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2023年3月13日 (月)

●米韓合同軍事演習の中止を求め、米韓大使館へ抗議行動

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                                       (K.M)
 今日(3月13日)から米韓合同軍事演習「フリーダム・シールド(自由の盾)」が始まった。史上最大の野外機動訓練を含むこの演習は、朝鮮半島のみならず東アジアの平和を脅かすものだ。既に韓国メディアでは、その一部が報道されている。
https://newsis.com/view/?id=NISX20230313_0002224564

 13日午後1時、米国大使館前に集合した東アジア市民連帯のメンバーらは米国大使館に向けて抗議行動を行った。あいにく小雨のぱらつく天気だったが、約40人の参加者は怒りの拳を上げた。
 さらに午後2時半には韓国大使館に向けて抗議行動を行い、シュプレヒコールを上げた。

通りがかりの幼稚園児が不思議そうに見ていて参加者が説明する一幕もあった(写真下)

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雨を突いて米国大使館へ(上) 抗議のシュプレヒコール(下)

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東アジア市民連帯では声明も発表し、米韓大使館へ送付している。

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   【声明】米韓軍事演習の中止を求める
                       2023.3.13 東アジア市民連帯

 私たちは、本日(3月13日)より実施される米韓両軍による合同軍事演習「フリーダムシールド」の中止を強く求める。
 米韓両軍は年初より頻繁に合同演習・軍事訓練を強行してきた。いずれも朝鮮半島の平和を脅かす危険な演習・訓練である。「フリーダム・シールド」と名付けられた今回の演習は、実弾演習をともなうより実戦的で大規模なものだ。これら繰り返される演習・訓練は、朝鮮半島を戦場とする導火線に火を着けたような危険な状況に陥っている。
 3月2日には米韓の特殊部隊が、朝鮮の核施設などへ精密打撃する訓練が実施された。米軍からは強力な対地掃討能力を持ったAC130J攻撃機が初めて参加した。また、朝鮮の指導部の暗殺を狙った「斬首作戦」訓練も実施された。翌3日には、米韓両空軍が黄海や朝鮮半島内陸部で連合空中訓練を行った。今年5回目である。これには核爆弾を搭載可能な戦略爆撃機B1Bが参加・展開している。
 これに先立ち、2月7日、バイデン大統領は一般教書演説を行い、内外政策について明らかにした。しかし、外交政策では中国とロシアに言及したものの、朝鮮には一言も触れなかった。朝鮮とは外交交渉しないと宣言したに等しい。朝鮮に対しては軍事力などの圧力をかけて、現体制の崩壊を導くという考えであることが明白だ。また、2月16日には韓国国防白書が発表され、「朝鮮の政権と軍はわれわれの敵である」との規定を復活させている。米韓両軍が何のために朝鮮を威嚇・挑発する軍事演習を繰り返しているのか、明らかだろう。
 こうしたなかで、「フリーダムシールド」を5年ぶりに復活させ、過去最長の11日間実施する。そこでは、野外機動訓練「ウォリアーシールド」や、核施設などを精密打撃する特殊部隊訓練「チークナイフ」なども実施するとしている。これには、「上陸作戦」や「斬首作戦」が含まれている。いずれも朝鮮を対象とした先制攻撃・侵攻作戦であることは明らかだ。これらが実行に移されれば、朝鮮側が防衛・抑止のための戦争態勢に入ることは火を見るよりも明らかであり、実際に戦争が起きる危険性を高めることにつながる。
 朝鮮半島や日本など東アジアの平和を希求する私たちは、こうした戦争状況を生み出す恐れの強い米韓合同軍事演習「フリーダムシールド」をただちに中止するよう強く要請する。

【東アジア市民連帯は、私たち日韓ネットなど各市民団体や平和フォーラム、6.15共同宣言実践日本地域委員会の在日の皆さんなどで構成され2014年8月27日に設立】

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