●7.22停戦協定70年ソウル平和行動参加報告(かもめ)
朝鮮戦争の停戦70年・平和行動の日、色とりどりの旗がソウルの街にひるがえった。デモ行進では韓国のデモには珍しく外国語も飛び交った。宣伝カーの女性が「今日は多くの海外ゲストが来ています。みんなで一緒に叫びましょう」として韓国語でピョンファ(平和の意)、ピース、日本語でヘイワなどと声を合わせた。戦争NO,平和YESというスローガンは誰にでも分かりやすく、みんなの声が大きくなった。
宣伝カーの女性が言う。「1年は365日、今は220日が過ぎていますが、既に115日間、軍事演習が行われているのです。もう沢山です。もう止めましょう。朝鮮戦争を終わらせて平和に生きましょう。」「世界ではSDGsや脱炭素と言っていますが、軍事演習で使われる二酸化炭素の排出は誰が測っているのでしょうか。戦争は止めて気候変動や食料のためにお金を使いましょう」
デモ行進が終わって集会の場所に近づくと、空の雲は一層濃くなり今にも雨が降りそうだった。
集会のスタートは軽快な太鼓の合奏。10代、20代の若者が元気に叩くと、会場と一体となっていった。
会場の周りは世界各地から送られてきた統一旗が掲げられている。中には在日の人たちが寄せ書きをした旗も見受けられた。海外ゲストが紹介される頃には雨は本格的に降ってきて、集会参加者は急いで雨合羽を着たものの本降りの雨にあまり役立たない。
それでも最後のフィナーレ、市民大合唱では皆さん平和の歌を高らかに歌い、会場を盛り上げてくれた。
7月23日には韓国側が用意してくれたバスに乗ってフィールドワークに出かけた。統一展望台では、あいにくの天気で北の方角も曇って見えなかったが、70年もなお戦争が終結していないことを感じさせられた。ぜひ多くの人に来てほしいと心から思った。