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2015年9月15日 (火)

●9・13ピョンヤン宣言13周年集会の報告

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 913日、東京文京区のアカデミー茗台で「ピョンヤン宣言13周年 日朝国交正常化を求める913集会」が開かれた。戦争法案に反対する連日の国会行動や前日には辺野古新基地建設に反対する国会包囲行動が取り組まれるなど、連続的な行動の合間を縫うような集会設定となったが約120人の人々が参加した。

集会では、はじめに渡辺健樹さんが主催者あいさつ。「戦後70年という節目の年に安倍政権は戦争法案をごり押しし、安倍談話で過去の加害責任をあいまいにした。日本の大きな岐路の中で、これらの動きに反対し、侵略・植民地支配の反省の上にアジアの人々と対話と交流による友好関係を築くことこそ進むべき道だ。その中で日朝間では過去清算はおろか国交すらない異常な状態が続いており、日本人としての歴史的責任を込めて一刻も早い国交正常化を目指そう」と訴えた。

 

高嶋伸欣・琉球大学名誉教授が講演

 

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 続いて高嶋伸欣・琉球大学名誉教授が「拉致問題で歪む日本の民主主義-日朝ストックホルム合意と安倍政権」と題して講演を行った。

 高嶋さんは、まず「安倍首相が拉致問題の解決に対する熱意を喪失しているのではないかという指摘がある。会員制情報誌「選択」(20155月号)によれば、今年春の段階で『官邸は拉致問題を放棄していた』という。安倍首相は、拉致問題はこれ以上展望が開けず、自らの支持率向上につながる劇的な成果はあげられないと見切っているようだ。マスコミはこのようなことを報道しない。それを報道されたら『北朝鮮がけしからんという世論をつくらなければ』などと攻撃されることが予想される今の社会状況が背景にある」「安倍首相が拉致問題に関する調査報告書でなければ受け取ってはならないと指示したとの情報もある。拉致問題以外の報告書を先に受け取ってしまっては立場が保てず、世論の批判を浴びてしまうという状況となっている。安倍政権が掲げる被害者の『全員帰国』という目標も日本側を自縄自縛に陥らせている」と指摘した。

そして「拉致被害者である地村保志さんはかつて、『そもそも北朝鮮による拉致事件はなぜ起きたかを考えると、その一つに戦後国交が正常化されていない日本との対立関係が背景にあるものと考えられる。そういった意味では拉致は戦争の延長、犠牲とも受け止められる』と語っている。福田康夫元官房長官も、拉致事件について『国交がない状況下において起こったというのが前提になる。戦争状態ではないが、戦争状態の継続のような状態にあった』と述べている。拉致問題がどういう状況の中で、何を発端として起こったのかということを、大局的に、冷静に捉えるべきだ。南北朝鮮は最近、話し合いを通じて軍事的危機を回避した。このような大局的な見地からのアプローチこそが求められているのではないか」と強調した。

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 休憩をはさみ、ノレの会の合唱に移り、韓国民衆歌謡<♪反戦平和の歌><♪ソウルからピョンヤンまで>-の2曲を熱唱した。とくに<♪ソウルからピョンヤンまで>90年代から韓国民衆の中で歌い継がれてきた曲で、≪ソウルからピョンヤンまでタクシーなら数万ウォンで行ける距離なのに、何故行けないのか。人類は月にまで行けるというのに光州より近いピョンヤンに何故行けないのか。わが民族の土地ピョンヤンへクラクションを鳴らして走ってみよう≫-という統一を願う歌で会場を盛り上げた。

非武装地帯を越えた各国女性たちの行動 高里鈴代さんが特別報告

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 続いて沖縄からのゲスト・高里鈴代さん(基地・軍隊を許さない行動する女たちの会共同代表)が特別報告を行った。

 高里さんは今年5月、世界各国の女性たち30人が、非武装地帯(DMZ)を通過して朝鮮半島を縦断し、朝鮮の統一と平和を訴えた「ウィメン・クロス・DMZ」に参加。

パワーポイントを使ってその時の模様やピョンヤンとソウルで開かれた国際平和討論会などの様子を詳しく報告した。高里さんはまず「朝鮮戦争の時、沖縄は占領下で米軍の派兵基地とされ、派兵された米兵が再び沖縄に戻った後、女性たちにすさまじい暴力をふるったこと、当時の沖縄の状況は戦争で甚大な被害を受けた朝鮮半島の状況と密接につながっていた」として、今回のプロジェクトに参加を決めたと話した。

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 ウィメン・クロス・DMZは韓国系米国人の女性の強い思いから始まり、2人のノーベル平和賞受賞者をはじめ各国の女性たちに広がった。朝鮮半島の停戦状態を平和協定に転換させることなどを掲げ、南北分断と停戦状態のまま放置され続けている現実に焦点をあてるため徒歩で板門店を越える計画だった。しかし、韓国当局と国連軍司令部の反対で京義線に沿って陸路をバスで越えざるを得なかったが、北と南の市民の大きな歓迎を受け大きな成果があったことを報告した。北側ではピョンヤンとケソンの2か所で平和行進も行われ、沿道の人々から統一への熱望を肌で感じたという。

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 その上で高里さんは、日本の責任として「朝鮮半島を植民地支配し、分断と戦争の大きな原因をつくった日本は、米国に協力することで朝鮮戦争による莫大な利益を得た。そして今、安保法制や辺野古新基地建設のための口実として朝鮮半島情勢の緊張を利用している。朝鮮を『敵対国』というイメージを植え付けることで、自分たちがやってきたことを消し去ろうとしているのではないか」と批判した。そして「沖縄には裵奉奇(ペ・ポンギ)さんという元日本軍『慰安婦』の女性がいた。生前、『(故郷である)韓国を訪ねてみないか』と話を持ちかけられた時、彼女は『統一した故郷だったらね』という言葉を残した」

「沖縄が置かれた状況と朝鮮半島の状況は共通点も多い。朝鮮半島分断の大きな原因をつくった日本が、朝鮮半島問題に対してこれ以上『部外者』のようにふるまうことは許されない」と強調した。

Women_cross_dmz2                         左から3人目に高里さん

 集会は最後に、改憲・戦争法との闘いについて高田健さん(許すな!憲法改悪・市民連絡会)、日本軍「慰安婦」問題について山田恵子さん(VAWW RAC事務局長)、「高校無償化」差別との闘いについて森本孝子さん(「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会事務局)、在日韓国人元政治犯再審裁判について石井寛さん(韓国良心囚を支援する会全国会議事務局長)、韓国・南北関係の動向についてソン・セイルさん(在日韓国民主統一連合副議長)などからのアピールをうけ、今後の取り組みを確認し終了した。

 

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