●辺野古埋立て・代執行 3.4防衛省に抗議要請書(日韓ネット)
3月4日、辺野古の海の埋め立てに抗議する防衛省への月例行動がありました。
日韓ネットが要請文を担当し、日本政府岸田総理と防衛大臣にあてて抗議要請文を手渡
しました。
防衛省の担当官に抗議要請書を手交する日韓ネットの仲間(防衛省正門前)
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抗議要請書
内閣総理大臣 岸田文雄様
防衛大臣 木原 稔様
2024年3月4日 日韓民衆連帯全国ネットワーク
本年1月10日、沖縄県防衛局は、名護市辺野古の大浦湾側の埋め立て工事を始めました。90メートルの深さのマヨネーズ状地盤に7万本もの杭を打ち込むとのこと。最低でも12年かかるという「工事」は、できてもすぐに沈んでしまいかねないものです。国は、沖縄県民の民意を踏みにじり、県の地方自治を踏みにじって「代執行」として「工事」を始め、大浦湾を破壊しています。玉城沖縄県知事は、最高裁に上告して工事の中止を求めていましたが、2月29日、最高裁は沖縄県の上告を事実審理を全くせずに門前払いしました。代執行裁判は、防衛省が行政不服審査法による「私人」として不服申し立てをしたことから始まりました。でも、戦車やミサイルを持つ防衛省がなぜ「私人」として不服申し立てできるのですか!最高裁の不受理を認めません。大浦湾を破壊する工事をすぐにやめてください!
2月6日、沖縄戦の遺族らが防衛省に訴えました。「沖縄戦の遺骨や血も混じっている南部の土砂を海の埋め立てに使わないでほしい」と。防衛省はなぜ「南部から土砂をとらない」と言わないのですか。人道上許されないことです。
林芳正官房長官が1月28日、就任後初めて沖縄県を訪れ、県庁で玉城デニー知事と会談しました。玉城知事が、辺野古への新基地建設計画断念を求めたのに対し、林官房長官は「工事を進めていく」と従来の見解を繰返しました。「一日も早い普天間基地の危険の除去」と言いますが、ならば米国と交渉して、すぐに基地を閉鎖すべきです。「辺野古移設が唯一の解決策」というのは、普天間基地をこのまま使い続けてくださいと言っているようなものです。政府のやり方は、まちがっています。
近隣諸国を仮想敵とした防衛計画のもと、自衛隊のミサイル配備など大軍拡が続く沖縄、琉球諸島。人々は、不安な毎日を送っています。私たちは平和に暮らしたいのです。アジアの国の人々とも仲良くし、対話で平和を維持したいのです。だれも戦争を望んでいません。自衛隊に対してもそうです。地震が多発し、いつ大災害に見舞われるかわからない状況です。災害に対していち早く駆け付け、人命救助に当たることを望んでいます。自衛隊は戦争の準備、人殺しの訓練をするのではなく、解体して人命救助隊になることを私たちは望んでいます。
以下、要請します。
一、大浦湾への土砂投入を直ちにやめてください
一、遺骨が混じる南部の土砂を使わないでください
一、沖縄県民の民意を踏みにじる「辺野古新基地建設」を撤回してください
一、危険な普天間基地閉鎖に向け、米国と交渉してください
一、アジアの平和のため、戦争準備をやめてください
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