●【韓国訪問報告①】2018自主統一平和大行進に参加
8千人で「板門店宣言実践8・15自主統一平和大行進」実施
「終戦宣言・対北制裁解除」の喊声挙げ米国大使館に抗議
8月11日、ソウル市庁舎前から光化門の米国大使館に向けた「板門店宣言実践8・15自主統一平和大行進」が取り組まれ、日本からの訪問団も参加した。
この行動は、毎年8月15日、日本の植民地支配からの解放(光復)を記念するとともに、同時にもたらされ今なお続く南北分断体制克服をめざす大会として取り組まれているもの。今年は、8月11日に南北労働者サッカー大会がソウルで開催されるため、それに合わせて日程が前倒しされたものだ。李明博・朴槿恵政権時代にはこうした南北の民間交流さえ弾圧の対象にされており、これも板門店宣言の成果である。
大行進に先立つ市庁舎前の集会では、はじめにパク・ソグン8・15推進委員会常任代表(韓国進歩連帯常任共同代表)が主催者あいさつ。パク代表は「朝鮮半島の平和と繁栄を約束した板門店宣言の履行の出発点は終戦宣言だ」とし、終戦宣言を後回しにして制裁を繰り返し主張する米国を非難するとともに「今日の自主統一平和大行進は戦争国家アメリカに抵抗し、民族の自主権を獲得する闘争だ」と強調した。
続いて昨年、国会議席2名で新たに発足した民衆党のキム・チャンハン常任代表のあいさつの後、日本からの訪問団と在日韓国青年同盟(韓青)訪問団がそろって登壇。日本訪問団を代表して大阪の西山直宏さんと韓青のキム・スンミン委員長が連帯の挨拶を行った。
集会は最後に、パク・ヘンドク全国農民会総連盟(全農)会長、チェ・ジンミ全国女性連帯代表、チェ・ヨンチャン貧民解放実践連帯共同代表が共同で大会決議文(下に全文)を読上げ、参加者全体の拍手で確認された。
集会後、人びとは光化門の米国大使館に向けてデモ行進。大使館前では警察の厚い壁と対峙しながら「米国は6・12朝米共同声明を履行しろ」「平和協定締結」「在韓米軍の撤収」「韓米同盟の破棄を勝ち取ろう」などのスローガンが次々と叫ばれた。
光化門広場に面した米国大使館に抗議(左の警察部隊の後ろが米国大使館)
8.15自主統一大行進決議
自主と平和の時代には、隷属の積弊を清算しよう!
韓(朝鮮)半島に深く根ざした、米国の覇権政策は、平和と自主統一に向けた私たちの民族の闘争によって決定的に崩壊している。
今隷属と分断の古い枠をすべて清算し、平和と統一の新時代を迎えよう。
南と北、北(朝鮮)と米国が新たな関係を宣言した条件に在韓米軍は誰のために必要なのか。
戦争の軍隊・在韓米軍をこのまま残して、平和の新しい時代を開くことはできない。
70年もの古ぼけた従属と反民族的韓米同盟をこのまま置いては主権も繁栄も統一も実現することができない。
板門店宣言の精神に基づいて、民族自主の旗に基づいて平和の新しい時代を私たちの力で開いていこう!
平和協定を締結せよ! 在韓米軍は去れ! 従属の韓米同盟を破棄せよ!
分断積弊清算しよう!
キャンドル抗争、そして板門店宣言と北・米首脳宣言で分断積弊清算の決定的チャンスを迎えている。
一時紆余曲折の中でも、南北関係は、私たちの想像を超えて、光の速度で発展するものであり、4.27統一時代はすぐに現実のものとなるだろう。
南北関係の全面的発展と自主統一が実現されている時代に、民族を敵に規定する古い法と制度から一日も早く清算しなければならない。
分断に寄生して民主主義を抑圧してきた国家保安法をはじめ、相互不信と対決を助長する古い法と制度を一日も早く廃止しなければならない。
また、分断積弊勢力に迫害されたすべての良心囚を即時釈放しなければならない。
分断積弊を清算して4.27統一時代を大きく開いていこう。
分断積弊を清算しよう! 国家保安法を廃止せよ! 良心囚を釈放せよ!
6.12北・米首脳宣言を履行しない米国を糾弾する。
4.27板門店宣言の履行に立ちはだかる米国を糾弾する。
南北首脳は、歴史的な4.27板門店宣言を通じて「全面的な南北関係の発展」と「終戦宣言、平和体制構築のための努力」を7千万同胞の前に厳粛に宣言した。
北・米は6.12北・米首脳会談を通じて敵対関係を終わらせ、平和と信頼の関係に転換することに世界の前に約束した。
ところが、わずか100日が過ぎた今、アメリカは対北制裁解除、終戦宣言などの合意をきちんと履行していない。
さらに制裁という圧迫で、南北関係の発展のための板門店宣言の履行まで乱暴に立ちはだかっている
平和の大勢は確定的だが板門店宣言、北・米首脳宣言の履行は、自然に行われない。
民族自主の旗のもと、民族全員が汗と努力をささげよう。
板門店宣言に沿って民族挙げての自主統一大行進を作っていこう。
板門店宣言を履行しよう! 対北制裁解除せよ! 終戦を宣言せよ!
« ●【韓国訪問報告②】感動の南北労働者サッカー大会観戦 | トップページ | ●第11回東アジア米軍基地問題解決のための国際シンポジウム(ソウル)の報告 »
「韓国動向」カテゴリの記事
- ●韓国政府の徴用工問題解決法に反対する過去清算共同行動の声明(2023.03.06)
- ●【詳細分析】韓国大統領選と私たち(byかもめ)(2022.03.15)
- ●【ミニ解説】韓国大統領選結果を見る一視角、私たちの教訓(2022.03.13)
- ●朝鮮戦争終戦宣言へ総力を!韓国国会議員180名、250余の社会市民団体が共同声明(2021.06.19)
- ●【韓国サンケン問題】不当弾圧に民主労総も抗議声明、韓国国会議員41名は嘆願書提出(2021.05.29)
「集会・行動の報告」カテゴリの記事
- ●日韓条約60年を問う6.21集会に350人結集(2025.07.01)
- ●2.5日韓市民と国会議員の緊急院内集会の報告(2025.02.06)
- ●8/31関東大震災朝鮮人・中国人虐殺101年犠牲者追悼大会の報告(2024.09.02)
- ●沖縄平和行進に韓国代表団が参加(2024.05.21)
- ●3.5合同軍事演習に反対し米韓大使館へ抗議行動(2024.03.06)
「8・15などソウル行動報告」カテゴリの記事
- ●7.22停戦協定70年ソウル平和行動参加報告(かもめ)(2023.07.28)
- ●2022 8.15ソウル自主平和統一大会・デモ参加報告(2022.08.22)
- ●8.15光復・敗戦76周年日韓宗教・市民社会の共同声明(2021.08.12)
- ●8.15光復/敗戦75周年 日韓市民の共同声明(2020.08.15)
- ●2019 8.14-15ソウル行動の報告(2019.08.20)