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2015年5月10日 (日)

●韓国で朝鮮学校問題を訴え-「無償化」連絡会の訪韓同行記

加藤

筆者は、「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会(以下「無償化連絡会」)に同行し、427日から52日まで韓国を訪問した。

これは昨年2014613日、韓国で発足した「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会(以下「市民の会」)」の招きによるもので、「市民の会」では今年2015424日から30日にかけて「在日同胞人権週間」を設定し、その一環として日本の「無償化連絡会」を招請し、各地で講演会を行った。

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  上の写真は、昨年6月発足の様子

 韓国の「市民の会」にはモンダンヨンピル、民主労総、民主労働者全国会議、民主社会のための弁護士の会、反戦平和国民行動、北の子どもたち豆乳事業本部、実践仏教全国僧伽会、全国牧師正義平和協議会、全国女性連帯、統一の道、韓国労総、韓国進歩連帯、韓青協全国同志会などの団体が参加、実践仏教僧伽会共同代表のソク・チグァン和尚、全国牧師正義平和協議会・正義と人権委員長のチョン・テヒョ牧師、全国女性連帯のソン・ミヒ常任代表が共同代表となっている。

 

「市民の会」が人権週間のスタートを424日に設定したのは、1948424日、阪神教育闘争の日を思い起こすためだ。

当時、文部省通達に基づき都道府県が朝鮮人学校の閉鎖に乗り出し、兵庫県では424日に知事が閉鎖方針を撤回したが、連合国軍総司令部(GHQ)が非常事態宣言を発し、多くの在日朝鮮人が逮捕され、大阪では、抗議集会に参加していた16歳の少年が撃たれて亡くなっている(朝日新聞掲載「キーワード」より)

 

「市民の会」では424日に日本大使館前で高校無償化排除抗議の記者会見、25日から26日にかけて市民への広報を行っており、下記はその写真だ。

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 上の写真にはドラマ『冬のソナタ』出演のクォン・ヘヒョさんの姿も~~。

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 道端で「無償化排除反対」の署名活動も呼びかけている

 

427日(月)、成田を飛び立ち仁川空港から真っ直ぐスウォン(水原)に到着した「無償化連絡会」の長谷川和男代表が水原のガラリア教会で講演した。「光復70年、615共同宣言発表15周年記念、招請講演会、在日朝鮮学校への差別と苦しみ」ということで、講演会の主催は「南北労働者統一サッカー大会及び光復と分断70周年京畿推進委員会(準)」、主管は「6.15共同宣言実践南側委員会・水原本部」と「統一分ち合い」、参加者約25人。

長谷川代表のお話はとても分かりやすく、終了後に参加した人たちが「感動しました」と握手を求めてきた。下記はその時の写真。

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翌日の428日(火)、水原からソウルへ移動し、曹渓寺で懇談会があった。

懇談会には長谷川代表の他、大韓仏教曹渓宗・和静委員会の委員長トボプ和尚と和静委員会で企画委員をしているイ・ソングさん、「市民の会」も同席した。下記はその時の写真。

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 また曺渓寺では毎週行っているセウォル号の犠牲者追悼のための「沈黙修行」が行われたのだが、そこにも参加した。参加者は黙ったまま、お寺とその周りを歩いていく。下記はその時の写真。長谷川代表の手には「高校無償化適用!」の文字。

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ソウルで懇談会とアクションを終えると、韓国の高速鉄道KTXで全州へ向かい、その日の夜、428日(火)に全州で講演会が行われた。

全州では北朝鮮への人道支援団体「ウリキョレ・ハナテギ運動本部(同胞一つに運動本部)」が音頭をとっており、講演会も「全北キョレハナ、月例平和フォーラム」となっていて、場所も全北キョレハナ教育館だった。話を聞くとこの教育館(兼事務所)は、以前「市役所の住民窓口出張所」だった所で、当局から建物の管理を委託される形で運営しているとのこと。全州では街のあちこちにセウォル号追悼の黄色い旗や横断幕が掲げられており、市長が運動に理解のある人だとのことで、韓国風建物や美味しい本場のピビンパやマッコリで講演会も交流会も大いに盛り上がった。下記はその写真。

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 一晩、全州で過ごし、翌日は高速バスで釜山へ移動。約4時間近くバスに揺られ、地下鉄で釜山第一の繁華街、ソミョン(西面)に到着。

 ここに「盧武鉉(ノムヒョン)財団・釜山委員会」というのがあり、この講堂が当日の講演会の場所。主催は釜山地域大学民主同門会、6.15共同委員会釜山本部、釜山民主抗争記念事業会、海外同胞民族文化教育ネットワーク。いわゆる「386世代(今は486世代)」の人たちで、中には朝鮮学校を訪問したことのある人も居たが、長谷川代表の教科書問題や教職員組合運動の現場経験も交えた講演に感動し、「これまでは訪問しか出来なかったので、ぜひ何が出来るか考えたい」とのことだった。

 

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 一方、429日にソウルに入った佐野通夫先生は「人権週間」を記念した『ウリハッキョ』上映会(ソウル、光化門前、インディースペース)に参加。前日、長谷川代表が懇談したトボプ和尚も同席した。その写真が下。翌30日には『ハンロ(航路)』上映も。

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 下記は映画会のチケット

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 下記は映画会のポスター、「在日同胞人権映画上映会」、「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」とある。

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 長谷川代表は釜山から仁川へ移動し、430日(水)には仁川で講演。 

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430日、光州に入った佐野先生は光州民衆抗争で亡くなった人を安置している「国立5.18民主墓地」を訪問し、現地の人から当時の生々しい話を聞いた。

夕方から講演会。場所は光州市内のムジン教会。約60人が参加、佐野先生のパワーポイントを使って通訳なしの講演に質問も相次いだ。講演会では日本から持参したDVD4.24の魂』も上映された。

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 51日、光州から鉄道でソウルへ入り、日本大使館前で無償化排除に抗議する「金曜行動」に合流した。大使館前の「少女像」の前で。

 

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「朝鮮学校、差別反対」

 

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 大使館から移動、光化門広場のセウォル号遺家族座り込み現場で黙とう。

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 その後、メーデー会場となっているソウル市庁前広場に到着。広場を埋め尽くす熱気に圧倒される。集会参加後にはデモ行進も。

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今回、各地の講演により、日本から生々しい声を届けることが出来た。講演会に来た人たちは異口同音に日本政府の国連勧告無視の横暴さに怒り、学校の苦境に胸を痛めた。今後、下半期に向けて、韓国から朝鮮学校を訪問する団体が増えることになるだろう。またまた、忙しくなりそうだ。(56日記)

 

PS: 南北交流の糸口が開かれるか、今回の訪韓でのいくつか。水原の教会に来たYWCAの人が紹介した「Women Cross DMZ(以下、WCD)」。WCDは米国の平和活動家クリスチャン・アンの提案により、北アイルランドやリベリアなどのノーベル平和賞受賞の女性や朝鮮戦争参戦12か国の約30人の女性が5月末にも北側から南に非武装地帯を徒歩で超えるとのことで、北では既に許可をしている。この行動には5人のノーベル平和賞受賞者を含むロバート・レッドフォードなど著名人も賛同している。水原YWCAのユンさんの話では、韓国政府がまだ許可をしていないとのことだが、「もし女性たちが北から南に来たら、皆で歓迎しよう」とのことだった。

一方、「市民の会」の共同代表のソン・ミヒさんは挺対協のメンバーでもあり、「光復70年行事」など南北女性の会談のために中国で実務接触があり、私たちが戻った翌日には中国へ向かった。韓国政府は電撃的に、これまで不許可としてきた「6.15共同宣言実践委員会」メンバーの南北接触を許可し、今後の行方が注目される。

 

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