無料ブログはココログ

« ●菅新政権と日本情勢 (12.18韓国進歩連帯との日韓ZOOM会議での日本側発題) | トップページ | 【中止のお知らせ】1.15緊急集会[バイデン米新政権での東北アジアを展望する] »

2020年12月30日 (水)

●韓国サンケン闘争-12.20本社(埼玉・新座)デモの報告

日韓労働者・民衆連帯で必ず勝利しよう!

―韓国サンケン労組の闘いに連帯しよう!―
                                                        日韓ネット(かもめ)


12.20デモに250人

 12月20日12時半頃、普段はひっそりと静かな日曜日の住宅地が騒然となった。「サンケン電気の偽装廃業を許さないぞ!」という宣伝カーのコールに合わせ、約250人のデモ隊のシュプレヒコールが続く。埼玉県新座市にあるサンケン電気本社前の様子だ。警官がひっきりなしに「デモ隊は止まらないで下さい!」「前に進んで下さい!」と叫ぶ。実行委側はコロナの状況下なので、コールはメガホンを持った人だけと決めていたのだが、固く閉められた本社正門や並んだ警備員の姿を見るとデモの参加者から自然に沸き上がるコールが繰り返された。

202012201

 ▲12月20日正午過ぎ、サンケン電気本社前のデモの様子 (内田さんブログより)

 デモに先立ち本社近くの新座市三軒屋公園で、出発集会が開かれた。主催者挨拶でマイクを握った全労協の渡辺議長は「韓国の労働者は私たちの仲間だ。植民地支配の清算もキチンと出来ていない中で韓国の労働者が日本企業に対し抗議の声を上げているのを黙ってみているわけにはいかない」と声を強めた。
 スマホのインターネットで韓国とつないでサンケン労組のキム・ウニョンさんが「サンケン電気は本当に恥知らずな会社だ」と訴えると、参加者から「そうだ!」と大きなかけ声が飛ぶ。「コロナで世界的に大変なのに、私たちが日本へ行けないスキを狙って取締役会で会社の清算を一方的に発表するのは許せない!」、「日本の皆さんの連帯に感謝している」との声に参加者の意気も上がる。
デモ出発前には所沢労音の皆さんが獅子舞いを披露してくれ、チャンゴ(朝鮮半島民族楽器の太鼓)隊の音も元気にデモに出発した。

デモの様子はレーバーネットに映像があり、下記で見られる。

https://www.youtube.com/watch?v=hKxkuWN7K7k&feature=youtu.be

202012202

▲ 元気にデモ出発。(「韓国サンケン労組を支援する会」FBより、以下同)

202012203

▲ デモ出発前に所沢労音による獅子舞が

202012204

▲ 檄布に寄せ書き

 

日本各地で広がる連帯

 12月4日には名古屋や大阪でもサンケン電気の地方営業所に向けての申し入れ、抗議行動が取り組まれた。17日には福岡でもサンケン電気九州営業所への行動があった。いずれも「申し入れ書」の受取りも拒否するサンケン電気の横暴なやり方に怒り心頭で地方でも積極的な取り組みになっている。

202012205

▲大阪での行動

202012206

▲大阪での行動

202012207

▲12月17日、福岡でサンケン電気・九州営業所に申し入れ

 

韓国の国会議員13人が連名で本社に書簡を送付

 12月22日には韓国の与党、共に民主党の国会議員13人が共同書簡を発表し、サンケン電気本社と日本政府に発送した。
これはユン・ミヒャン(尹美香)議員の働きかけにより、韓国国会の環境労働委員会と産業通商資源中小ベンチャー企業委員会所属の国会議員13人が連名で、韓国サンケン労働者を保護するため、日本の本社であるサンケン電気株式会社と日本の厚生労働省、経済産業省などに共同書簡を発送したものだ。末尾に原文を示す。

慶尚南道知事、昌原市長・道議会議員も本社に書簡を発送

 韓国の『ノーカットニュース』によれば、12月30日、キム・ギョンス(金慶洙)慶南道知事が韓国サンケンの解散に遺憾の意を表明し、「国際的な相生の道からはずれる行為」と批判しつつ、サンケン電気本社に韓国サンケン解散の決定撤回を要請する書簡を送ったという。
 書簡では「サンケン電気による一方的な解散決定は大変に残念であり、遺憾なこと」としながら、「韓国サンケンの成長にはサンケン電気におとらず、長く働いてきた労働者の寄与も明らかに大きい」とし、「しかし労働者とその家族は貴社の決定によって生存を脅かされている」と憂慮し、解散決定と一方的な通告は「OECD多国籍企業行動指針」に違背する点を強調し、「多国籍企業が向かうべき国際的な相生の道からはずれる行為」と批判している。
 さらに、「サンケン電気の技術力と資本であれば十分に自救策を準備できるだろう」とし、「韓国サンケンの存続を決定してくれるならば、経営正常化への支援を惜しまないだろう」と述べている。
 12月30日、共に民主党の慶尚南道党委員会、道議会、昌原市議会所属の民主党議員、さらに昌原市長がサンケン本社に「廃業撤回」を要請する書簡を送付した。
 サンケン本社への包囲の輪は広がっている。闘争勝利に向けて頑張ろう!

----------------------------------------------------------------------------

<韓国国会議員の日本語による書簡の全文>=日本語で掲載されています。
 韓国サンケン廃業中断と韓国人労働者保護のための共同書簡

サンケン電気株式会社 代表取締役社長 和田 節 様

 私たちは大韓民国国会議員です。大韓民国国会議員として、大韓民国の利益を守り国民を保護する義務を持ちます。ここに、貴社に対し大韓民国国会議員の名で書簡を送ります。

 日本サンケン電気株式会社は1973年に大韓民国馬山輸出自由地域に進出し、100%資本で韓国サンケンを設立しました。47年間、韓国サンケンを通じ地域経済を活性化させ雇用創出に貢献された貴社に謝意を表します。
 しかし、最近サンケン電気株式会社と韓国サンケンの間で起こった一連の状況に憂慮を禁じえません。

 サンケン電気株式会社は、1996年から現在まで、韓国サンケン所属の韓国人労働者を街頭においやってきました。韓国サンケン労働者は、韓国法の「労働組合および労働関係調整法」によって正当に労働組合を結成しましたが、サンケン電気株式会社は韓国生産拠点撤収を推進する一方、2007年から2012年まで3回にわたり産業部撤収、7回にわたり構造調整を強行し、労働者の働く権利を抑圧しました。

 また、2016年には34名の組合員を全員整理解雇しようとして、韓国と日本の労働団体と市民から抗議を受けました。

 ところが、去る7月9日に日本サンケン電気は廃業を決定し、「COVID-19」による経営悪化を理由として日本本社のホームページに2021年1月20日の廃業を公示しました。

 これは「廃業6ヶ月前にこれを組合に通報しなければならず、具体的状況に対しては組合と協議後に決定しなければならない」とした団体協約違反です。また、「今後深刻な雇用問題が発生する場合、事前に協議する」という2017の年復職合意書に真っ向から違反するものです。

 「COVID-19」という全世界的な困難の中、47年間韓国政府から各種税制恩恵を受けてきたサンケン電気株式会社が相生の道を無にする行為は、国際的な日本企業に対する否定的イメージを拡散するのみです。
「COVID-19」のような災難によって社会が混乱に陥ったとき、企業自らの利益を高めるための「災難資本主義」の代表企業という汚名をサンケン電気株式会社が自ら招くことになりかねません。

 韓国サンケン労働者の権益を侵害し、日本企業のイメージを毀損し、日韓の健全な経済関係を悪化させる韓国サンケン廃業措置を撤回し、韓国労働者とともに克服できる道を探していただくようお願いします。

 日本政府はOECD加盟国です。そして、1976年に締結した多国的企業ガイドライン(Guidelines for Multinational Enterprises)を遵守すべき義務があります。日本企業であるサンケン電気株式会社もこれと無関係ではありません。

5-1.a)多国的企業により雇用された勤労者が自らの選択によって労働組合または代表組織を設立または加入できる権利を尊重しなければならない。6.特に、集団整理解雇を伴う事業場廃業のような雇用に多大な影響を与える企業運営の変化を考慮しているなら、これを事業場の勤労者代表および勤労者組織および適切な場合関連政府当局に合理的に通報しなければならず、発生する否定的影響を最大限緩和するため勤労者代表および適切な政府当局と協力しなければならない、というガイドラインの内容の再読をお願いします。

 大韓民国国会議員は、貴社が韓国サンケン廃業を撤回し、韓国人労働者の権益を保護するなど、世界的な企業となられるよう望みます。

2020年 12月 22日

大韓民国 国会議員
国会 環境労働委員会
共に民主党
宋玉珠, 安浩永, 梁李媛瑛, 尹美香, 尹準炳, 李壽珍, 林鐘聲

国会 産業通商資源中小ベンチャー企業委員会 
共に民主党
宋甲錫, 辛正勳, 李圭閔, 李秀眞, 李將燮, 鄭泰浩

(以上 13人) 出典 : 『統一ニュース』 (http://www.tongilnews.com)

----------------------------------------------------------------------------

202012208

▲昌原市馬山の韓国サンケン工場の前に張られたテント、24時間体制で座り込みが続く。横断幕に「日本のサンケン電気解散、清算撤回闘争、必ず工場に戻ろう!」とある。下記は厳寒の韓国での抗議行動。

202012209

 

« ●菅新政権と日本情勢 (12.18韓国進歩連帯との日韓ZOOM会議での日本側発題) | トップページ | 【中止のお知らせ】1.15緊急集会[バイデン米新政権での東北アジアを展望する] »

集会・行動の報告」カテゴリの記事