常任代表、民主統合党を代表してイ・ソクヒョン議員、統合進歩党のカン・ギガプ代表、さらにイ・ガンシル韓国進歩連帯常任代表が発言。それぞれ日韓軍事協定の推進について「骨の髄まで親米親日、李明博のような人々がまだ政権を取って勢力を伸ばしているため」「政権が再びセヌリ党になれば、これが現実になることは火を見るより明らかだ」として、「分裂を克服して自主的平和的統一的な政権への交代を実現していこう」と呼びかけました。また日本からの参加者として13人の訪問団全員が登壇し、渡辺健樹・日韓ネット共同代表が連帯挨拶を行いました。
韓国民衆歌謡グループ・ウリナラの歌をはさみ、さらに、6・15南北共同宣言実践南・北・海外委員会の共同アピールがジョン・ヒョンベク参与連帯共同代表とジョン・インソン円仏教朝鮮民族な生活運動本部本部長によって読み上げられ全体で確認されました。大会は最後に、キム・ヨンフン民主労総委員長やオ・ジョンヨル韓国進歩連帯常任顧問らにより「日韓軍事協定」「5・24措置」と書かれた氷柱を打ち砕くパフォーマンスが行われ、新たな決意を確認しあっていました。
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