●6・5全国総がかり行動-4万人余で国会包囲
通常国会が会期末を迎え、事実上の参議院選挙戦がスタートしている中、「明日を決めるのは私たち-政治を変えよう!6・5全国総がかり大行動」が取り組まれた。戦争法廃止、貧困・格差是正、参院選野党勝利、安倍内閣退陣を掲げた全国統一行動だ。
東京では、4万人余りの人々で国会を包囲した。この日は、国会正門前ステージ、霞が関・農水省前ステージ、日比谷公園ステージの3ステージが設けられ、それぞれ安倍政治NO!参院選勝利!に向けてアピールが行われた。
国会正門前ステージでは、最初に市民連合の山口二郎・法政大教授が開会あいさつ。「昨年来の市民の戦争法に反対する運動のうねりが野党共闘へと押し上げた。しかし、野党共闘が出来ただけでは最初の一歩に過ぎない。大変厳しい闘いだが市民と野党が一緒になって参議院選で何としても野党の勝利を勝ち取り、安倍政治に終止符を」と力強く訴えた。
続いて民進党の枝野幸男幹事長、日本共産党の山下芳生副委員長、社民党の吉田忠智党首が登壇し、それぞれの立場から参議院選勝利に向けた決意の表明がなされた。
午後2時半、全国各地の行動と心を合わせた一斉コールが行われた。「戦争法は今すぐ廃止」「参議院選で野党の勝利」などのコールを各地の仲間たちに届けとばかりに参加者は声を挙げ続けた。
集会はさらに各ジャンルの人々のアピールに移った。音楽評論家の湯川れい子さん、ジャーナリストの高野孟さん、法学者の浦田一郎・明治大教授、山岸良太弁護士、SEALD’S、安保関連法に反対するママの会、安保法制違憲訴訟の会、田中宏・一橋大名誉教授らが次々と登壇し、それぞれのジャンルからアピール。
80歳とは思えない元気な湯川れい子さん
その中で田中宏さんは、「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対し適用を求める裁判闘争、「戦争法廃止」を掲げた集会への中国人ゲストへのビザ不発給の不法性を問う裁判闘争-の二つの裁判闘争を紹介し、安倍政治と闘う中でこれに何としても勝利していきたいと訴えた。
集会は、最後に高田健さんが閉会あいさつ。「主催者としては昨年の12万人の国会包囲を再現したかったが、事実上の参議院選に突入している状況下で、各地で地を這うように闘いに取り組んでいる人々がおり、そういう中でも国会前に4万人余りが結集した。その何倍もの人々が地域で動いている。今日ここに集まった私たちも、地域で、また周囲の人々に働きかけを強めていこう」と呼びかけた。集会は最後に国会に向けたコールを挙げつつ終了した。
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