【3・1集会講演要旨 ハン・チュンモク韓国進歩連帯共同代表】
休戦協定60周年を恒久的平和体制への転換の元年に (文責・日韓ネット)
日本で極右翼の安倍政権が復活したこともあり、韓国では何とか政権交代を実現しようと努力したがこちらも実現できなくて大変申し訳ない気持ちだ。しかし、気落ちしてはいられない状況だ。
いま朝鮮半島は休戦協定以来もっとも深刻な状況にある。3・1独立運動94周年は反帝闘争を引き継ぐ日だが、この時期、朴新政権のもとで「フォール・イーグル」「キー・リゾルブ」など韓国軍20万、米軍1万人が参加した大規模な韓米合同軍事演習が強行されている。これに対して北側は侵略挑発すれば戦争も辞さずと宣言し、極度の緊張状態が生まれている。
韓米日は、対中国と対北孤立政策を進め、日本の安倍政権は南北対立・米朝対立をテコに憲法改悪と軍事大国化を追求している。
反戦平和勢力が今こそ連帯してこれらに立ち向かうことが求められている。
今年の7月27日は朝鮮戦争の休戦協定から60年を迎える。朝鮮戦争は民間人が多く犠牲になった戦争であり、その結果朝鮮半島の人口は500万人減少したと言われている。それから60年もの間、休戦状態のまま放置され続けている国がいったいどこにあるだろうか。
現在、南北共に武器を増強しているが、いったん戦端が開かれれば都市が過密している朝鮮半島の被害は甚大なものにならざるをえない。そして戦争の被害は朝鮮半島に限らず周辺諸国にも及ばざるを得ないだろう。このような戦争前夜ともいうべき情勢に対して、今こそ反戦平和運動の強化が求められている。朝鮮半島の平和を実現することは、アジアと世界の平和に繋がっている。
そこで、朝鮮半島の休戦協定60周年を契機に、朝鮮戦争の終結・平和協定締結、東北アジアの平和体制構築の世論を作るための実践の強化と韓米日軍事同盟反対行動の強化を呼びかけたい。
具体的には、①【国際平和大行進】韓国では7月4日から国際平和大行進をスタートし、済州島から全国の主要都市や町村を巡回し、7月27日の休戦協定60周年当日に38度線間近の臨津(イムジン)閣に集結する。その間各地域では実情に合わせて音楽会・講演会・キャンペーン・パレード・キャンドル集会等などさまざまな形で活動を繰り広げる。
ソウルからイムジン閣に向かう際には、ピーストレイン、ピースウォーク、ピースサイクルなど様ざまに参加の幅を広げていく。ぜひ、各国からも多くの人々の参加を呼びかけたい。
また米国・日本・ヨーロッパをはじめ各国の主要都市でもこれに呼応した平和行動(実情に合わせた何らかの取り組み)を行ってくれるよう呼びかけたい。
②【国際平和宣言】世界の反戦平和を願う人びとの共同で朝鮮戦争終結と休戦協定から恒久的平和体制に転換を求める国際平和宣言を出していきたい。そして、それは7月27日イムジン閣で発表する。
③【国際平和討論会】7・27に連動して7月26日にソウルで国際平和討論会も開催する。こちらにもぜひ参加・協力をお願いしたい。
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