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2020年4月19日 (日)

●●日韓ネットの韓国総選挙詳細分析(日韓ネット・かもめ)

韓国総選挙で示されたキャンドルの民意

                          日韓ネット・かもめ

与党の圧勝
 2020年4月15日、韓国の国会議員選挙が実施され、与党、共に民主党の圧勝となった。
 地方区と比例代表の合計300議席のうち、共に民主党が地方区と比例連携政党、共に市民党まで合わせると180(改選前123)を占め、単独過半数を獲得した。一方、保守系野党の未来統合党は103で、122議席あったセヌリ党時代から比べると大きく後退した。

 過去の一覧 (下記の表は、聯合ニュースから筆者が再度まとめたもの)
 https://www.yna.co.kr/view/GYH20200416001800044?section=graphic/index

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 特に、「政治一番街」と呼ばれ大統領候補を輩出する鍾路区では、与野党の首相経験者同士の一騎打ちということで注目が集まっていたが、共に民主党の李洛淵(イ・ナギョン)氏が未来統合党の黄教安(ファン・ギョアン)氏を破って勝利し、今回の選挙結果を象徴する結果となった。

 韓国の新聞社各紙とも今日(4月16日)早速、社説などを掲載している。
 保守系の『朝鮮日報』でさえ「文政権の失政がいくらひどくても、国民は未来統合党に入れなかった」としており、リベラル系の『ハンギョレ新聞』は「文在寅政権を後押しした民意が野党を審判した」としている。
 http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/36350.html

 

28年間で最高の投票率 

 新型コロナウィルスや選挙制度の改正に伴う比例代表選出など問題が様々ある中で、投票率は全国66.2%(前回選挙は58%)、この28年間で最高の投票率となった。中央選挙管理委員会の速報によると、最も高かったのは現代自動車などがある工業地帯の蔚山68.6%で、移転した政府庁舎が集中する新首都の世宗市68.5%、続いてソウル68.1%となっており、最低の忠清南道でも62.4%だった。
 事前投票率が26.74%で、これも朴槿恵前大統領の弾劾、罷免など関心が高かった2017年の大統領選挙時の事前投票率26.1%を超えている。当初、これは新型コロナ問題で選挙当日の人混みを避けるためなので当日の投票率は低くなると見られていたが、予想に反して多くの人が投票に出かけ、ここでも選挙によって民意を示そうとする高い意識がみてとれた。

 

選挙結果
 再度、今回の選挙による獲得議席数を見ると、下記のようになっている。

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上記の表を見ると、二つのことが分かる。
一つは、保守の未来統合党の獲得議席数は103だが、地域の選挙区では100議席にも届かなかったこと、もう一つは、表に連携政党/衛星政党と示してあるように、比例では別の政党名になっていることだ。

 

保守の惨敗
 保守、未来統合党は今回の選挙で大打撃を受けた。議席を減らしたこともさることながら、次期大統領候補と目された人たちが次々に落選してしまい、将来が見通せなくなっている。
 前述のイ・ナギョン(李洛淵)に敗れたファン・ギョアン(黄教安)は、公安検事出身で朴槿恵政権下では法務部長官(法務大臣)や首相を務め、朴大統領の弾劾可決後には大統領代行だった「大物政治家」、保守系の次期大統領候補レースではトップに立っていた。
 また、オ・セフン(呉世勲)も給食無償化問題でソウル市長を辞任したものの、国会議員経験者でもあり、59歳の年齢から次期大統領候補と言われていた人物だ(オの後任ソウル市長は朴元淳)。オ・セフンも今回の選挙は、共に民主党から40歳で初めて選挙に出た女性アナウンサー出身コ・ミンジョンに敗北した。
 日本の保守政治家たちが最もガッカリしたのはナ・ギョンウォン(羅卿瑗)の落選だろう。前身の自由韓国党時代に院内代表や代表代行まで務め、親日議員としても有名な彼女は日本の保守層に人気で、インターネットの書き込みでも「美し過ぎる韓国議員」とか、「ナ・ギョンウォンかわいい」などとされている。彼女も自分のインスタグラムで、米国の鷹派ボルトンや安倍首相とのツーショットを公開している。
 保守系の未来統合党は、ソウル49選挙区では8年前セヌリ党時代の16議席を4年前には12、今回の選挙では8議席となり、8年前の半分になった。今回の選挙では院内代表のシム・ジェチョル(沈在哲)も落選した。「最高委員で生き残ったのは1人だけ」と指摘した『ハンギョレ新聞』は、「保守にはもう居場所がない」、「粉々に砕けて指導部も壊滅」と書いた。このような状況に保守系のマスコミ『東亜日報』も4月17日の社説で保守の「壊滅的な惨敗」と書き、紙面でも「指導部が空白」としており、『朝鮮日報』も「まだ保守が多数だと錯覚し中道層を失った」と手厳しい。

 そもそも、保守系の野党・未来統合党は今年、2020年2月17日にスタートした政党だ。
2011年発足のハンナラ党が朴槿恵政権を誕生させ、2012年総選挙勝利のためセヌリ党に改めたが、朴大統領の弾劾・退陣の過程で、非朴と呼ばれる反主流派の相次ぐ離党とその勢力による新党結成などが続き、2020年1月に保守系は「自由韓国党」と「新しい保守党」、「未来を目指す前進」などに分裂したままだった。国会議員選挙を目前に、危機感をもった保守諸党が合流して誕生したのが未来統合党だ。獄中の朴槿恵も「一致団結」を訴えたが、その手紙を発表した人物も候補者から外されるなど、候補選出の過程でもゴタゴタが絶えなかった。
 さらに、未来統合党の候補者がセウォル号の遺族を卑下する発言をしたり、進歩陣営を下品な言葉で攻撃したりするなどの行為が続出し、彼らを審判すべきだという声が高まった。実際に「暴言、妄言候補者」は落選している。

 

衛星政党
 今回の選挙は、選挙制度の改革後に初めて行われた選挙だが、いわゆる「衛星政党」と呼ばれる問題を引き起こした。
 韓国では2019年12月に、それまでの選挙区選挙と比例代表選出に加え、「連動型比例代表制」導入の法案が国会で可決された。これは国会の300議席のうち、選挙区で253議席を選出し、残りの議席を比例47とするものの、そのうち30を準連動型とするというものだ。韓国でも日本と同じように小選挙制度で多くの票が死票となる中、少数政党にも有利になるようにとの要求から実現したものだが、一方で今回の「連動型」では限界があるとの指摘もあった。

 連動型比例に反対し続けていた保守系の自由韓国党は、2020年1月2日に「比例自由韓国党」を立ち上げた。しかし、1月13日に選挙管理委員会が「比例〇〇党」の名称は使えないと結論付けたので、2月5日に比例用の「未来韓国党」を立ち上げ、2月17日には前述のように選挙区用の合併政党「未来統合党」が発足している。
 このような動きに焦りをおぼえた与党・共に民主党も市民運動を巻き込んだ選挙連合政党を目指し、3月8日にプラットフォーム型政党「市民のために」を立ち上げ、3月18日には「共に市民党」の名称で本格的に動き始めた。当初、未来韓国党の議席獲得阻止のため、民主化運動の著名人などによる「政治改革連合」が他の少数野党、即ち正義党、民衆党、緑色党、未来党などとの候補者一本化などを目指そうとしたが、「共に市民党」側の動きが「時間切れ」を理由に見切り発車で選管に届け出て、この動きは消えてしまった。
 「共に市民党」には弱小政党の「行こう平和党」や「基本所得党」、「時代転換」、「行こう平和人権党」など4党が加わり、呼びかけに応じて後に緑色党、未来党、民衆党まで連合政党に加わる動きをみせた。ちなみに緑色党は韓国版緑の党、未来党は平和主義による兵役拒否で逮捕されたオ・テヤンが中心の政党、民衆党は民主労働党系の進歩政党だ。だが、党内や支持者から大きな反発が出て、その後に緑色党、未来党は正義党と共同対応を発表したが、民衆党は独自路線を貫くことになった。
 
 ところが、このような動きは当初の選挙制度改革の意図に反し、少数政党の足を縛るものだとして反論が相次いだ。『ハンギョレ新聞』は「巨大衛星政党で少数政党の居場所が狭まる」と指摘、専門家からも疑問の声が上がった。全北大学法学大学院のソン・ギチュン教授は『法律ジャーナル』のコラムで、「比例政党?衛星政党?偽装政党?傀儡政党?」としながら、そもそも「違憲政党」だと規定している。
 経済正義実践市民連合(経実連)は4月17日午前に大法院前で「公職選挙法に違反している衛星政党の共に市民党、未来韓国党が参加した国会議員選挙は無効」だと記者会見を行い、会員約80人による選挙無効の集団訴訟を起こした。

 今回の選挙が少数政党に有利だとして「駆け込み結党」も相次ぎ、4月15日現在の中央選管に登録した政党は共に民主党や共に市民党、未来統合党や未来韓国党も含め48にのぼった。中には政党名が酷似してまぎらわしいものもある。保守系では「共和党」と「ウリ共和党」、「大韓党」と「大韓民国党」、「親朴新党」と「親朴連帯」、「自由党」と「自由の暁党」、「未来統合党」と「未来韓国党」、「未来党」もあり、「未来民主党」までくると、何が何だか分からない。保守の主張も北進統一や韓国の核兵器保有などの極右的なものから、朴槿恵釈放を要求するものと幅広い。
 選管によると48の政党の中で比例政党は35となり、選挙用紙は48.1cmの縦長で最長となった。ちなみに韓国では、選挙用紙に候補者名や政党名を記入する日本とは異なり、あらかじめ候補者名や政党名が印刷された用紙にチェックを入れるやり方だ。
 
 比例で得票率3%未満の政党は議席を獲得できないが、議席を獲得したのは下記の5政党だ。( )内は改選前議席、数字は中央選管による。

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 その他、得票率1%以上の政党は、基督自由統一党1.83%、民衆党1.05%で、他の政党は1%にも満たない。正義党と共同対応した緑色党は0.21%、未来党は0.25%だった。
 韓国最大のナショナルセンター民主労総は労働党、緑色党、民衆党、社会変革労働者党、正義党の5つの政党を進歩政党とし、「民主労総支持政党」としたが、緑色党が共に市民党に合流する動きを見せたため、支持政党から外す動きもあった。労働党の得票率は0.12%で、社会変革労働党は選管に登録しなかったため得票率もない。

 

コロナ対策
 今回の与党の勝利は迅速な新型コロナ対策の結果だという声が多く、ウォーキングスルーやドライブスルーを通じた迅速な検査の拡充など、韓国のコロナ対策については日本でも既に多くのレポートがあるので、ここで詳細は割愛する。

 ただ筆者が指摘したいのは、これらが2015年のマーズ(MERS:中東呼吸器症候群)などの教訓を生かしたということだ。保健福祉省傘下の疾病管理本部がまとめた『2018年マーズ、中央防疫対策本部白書』は217ページに及ぶものだが、これによると2015年に韓国ではマーズ/MERS186症例が報告され、死亡者も38人発生した(別の資料では隔離対象となった接触者は16,693人にのぼったという)。先の報告書によると、2016年から新種感染症の「流入遮断と初期対応」のため、感染症を24時間監視する官民合同チームを結成、陰圧病床も増やし、接触者隔離施設を確保、検査体系の改善やインフラの拡充をはかった。さらに医療機関での環境改善をはかり、検査、感染疑いの人の選別、隔離、集中治療室の立入り統制の強化などを行っていた。
 2018年の疾病管理本部のマーズ対策班報告書『2018年韓国内マーズ患者の監視と対応の結果』によると、その後も監視体系を整備しつづけた。報告書によると、毎月の届出から合算した2018年の届出2,225人のうち、378人が感染の疑いとして分類され、感染者1人を割り出している。
 このような対応は2014年のセウォル号事件を契機に韓国内で一気に高まった「人々の生命と安全」を国がどのように責任をもつか、という意識が背景にあったものだ。
 ちなみに、日本の海外法人医療基金によると、2003年の日本のサーズ/SARS感染者は2人で、死亡者はゼロ、2014年のマーズ/MERS患者は、国立感染症研究所によると日本での発生は無しとなっている。日韓双方で、新型コロナ感染症の発生当時の危機感が大きく異なっていたことが伺えよう。

 現在、中央防疫対策本部のホームページによると、全国638の保健所と医療機関で「選別診療所」を運営、そのうち606か所でPCR検査を行っている。診断キットを迅速に普及するための「緊急使用承認制度」を導入、累積検査数は554,834件で、検査完了数は541,284件となっており、情報は常に公開されている。 

 http://ncov.mohw.go.kr/

 いずれにせよ緊急事態宣言も、都市のロックダウンもなしに4月18日現在の感染者合計は10,653人で死亡者は232人発生したが、隔離が解除された人は7,937人で、1日の新たな感染者は「全国で18人」に減少した。しかし、韓国政府は感染経路の未確認患者が発生しつづけていることから、油断は禁物とクギを刺している。

 全国規模の選挙が本当に行えるのか憂慮の声もあったが、選挙管理委員会では写真や動画などを公開し、事前投票と投票当日の社会的距離、消毒や検温、手袋着用などの手順について細かく説明、無症状の感染者は時間をずらして投票するようにした。
 3月24日に文在寅大統領とトランプ大統領との電話会談の際、韓国メーカー2社が開発したコロナ診断キット輸出の要請があり、4月11日に60万回分のキットが輸出された。CNNは13日、「米国が韓国で75万回の診断キットの輸入契約を交わし、既に15万回分が出荷された」と報道したが、このような実績と韓国政府のコロナ対策は有権者に自信をもたせたに違いない。

 選挙直前の4月13日から14日にかけて行われた韓国ギャラップ世論調査結果(4月17日発表)で、文在寅大統領の支持率は60%近くに上がっている。肯定評価の理由のトップとして新型コロナへの適切な対処を上げており、年齢層も20代54%、30代75%、40代66%、50代65%が肯定で、60代以上は肯定が45%となっている。

 

民意はどのように生まれたか
 これまで述べたように今回の総選挙で有権者は保守を審判し、文在寅政権への支持を表明した。ただ、押さえておくべきは、このような動きが「自動的に」生まれた訳ではなく、運動の力で作られたということだ。

 2020年3月12日、様々な市民団体の参加のもとで「総選挙市民ネットワーク」が発足した。このネットワークは参与連帯や経済正義実践市民連合(経実連)、財閥改革と経済民主化実現ネットワークなどの市民運動の他、韓国女性団体連合や女性民友会、ジェンダー政治研究所などの女性団体、環境会議や環境運動連合などの環境団体、民主労総や青年ユニオンなどの労働団体、韓国YMCA連盟などの宗教団体など1,545の団体で構成されている。
 各団体はそれぞれ候補者にアンケートをしたり、これまでの実績を分析したりして、候補者をチェックする活動を行った。女性団体が指摘したのは、女性候補の数。それによると共に民主党12.65%、未来統合党10.975、正義党20.76%、民政党6.90%、民衆党46.67%だ。セウォル号の遺族や支援者で作る「4.16連帯」は、セウォル号沈没の原因を作った人物、乗客の救助に責任のある人物、真実を歪曲し被害者を冒とくする発言をした人物など5つの項目で採点し、落選させるべき17人の名簿を公表した。
 また、経実連では「政党選択ツール」を公開した。これは20項目の設問があって、財閥や大企業の金融会社の所有を許容すべきとか、私立大の入学金も国公立のレベルにすべき、保育や高齢者施設の増設、北への制裁は緩和すべき、韓米同盟に偏よった外交政策は改めるべきなどの内容がある。設問の答を自己採点すると、「あなたの答えは〇〇党の公約に近いです」と出てくる仕組みで、比例政党に迷う有権者に投票を促すようになっている。
 さらに国会で「悪い法案」140の法案を洗い出し、それを発議した議員77人を公開した。
 
 総選挙市民ネットワークでは4月9日、「悪い候補者178人」を発表、そのうち様々な団体で分析し5つの分野で1位の「悪い候補者」、前述のナ・ギョンウォンを含む3人を発表、4つの分野の悪い候補者16人を発表した。この結果は公表されていないが、筆者が選管の結果を調べた結果、16人のうち9人(56%)が落選していた。

 

「親日清算」の活動
 一方、「安倍糾弾市民行動」は3月17日に「親日清算4大立法と強制動員賠償判決」などについて684人の出馬予定者にアンケートを送付し、4月9日に結果を発表した。それによると、アンケートの応答率は民衆党61.6%、正義党39.47%、共に民主党が25.3%となっている。
 さらに市民行動では、「親日政治家の集中落選運動」を繰り広げるとして、ナ・ギョンウォン、ファン・ギョアンなどの8人の名簿を公表した。無所属1人以外の7人は未来統合党の候補者だった。選挙結果は8人のうち、5人(62.5%)が落選した。
 言うまでもないが、ここでの「親日政治家」とは「日本と親しい政治家」という意味ではなく、韓国の歴史をどう見るかという根本問題が含まれている。
 4月11日、文在寅大統領は来年オープン予定の「韓国臨時政府記念館」記念式典に出席し、「これからの韓国の歴史は親日ではなく、独立運動が主流になる」と述べたが、このような発言も保守勢力の日韓ゆ着を正す投票力学が働いたと思われる。

 

今後の課題
   与党・共に民主党指導部は今回の大勝利に「恐ろしさを覚える」としつつ、「重大な責任を感じる」として、結果を謙虚に受け止めるとしている。 

 課題としては何と言っても第一に、韓国政府は当面、現在行っているコロナ対策をより徹底し、新型コロナを封じ込め、打ち勝っていかねばならないことだろう。
 コロナ感染症により人々の健康と命が脅かされており、経済的打撃も大きい。韓国政府はコロナ対策に力を入れる一方、緊急災害支援金の支給などを決めているが、人々の経済的損失も少なくない。
 民主労総は4月16日の中央執行委員会で、全組織を緊急体系に転換し、中執を「解雇禁止、雇用の保障、社会安全網の拡大のための緊急闘争本部」としてスピード感をもって対処する一方、他の社会市民団体に呼びかけるとしている。また、政労使による緊急協議を行うこと、社会的弱者保護のために組合員カンパを呼び掛けている。
 ちなみに民主労総は、今回の選挙で民主労総組織内候補を発表、選挙区36人、比例8人、支持候補65人の合計109人を推薦した。筆者が調べた結果、当選者は正義党比例の2人で公共運輸労組出身だ。
 韓国労総も4月13日に「コロナ19雇用危機申告センター」を発足させ、相談業務を強化するとしている。韓国労総は今回の選挙で、与党・共に民主党と政策協定を締結し、共同歩調をとってきたが、16日の発表によると、「労働尊重実践の国会議員」とした共に民主党66人のうち51人が当選、そのうち5人が組織内候補だったとのことだ。しかし、韓国労総の副委員長経験者など3人は未来統合党から出馬し当選している。
 このようなことを受けて、4月19日の聯合ニュースによると、韓国政府も早急に「コロナ雇用安定政策パッケージ」を発表するという。その内容には中小企業への休業手当の割合を90%まで引き上げることや、雇用保険に入れないでいるフリーランサーや請負型労働者などへの支援強化にのりだすという。最近、国民皆保険制度のように雇用保険を全国民的なものにすべきだという声が出ていることを考えると、今後ターニングポイントになるか注目されるところだ。
 インターネット・メディア『民プラス』は、「韓国でコロナ危機を解決する力は、個人利己主義や民族排他性、集団嫌悪ではなく、共同体的協同と団結、連帯にあることを世に示した。これがヨーロッパやアメリカで失敗したのに対し、韓国が成功した理由だ」としつつ、「近づく経済危機をむしろ政治経済のパラダイムを再構成する契機にすべき」としている。

 第二の課題は、守旧派の抵抗に立ち向かいキャンドル革命の求めた改革を進められるかだ。
 韓国はキャンドル革命で朴槿恵政権を倒し、2017年に民主改革的な文在寅大統領を選出したものの、国会に残った多数の保守勢力により、キャンドルが求めた社会的改革は成し遂げられなかった。
 経済正義実践市民連合が4月16日に行った「選挙評価座談会」で、参加したオーマイニュース記者は「与党が勝ったので、むしろ改革措置を何も行わないだろう」とし、経実連のソウル大教授のパク政策委員長も同意した。反面、トクソン女子大政治外交教授のチョ政治改革委員長は「今までは国会で野党に足を引っ張られていたが、もうその口実は通じなくなった」としながら、今後は力強い改革に進むのではないか」と発言、市民社会が強い圧力を行使すべきだとしている。
 保守派は今回の選挙で打撃を受けたが、今後も文政権に様々な形で抵抗するだろう。小選挙区で勝利したとはいえ、政党別得票率をみると、先の表のように未来33.84%、民主33.35%となっていて、与党系の開かれた民主党や革新系の正義党などを含めてようやく48%だ。
保守系の未来統合党内部では選挙の敗因をめぐって、既に責任転嫁の内輪もめが始まっており、なかなか体制を立て直せないでいる。しかし、検察や高級官僚、軍部、マスコミなどの韓国保守の根は深く、最近続いている「太極旗デモ」と陰に陽に連携しながら、文政権の改革を必死で阻止していくだろう。
 前述の『民プラス』のいう「汎民主進歩勢力」による「民主多数派国会」が今後、どのように改革法案などを可決させ、韓国社会を変えて行けるのかは最も大きな課題となる。

 第三に、朝鮮半島の平和と南北統一への動きの加速化だ。間もなく4月27日、南北首脳会談・板門店宣言2周年記念になるが、コロナ状況のもとで文在寅政権がどのように迎えるか注目したい。
 日本のマスコミなどでは朝鮮の元英国公使テ・ヨンホ(太永浩)がテ・クミンという名で、未来統合党からソウルで出馬、「初の脱北者が当選」したと大きく取り上げている。筆者が4月15日にインターネットで開票速報を見ていると、韓国MBCニュースの解説では「テが当選したのは、江南という選挙区に未来統合党で出たから」だとしつつ、「江南で保守系が出れば、誰でも当選する。最も脱北者問題に無関心なのが江南の人たち」だと述べていた。『ナムウィキ』によると、テは遊説先で「社会主義経済の虚構性を嫌と言うほど知っているのが自分で、自由市場経済主義こそ素晴らしい」としつつ、文政権の不動産政策を批判、選挙区・江南に住む富裕層の利益を守ると力説して回ったという。
 ちなみにメディアの『韓国経済』では、「北から逃げて来たテ」が資産18億6千万ウォンを所有し、2人の子どもそれぞれ1億4千万ウォンも持っていることから批判が高まっていると報じている。

 第四に、外交の課題だ。今回の勝利で、文在寅政権は自信をもって、既存の政策を進めるだろう。米国トランプ大統領が今年初め、韓国側に在韓米軍の費用負担を5倍に増加させろと圧力をかけ、韓国では反発の声が出て「米軍はいっそのこと、出て行け」というスローガンが飛び出した。この国防費負担金増額をめぐる韓米交渉がずっと行われていたが、3月末から4月初めにかけて11回目の交渉が行われた。一時マスコミでは1.5倍増で日韓両政府が妥結したと報じたが、翌日大統領府はこれを否定したので、交渉は続く模様だ。また、米軍が基地で働く韓国人労働者に対し、4月1日から無給休職を言い渡して大きな問題となっており、「公平な米韓関係」を求める民意はさらに高まるだろう。
 日本との問題は先に書いた「親日政治の弊害清算」運動の中で勝利した文政権なので、当面はこれまでの方針のまま進むだろう。今回の選挙では30年間、日本軍「慰安婦」問題で市民運動の現場にいた韓国挺身隊問題対策協議会のユン・ミヒャン(尹美香)代表が、共に民主党比例で立候補、当選を果たした。共に民主党の「ふらつく立場」をしっかり牽制するに違いない。
 ただ、今後は日米保守勢力による文政権へ圧力も加重されると思われるので、これらにどう立ち向かえるかも課題となるだろう。

 第五の課題は、「進歩勢力」の動向だ。
 今回、議席を獲得した正義党も当初予想していた二けたに及ばなかった。正義党のシム・サムジョン代表は選挙区で当選、進歩系議員としては四選を果たしたが、党の躍進につなげられなかったとして落涙、メディアに大きく取り上げられた。正義党が選管に届け出た候補者数は選挙区75人、比例29人で、当選は両方で6人、得票数は9.67%だった。
 民衆党は選挙区59人、比例8人の候補者を立てて、当選ゼロ、得票数は1.05%だった。
これらをどのように評価するかは筆者の権限ではないが、文政権の改革を後押しするためにも、また労働者、市民中心の政策を推し進め、東アジアの平和を構築するためにも、今後の省察と足場固めが必要だろう。

 コロナ事態の中で初の「全国選挙」、初の18歳の投票、1996年以降最高の投票率、憲政史上初めて女性議員最多の57人19%、民主化以後に初めて180議席以上の巨大な与党の登場ということで「初」の多い(『ニューシス』)選挙だったが、日本からも韓国の改革の行方に注目しよう。

 最後に、4月12日に平壌で、国会にあたる最高人民会議が開催されたことを指摘したい。
 その前日に行われた労働党政治局会議では「世界的大流行の伝染病に対処し、人民の生命安全を保護するための徹底的な対策」が採択され、翌日に国会が開催されたものだ。今年中国でコロナ感染が発生すると、直ちに1月に中国との国境を封鎖、続いて南北の接境も閉鎖し、緊張感あふれる対策をとってきた北の当局だが、南の『統一ニュース』4月14日の記事では、「マンスデ議事堂の写真を見ると、議員がマスクもしておらず、普通に座っている様子を見て、コロナを統制している自信の表れがみてとれ、感染者がいないことをアピールしているもの」としている。
 今年3月に平壌を訪問した日本の『朝鮮新報』記者は、海外から来訪したことで平壌のホテルで徹底的に隔離された経験をHPで述べていて大変興味深かった。
                           (以上、2020年4月19日記)

 

2020年4月17日 (金)

【資料】韓国総選挙結果:「民主多数派国会に望む」(民プラス)

韓国の総選挙は与党・共に民主党(比例の共に市民党含む)が180議席を獲得する圧勝で、保守野党の未来統合党(比例の未来韓国党含む)は103議席の惨敗となりました。

他に少数政党の正義党などと併せ汎民主進歩陣営は190議席を獲得したことになります。

この選挙結果について、韓国進歩陣営のインターネットニュースサイト「民プラス」が4.16付で社説を掲げています。韓国進歩陣営が今回の選挙結果をどう見ているかを知る上でも非常に重要な内容です。

 

   【社説】 民主多数派国会に望む
                    2020.4.16 民プラス(韓国進歩陣営のニュースサイト)

 21代総選挙で劇的に未来統合党を審判した。
 1,2ヶ月前には政権審判論を掲げ、第1党まで見下げると言っていた未来統合党が、結局は、自分たちに対する国民の審判を免れなかった。真に偉大な国民の勝利である。国民はコロナ19感染不安の中でも66.2%という高い投票率を記録し、未来統合党を103席に防いで、政府与党に180席を集め汎民主進歩勢力に190席余りを抱える民主多数派国会を作ってくれた。

 一方、これらの勝利がまだ強化されたものではない点、親米守旧勢力が完全に滅びたのではなくまだ再生する力を有している点、積弊勢力清算を終いまで見届けることができる進歩陣営が力を使えずかえって保守両党体制が強化された点などが惜しまれ、次のステップの宿題でもある。

 共に民主党指導部が、今回の勝利に対して、かえって「恐怖を感じる」、「重大な責任感を感じる」という態度を取ったのは幸いだ。今後、国民の民意のままに、民心が示す方向に直進していかなければならない重大な課題が民主多数派国会に与えられた点をよく刻まねばならない。

 何よりもキャンドル革命を完成しようとする国民的熱望がいかに高いかを改めて確認することになる。
 事実、過去3年間は、未来統合党、検察、マスコミなどの既得権勢力がカルテルを形成してキャンドル革命を否定して改革を阻止し、最初から後についてひっくり返そうと思う反革命が蠢動した歳月だった。これに対して適切に対応できず、守勢に陥っていた時に、再び国民が立ち上がりキャンドル革命を完遂する動力を用意したのが今回の総選挙の最も重要な意味である。
 政府与党が、キャンドル革命が要求する改革を押し進めるときは国民が高い支持を送ったが、キャンドル革命の要求から抜け出したり、あるいは誤ったり、ひどく逆行すれば国民が支持を撤回してさらに民主進歩陣営の団結まで壊れたという点を重要な教訓としなければならない。
 特に保守過剰に右偏向されている韓国の政治構造を打破し、民主進歩陣営が力を合わせて進歩政治のガラスの天井を廃止していかなければならない。これが積弊清算を果たしてキャンドル革命を完成させる近道である。進歩政治勢力も、目の前の減った議席数に失望せず、民衆と一緒にキャンドルが提起した直接政治の道を全面的に開拓するために、さらに邁進しなければならない。そうすれば再び道は開かれる。

 次に、自主と民族大団結、平和繁栄に向けた熱望が反映された点である。
 未来統合党がテ・ヨンホ(訳注・対北対決を煽る脱北した元駐英公使)を江南に出馬させて当選までさせ、選挙の最終日に未来韓国党と「安全保障連席会議」というものまで開いたのは、未来統合党が生きる道はただ親米親日と南北敵対政策にあることを明確に確認するものである。今回の選挙で北風の脈を使えず、むしろ親日売国奴の審判選挙にされたのは、4.27板門店宣言、9.19共同宣言以後に作られた民族自尊の国民的熱望が非常に高くなったからだ。この力で反日不買運動の熱風が吹いたし、トランプの防衛費分担金強要に対する国民的抵抗が燃え上がった。
 ムン・ジェイン政府の支持率が最も高く上がったのも、南北関係が最適に発展したときであり、ムン・ジェイン政府の支持率が低下し、親日親米勢力が反撃を始めたのも、韓米同盟に閉じ込められて何もしていなかった時だったという点を忘れてはならない。
 民主多数派国会が自主の道、南北団結の道、そこから平和繁栄の道を堂々と切り開いて行けというのが21代総選挙の投票者の心であり、民心だという点を深く刻まなければならない。
 
 次に、コロナ19危機に対する新たな解決方法への支持である。
 国民はコロナ19感染の危機と近づく経済危機をどのように克服するかを、今回の総選挙で明確に選択した。今回国民とムン・ジェイン政府はコロナ19感染危機を解決する力は、個人利己主義や民族排他性、集団嫌悪ではなく、共同体的パートナーと団結、連帯にあることを世界に示した。これがヨーロッパやアメリカでは失敗したのに対し、韓国が成功した理由である。
 一方、安倍式制御や過去の軍事独裁式鉄拳統治ではなく、民主主義だけがコロナ19と同じ危機を克服することができるという点も同時に示した。これは韓国政府と韓国国民が共同体と民主主義が有機的に結合された新しい政治、新しい文明、新しい民主主義を開拓していることを意味する。

 心配なのは、これらの感染症克服の模範を解決するより困難で厳しい経済危機を克服するためによく適用することができるだろうかという点だ。国民は、まさにこの重大な課題を解決することを期待して、今回の力を与えたのである。
 振り返ってみると大韓民国は、すでに通貨危機と金融危機を経験したことがある。しかし、その危機をうまく克服したといわれる結果が1:99の二極化と対外経済依存が深化される方向であった。それがまた、今日の経済危機の原因でもある。コロナ19危機を契機に迫ってくる経済危機を克服する過程は、過去のような方式を繰り返してはならない。来るべき経済危機をむしろ韓国の政治経済のパラダイムを再構成する契機と過程としなければならない。

 民主多数派国会は権力、正確に言えば、国民が委任した権力を良く使うことにある。
 単に次期大統領選挙の勝利のためにだけに使うなら失敗を免れないだろう。4.19革命時はこれより加えた力を持っても軍事クーデター勢力に革命を奪われた。過去ウリ党の時期にも過半数を超える議席を持っていたが、4大立法に失敗した。再び失敗しないようにするには民主多数派国会の力を目の前の執権ではなく、歴史を新たに書き込むために使用することを要請する。

     출처 : 현장언론 민플러스(http://www.minplusnews.com)
     *自動翻訳に若干手を入れました。訳責:日韓ネット・渡辺

 

2020年4月 7日 (火)

【資料】北のコロナ対策妨害する制裁を即時緩和・中断せよ(韓国社会市民団体共同声明)

来週に迫った韓国総選挙(4月15日投開票)は、文在寅政権のコロナ対策が内外の高評価を受けて与党有利に進められていると報道されています。実際、PCR検査数だけみても安倍政権下の日本の状況とは雲泥の差です。

この中で、民主労総や韓国進歩連帯、参与連帯、韓国YMCAをはじめとする87の社会市民団体は3月31日に共同声明を出し、<朝鮮のコロナ対策を妨害する制裁を緩和・中断せよ>と訴えています。

金正恩氏に親書を出したトランプとポンペオの間に距離ができているのか役割分担なのか分かりませんが、いずれにしても世界的な新型コロナの拡大の中で「制裁」の維持・強化を唱えることの犯罪性は明らかです。

以下、韓国社会市民団体声明全文を紹介します

DPRKのコロナ対策を妨害する北への制裁を即時緩和、中断せよ

 3月25日(現地時刻)、米国のポンペオ国務長官は、[G7外相によるテレビ電話会議後の記者会見で]「G7など全世界が一つになって、DPRK[朝鮮民主主義人民共和国]に対する外交的、経済的圧力を続けるべきだ」と主張した。前日の国連のミシェル・バチェレ国連人権高等弁務官による「コロナ19のパンデミックの中で、全世界の公衆保健、数百万人の生命と権利のために、DPRKなどへの制裁を緩和するか中断すべき」という発言を一蹴したものだ。さらにポンペオ長官は、26日のマスコミとのインタビューで「DPRKとイラン、ベネズエラのような国々が人道的支援を要請してきても断る」と明らかにした。現状でDPRKへの圧力を維持したまま、人道支援拒絶を口実とするのは、何の助けにもならない。トランプ大統領の親書のように、米国政府がコロナ19防疫のために北側と協力し支援する意向があるならば、今必要なのはコロナ19への効果的対応を妨害する米国と国連の制裁を緩和もしくは中断することだ。

   コロナ19の世界的流行により、制裁を緩和もしくは中断すべきだという声が続いている。ミシェル・バチェレ国連人権高等弁務官は、広範囲な制裁は再評価が急がれるとしながら、キューバ、DPRK、ベネズエラ、ジンバブエ、イランなどで、制裁が医療活動を妨害することになり、これは我々全ての危険を高めると強調した。アントニオ・グテーレス国連事務総長もまた、G20首脳に書簡を送り、コロナ19の医療支援と感染対策に必要な医療資材や食料の供給のため、制裁措置の免除を呼び掛けている。米国の対北人道支援の団体も、制裁により支援が妨害されることにないようすべきだとしている。

   国連安保理北朝鮮制裁委員会は案件別に制裁免除を承認しており、最近は承認期間も短縮しているが、依然として不十分だ。体温計や遺伝子増幅検査[PCR検査]装置、診断薬・試薬、人工呼吸器など、必要な医療資材の支援も煩雑な手続きを経なければならない。免除承認のためには、支援の目的ばかりか、物品移動の位置、船積みの数量と方法、貨物の移動ルート、ドル換算の値段、免除要請の理由、利用する金融機関など、広範囲の情報を提供せねばならず、これは一旦支援を行えば変更してはならない。さらに免除承認を受けたとしても、金融制裁と米国の独自制裁などで、支援物品の代金支払い、現地NGOや国連機構の運営費支払いのために金融機関を探すのも困難な上に、送金そのものが大変だ。コロナ19による国境統制などで、現金を直接手渡すことも難しくなっており、支援そのものが総体的難局に陥っている。制裁が急速に拡がる感染症に、緊急で効果的な対応を妨害している。

   DPRKはこれまでコロナ19の感染者はいないと公表しているが、今後の状況は誰にも予測できない。DPRKは拡散初期から航空便を制限するなどの国境閉鎖措置を行い、自主的な防疫に尽力しているという。併せてロシアに診断キットを、国境なき医師団やユニセフなどに医療資材の支援を要請している。DPRKの報告通り感染者が発生していないとしても、防疫を徹底して行わない限り、どの国も安全とは言い切れない。ウィルスには国境がない。専門家たちは1か国でも防疫に失敗し、手のつけようもないほど拡がれば、全世界的な脅威となるので、多国間協力や国際協力が大変重要だと強調している。DPRKを「支援」するためでなく、コロナ19への世界的共同対応のためにも、制裁を変化させるのは非常に急がれるところだ。

   3月26日、G20首脳はコロナ19対策について、最初の特別首脳会合を開催し、世界的パンデミックに対応するための「国際行動、連帯、国際協力」を誓い合った。[コロナ封じ込めの]韓国政府の対応が世界的好評を博す中で、各国から国際協力の要請も相次いでいる。ところが皮肉なことに、韓国が協力できない国は朝鮮半島で共に生きるDPRKなのだ。韓国政府と民間の支援、南北の保健医療協力は制裁に遮られてきた。DPRKのコロナ19拡散と被害を防ぐ効果的な方法は、防疫、隔離、医療資材を大幅に拡充させることだが、これは制裁の広範囲の緩和もしくは中断、そして国際社会の協力なしには不可能となっている。さらに制裁緩和と同じように重要なのは、DPRKもまた、国際社会の防疫協力提案に積極的に参加すべきだということだ。協力は一方的な努力だけでは行えない。

   南北は2018年11月に開催された南北保健医療分科会議を通じて、▷双方の感染症に対する情報交換など、南北の感染症の流入と拡散防止、▷結核とマラリアをはじめ感染症の診断や予防治療の協力、▷中長期的な防疫並びに保健医療協力、▷南北共同連絡事務所を通じた定例会議と問題解決などに合意をみた。ところがコロナ19拡散の状況で、このような合意は全く履行されていない。朝鮮半島平和プロセスの進展が朝鮮半島に居住する人々の安全と直結するということを確認させる事例だ。グテーレス国連事務総長が強調したように、「今や排他ではなく連帯の時」だ。もはや、ためらう時間もない。米国と国際社会は、DPRKのコロナ19対応を妨害している対北制裁を即時緩和もしくは中断しなければならない。

2020年 3月 31日
(社)分かち合いと共に、(社)グリーン交通運動、(社)暖かい朝鮮半島愛の練炭分かち合い運動、(社)民族和合運動連合、(社)子どもと肩組んで、(社)子ども医薬品支援本部、(社)わが地の平和運動、(社)仁川都市農業ネットワーク、(社)済州参与環境連帯、(社)青少年人権福祉センターネイル、(社)平和サムチョン、(社)ハナヌリ、(社)韓国回復的正義協会、(社)朝鮮半島の平和と繁栄のための協力、(財)ナイスピープル、開城観光再開国民運動、健康と分かち合い、健康権実現のための医療団体連合(健康社会のための漢方薬剤師会、健康社会のための歯科医師会、労働健康連帯、人道主義実践医師協議会、真の医療実現青年漢方医会)、国際民主連帯、キムジェ正義平和行動、キムチョン教育を越えて、労働者教育機関、グリーンコリア、もう一つの世の中に向かう連帯、民族問題研究所、民主社会のための弁護士会・統一委員会、民主平等社会のための全国教授研究者協議会、非正規労働者の家・熟睡、サードミサイル配備反対キムチョン市民対策委員会、新たな100年を開く統一義兵、新たな世を開く天主教女性共同体、生命政治フォーラム、西海5島平和運動本部、世宗参加自治市民連帯、韶成里サード撤回星州住民対策委員会、市民平和フォーラム、新大乗ネットワーク、実践仏教全国僧家会、女性平和運動ネットワーク、開かれた軍隊のための市民連帯、わが民族助け合い運動、蔚山市民連帯、円仏教・人権委員会、円仏教・星州聖地守護非常対策委員会、円仏教・市民社会ネットワーク、陸に住む済州の人たち、利潤より人を、人間模様錬磨所、人権連帯、人権運動サランバン、仁川キョレハナ、仁川市民文化芸術センター、仁川女性会、仁川小さな図書館協議会、仁川平和福祉連帯、日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯、自主平和統一実践連帯、全国公共運輸労働組合、全国民主労働組合総連盟、全国女性農民会総連合、全国女性連帯、全羅南道南北交流平和センター、全北平和と人権連帯、済州平和人権センター、済州平和人権研究所ソワット、参与連帯、緑の傘子ども財団、忠清北道参与自治市民連帯、統一の木、統一出迎え、パックス・クリスティ・コリア、平和ネットワーク、平和都市づくり仁川ネットワーク、平和をつくる女性会、平和鉄道、ピースモモ、韓国YMCA全国連盟、韓国キリスト教教会協議会・和解統一委員会、韓国女性団体連合、韓国進歩連帯、ハンベ平和財団、ヒョンミョン財団、興士団・民族統一運動本部、(合計87団体)

*文中の( )は原文通り、[ ]は翻訳者によるものです。 【翻訳 日韓ネット・k】

 

2018年8月18日 (土)

●【韓国訪問報告①】2018自主統一平和大行進に参加

8千人で「板門店宣言実践815自主統一平和大行進」実施

「終戦宣言・対北制裁解除」の喊声挙げ米国大使館に抗議

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811日、ソウル市庁舎前から光化門の米国大使館に向けた「板門店宣言実践815自主統一平和大行進」が取り組まれ、日本からの訪問団も参加した。

この行動は、毎年815日、日本の植民地支配からの解放(光復)を記念するとともに、同時にもたらされ今なお続く南北分断体制克服をめざす大会として取り組まれているもの。今年は、811日に南北労働者サッカー大会がソウルで開催されるため、それに合わせて日程が前倒しされたものだ。李明博・朴槿恵政権時代にはこうした南北の民間交流さえ弾圧の対象にされており、これも板門店宣言の成果である。

大行進に先立つ市庁舎前の集会では、はじめにパク・ソグン815推進委員会常任代表(韓国進歩連帯常任共同代表)が主催者あいさつ。パク代表は「朝鮮半島の平和と繁栄を約束した板門店宣言の履行の出発点は終戦宣言だ」とし、終戦宣言を後回しにして制裁を繰り返し主張する米国を非難するとともに「今日の自主統一平和大行進は戦争国家アメリカに抵抗し、民族の自主権を獲得する闘争だ」と強調した。

201881116                           パク・ソグン氏

続いて昨年、国会議席2名で新たに発足した民衆党のキム・チャンハン常任代表のあいさつの後、日本からの訪問団と在日韓国青年同盟(韓青)訪問団がそろって登壇。日本訪問団を代表して大阪の西山直宏さんと韓青のキム・スンミン委員長が連帯の挨拶を行った。

20188116                 日本訪問団と韓青同訪問団も一緒に登壇し連帯挨拶

集会は最後に、パク・ヘンドク全国農民会総連盟(全農)会長、チェ・ジンミ全国女性連帯代表、チェ・ヨンチャン貧民解放実践連帯共同代表が共同で大会決議文(下に全文)を読上げ、参加者全体の拍手で確認された。

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集会後、人びとは光化門の米国大使館に向けてデモ行進。大使館前では警察の厚い壁と対峙しながら「米国は612朝米共同声明を履行しろ」「平和協定締結」「在韓米軍の撤収」「韓米同盟の破棄を勝ち取ろう」などのスローガンが次々と叫ばれた。

20188118        光化門広場に面した米国大使館に抗議(左の警察部隊の後ろが米国大使館)

8.15自主統一大行進決議

자주와 평화의 시대, 예속의 적폐를 청산하자!

 自主と平和の時代には、隷属の積弊を清算しよう!

 

한반도에 깊이 뿌리내린 미국의 패권정책은 평화와 자주통일을 향한 우리 민족의 투쟁에 의해 결정적으로 무너지고 있다.(朝鮮)半島に深く根ざした、米国の覇権政策は、平和と自主統一に向けた私たちの民族の闘争によって決定的に崩壊している。

이제 예속과 분단의 낡은 틀을 모두 청산하고, 평화와 통일의  시대를 맞이하자.今隷属と分断の古い枠をすべて清算し、平和と統一の新時代を迎えよう。

남과 , 북과 미국이 새로운 관계를 선언한 조건에 주한미군은 누구를 위해 필요한가.南と北、北(朝鮮)と米国が新たな関係を宣言した条件に在韓米軍は誰のために必要なのか。

전쟁의 군대 주한미군을 이대로 두고 평화의  시대를   없다.戦争の軍隊・在韓米軍をこのまま残して、平和の新しい時代を開くことはできない。

70 낡아빠진 종속적, 반민족적 한미동맹을 이대로 두고서는 주권도 번영도 통일도 이룰  없다.70年もの古ぼけた従属と反民族的韓米同盟をこのまま置いては主権も繁栄も統一も実現することができない。

판문점 선언 정신에 따라, 민족자주의 기치에 따라 평화의  시대를 우리 힘으로 열어젖히자!板門店宣言の精神に基づいて、民族自主の旗に基づいて平和の新しい時代を私たちの力で開いていこう!

평화협정 체결하라!平和協定を締結せよ! 주한미군 떠나라!在韓米軍は去れ! 従属の종속적 한미동맹 폐기하라!韓米同盟を破棄せよ!

 적폐 청산하자! 分断積弊清算しよう!

촛불항쟁, 그리고 판문점선언과 북미정상선언으로 분단적폐 청산의 결정적 기회를 맞이하고 있다.キャンドル抗争、そして板門店宣言と北・米首脳宣言で分断積弊清算の決定的チャンスを迎えている。

일시적 우여곡절 속에서도 남북관계는 우리의 상상을 넘어 빛의 속도로 발전할 것이며, 4.27통일시대는  현실이  것이다.一時紆余曲折の中でも、南北関係は、私たちの想像を超えて、光の速度で発展するものであり、4.27統一時代はすぐに現実のものとなるだろう。

남북관계의 전면적 발전과 자주통일이 실현되는 시대에, 민족을 적으로 규정하는 낡은 법과 제도부터 하루빨리 청산해야 한다.南北関係の全面的発展と自主統一が実現されている時代に、民族を敵に規定する古い法と制度から一日も早く清算しなければならない。

분단에 기생해 민주주의를 억압해  국가보안법을 비롯하여, 상호 불신과 대결을 조장하는 낡은 법과 제도를 하루빨리 폐지해야 한다.分断に寄生して民主主義を抑圧してきた国家保安法をはじめ、相互不信と対決を助長する古い法と制度を一日も早く廃止しなければならない。

또한 분단 적폐세력에 핍박받은 모든 양심수를 즉각 석방해야 한다.また、分断積弊勢力に迫害されたすべての良心囚を即時釈放しなければならない。

분단적폐 청산하여 4.27통일시대를 활짝 열어나가자.分断積弊を清算して4.27統一時代を大きく開いていこう。

분단적폐 청산하자!分断積弊を清算しよう! 국가보안법 폐지하라!国家保安法を廃止せよ! 양심수를 석방하라!良心囚を釈放せよ!

6.12 북미정상선언 이행 않는 미국을 규탄한다. 6.12北・米首脳宣言を履行しない米国を糾弾する。

4.27 판문점선언 이행 가로막는 미국을 규탄한다.4.27板門店宣言の履行に立ちはだかる米国を糾弾する。

남북정상은 역사적인 4.27 판문점선언을 통해 '전면적인 남북관계 발전' '종전선언, 평화체제 구축을 위한 노력' 7천만 겨레 앞에 엄숙히 선언하였다.南北首脳は、歴史的な4.27板門店宣言を通じて「全面的な南北関係の発展」と「終戦宣言、平和体制構築のための努力」を7千万同胞の前に厳粛に宣言した。

북미정상은 6.12북미정상회담을 통해 적대관계를 끝내고 평화와 신뢰의 관계로 전환하기로  세계 앞에 약속하였다.北・米は6.12北・米首脳会談を通じて敵対関係を終わらせ、平和と信頼の関係に転換することに世界の前に約束した。

그런데 불과 100일이 지난 지금, 미국은 대북제재 해제, 종전선언  합의를 제대로 이행하지 않고 있다.ところが、わずか100日が過ぎた今、アメリカは対北制裁解除、終戦宣言などの合意をきちんと履行していない。

나아가 제재니 압박이니 하면서 남북관계 발전을 위한 판문점 선언 이행까지 난폭하게 가로막고 있다さらに制裁という圧迫で、南北関係の発展のための板門店宣言の履行まで乱暴に立ちはだかっている

평화의 대세는 확정적이나 판문점 선언, 북미정상선언 이행은 저절로 이루어지지 않는다.平和の大勢は確定的だが板門店宣言、北・米首脳宣言の履行は、自然に行われない。

民族自主の旗のもと、民族全員が汗と努力をささげよう。

판문점 선언을 따라 거족적인 자주통일대행진을 만들어 가자.板門店宣言に沿って民族挙げての自主統一大行進を作っていこう。

판문점선언 이행하자!板門店宣言を履行しよう! 대북제재 해제하라!対北制裁解除せよ! 종전을 선언하라!終戦を宣言せよ!

●【韓国訪問報告②】感動の南北労働者サッカー大会観戦

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               韓国労総チーム(青)と朝鮮職総建設労働者チーム(赤)の熱戦

811日午後4時から、ソウルのワールドカップスタジアムで南北労働者のサッカー大会が開かれ、日本訪問団も観戦した。

これは板門店宣言を受けて、南北の民間交流の一環として開かれたもので南の韓国側の二つの労働組合ナショナルセンター、民主労働組合総連盟(民主労総)と韓国労働組合総連盟(韓国労総)vs.北の朝鮮職業総同盟の二つのチームの交流試合として実現したもの。李明博・朴槿恵政権時代にはこうした民間交流自体が厳しい規制と弾圧の対象とされており、これも板門店宣言の一つの成果でありその実践でもある。

スタジアムの壁には巨大な統一旗とともに「南北労働者の団結した力で歴史的な板門店宣言を履行して自主統一の新時代を開いていこう!」、「わが民族同士力を合わせ、自主統一、平和繁栄の新時代を開いていこう!」などの垂れ幕が掲げられた。

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               民主労総チーム(赤)と朝鮮職総軽工業チーム(白)の記念撮影

開会式で、民主労総のキム・ミョンファン委員長は、「一触即発の戦争の危機と対決情勢を打ち破った4.27板門店宣言のしっかりとした履行のために南北の労働者がまず会った」とし、「民主労総は板門店宣言の履行のために誰よりも先頭に立って実践していく」と高らかに宣言した。

 

朝鮮職業総同盟(職総)のシュ・ヨンギル委員長は、「南の労働者とソウル市民、各界に北の労働者を代表して、同胞愛的挨拶」を送りながら、「今、世界は北と南のわが民族が祖国統一と平和繁栄の新しい歴史をどのように書いていくかを、高い関心を持って注視している」とし「私たちは、世界の前に朝鮮民族が一つ」であり、「この地の上に必ず平和繁栄している統一された強国を建設立てるだろうということをはっきり示さなければならない」と述べた。

 

韓国労総のキム・ジュヨン委員長は、「自主的平和な労働者の生活のために南北労働者の連帯と団結をさらに強化しなければならない。단결된 힘으로 판문점선언을 이행한다면 비로소 노동자가 존경받는 새로운 통일의 시대가 열릴 것이다라고 말했다.団結した力で板門店宣言を履行すれば、初めて労働者が尊敬される新しい統一の時代が開かれるだろう」그는분단은 결코 우리 민족의 선택이 아니며 냉전시대에 의해 강요된 위법적 산물이었다 지적했다.「分断は決して私たちの民族の選択ではなく、冷戦時代によって強要された産物だった」として、역사적인 판문점선언의 중단 없는 이행을 위해 노동자가 누구보다  앞장서야  이고, “축구를 통한 남북 노동자의 단결로 전민족 대단결을 힘있게 추동하자면서 길에 한국노총 모든 조합원과 함께 하겠다 다짐했다.「歴史的な板門店宣言の中断のない履行のために、南北労働者の団結で全民族大団結を力強く推進しよう。その道に韓国労総すべての組合員と一緒にする」と宣言した。

201881118左からキム・ジュヨン韓国労総委員長、朴元淳ソウル市長、シュ・ヨンギル朝鮮職総委員長、キム・ミョンファン民主労総委員長

開会式ではさらに615共同宣言実践南側委員会のイ・チャンボク常任代表議長、615共同宣言実践北側委員会のヤン・チョルシク副委員長、ソウル市長の朴元淳(パク・ウォンスン)さんがあいさつをおこなった。

朴元淳ソウル市長は、「平和の気持ちをいっぱいに込めて、分断の境界線を越えてソウルに来られた朝鮮職総関係者の皆さんと北側代表団、選手団の皆さんにソウル市民を代表して熱い歓迎の挨拶を送る」としながら、「427日の歴史的な板門店宣言は、民族の和解と団結、平和と統一に進む門を再び開いた。しかし皆が一つの気持ち、同じ意向で平和を守るために努力しなければ、平和の時計が止まり、出会いが断絶する胸の痛い時間が再び訪れかねない」「私たちが経験した歴史的教訓を再確認し、再びこのような歴史の後退が繰り返されないよう多様な分野で連帯と協力を強化していかなければならない」と強調した。

20188119                         統一旗を掲げた応援団
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                           統一先鋒隊も陣取った

3万人の観客の中には、平和統一を願う応援団、全国キャラバンを繰り広げ自主統一平和大行進を終えたばかりの「統一先鋒隊」も陣取った。応援もワールドカップなどでよく聞く「テーハミング(大韓民国)」などではなく、「ウリヌン・ハナダ(我らは一つ)」などだった。途中から615合唱団を中心とした500人の大合唱団も観客席を埋め、北の歌や統一を願う歌などで南北両チームにエールを送った。

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さて試合は、第一試合が南の韓国労総チームvs.朝鮮職総建設労働者チーム、第二試合は南の民主労総vs.朝鮮職総軽工業チームの対戦。それぞれ熱戦が繰り広げられたが結果は第一試合が13、第二試合が02でいずれも北側が勝利した。

 

201881113                    南北の3つの労総委員長も熱戦に沸いた

경기를 마친 남북의 선수들은 악수를 나눈  포옹하고 서로를 격려했다.試合を終えた南北の選手たちは握手を交わした後、抱擁して、お互いを励ました。

남북의 선수들은 함께 운동장을 한바퀴 돌며 관객들에게 인사했고, 마지막까지 자리를 지킨 관객들은 함성으로 선수들을 맞았다.南北の選手たちは一緒に運動場を一周回って観客に挨拶し、最後まで席を守った観客は歓声で選手たちを迎えた。民主労総チームのミッドフィルダー、起亜自動車ミン・テイル選手は「私たちもそれなりの多くの準備をしたが、北朝鮮側の選手たちは本当に体力が良いようだ」と話した。 그는시합이 끝나고서 서로 손잡고 껴안는 와중에 가슴이 찡한, 뭉클한 마음들이 있었다면서통일이 된다면 정말 서로  헤쳐서 이겨나갈  있는  나라가 되지 않을까 그런 생각을 다시한번 했다 밝혔다.彼は「試合が終わって、互いに手を取り合って抱き締めるなか胸がジーンとした」「統一になれば、本当にお互いによく乗り越えて勝っていくことができる国ではないだろうか、そのような考えをもう一度した」(統一ニュース)と明らかにした。

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남북 노동자 3단체는 북측 대표단 숙소인 서울 광진구 그랜드워커힐호텔로 이동해 환송만찬을 열었다.南北労働者3団体は、北側代表団宿舎のグランドウォーカーヒルホテルに移動して歓送晩餐を開いた。

북측 대표단은 12 오전 전태일 열사와 이소선 여사, 문익환 목사가 잠들어 있는 경기도 남양주시 마석모란공원을 참배한다.北側代表団は12日午前、韓国民主労働運動の発火点となった全泰壱(チョン・テイル)氏と李小仙(イ・ソソン)オモニ、かつて統一を願い単独訪北した文益煥(ムニッカン)牧師が眠っている京畿道南楊州市の牡丹公園を参拝し、남측 양대 노총과 노동 3단체 사업협의 이후 오후 2 숙소를 떠나 북녘으로 향한다.南側二大労総と労働3団体間の今後の事業協議の後、北への帰途に就いた。

2018年6月15日 (金)

●6・13韓国統一地方選の結果について

韓国6.13地方選の結果について

                         かもめ

 

1)今回の選挙のポイントは文在寅政権(及び与党・共に民主党)が圧勝したこと

文在寅政権後には朴槿恵政権時代の不正腐敗をあぶり出し、残った保守勢力に徹底的にメスを入れ、逮捕、起訴なども相次ぐ「積弊清算」が続いていますが、市民がこれを「政治的報復」ではなく、一昨年、去年に次ぐキャンドル抗争の続きだとみていることです。

さらに、427日の南北首脳会談、地方選前日の612日の米朝首脳会談などを平和に向けた第一歩ととらえており、支持しているということです。

 

2)この支持は75%*に至る圧倒的なもので、保守勢力は惨敗したということ。

 下記は首長選挙の結果ですが、「共に民主党」14(82.3%)、「自由韓国党」2、無所属1となっており、韓国マスコミでも保守惨敗、完敗などと報道しています。    *(リアルメータ―614日調査)

2018613_2

 

 これまで保守が握ってきた釜山市や慶尚南道知事選でも敗退した結果を受けて、自由韓国党のホン・ジュンピョは辞任。彼は「左派勢力に国が乗っ取られる」などの言い方で、慶南道知事時代には学校給食の無償化を覆したり、公共病院をつぶしたりと数々の「話題にのぼった」人物でした。

 

3)より「左」の勢力も与党との主張の線引きが明確に出来ず四分五裂、惨敗

下記は数値で見た、選挙結果です。(中央選挙管理委員会より)

市道知事

                                         
   

選人

   
   

政党別 選人

   
   

共に民主党

   
   

自由韓

   
   

無所

   
 

合計

 
 

17

 
 

14

 

82.3%

 
 

2

 

11.7%

 
 

1

 

 

 

市区郡、首長

                                               
   

選人

   
   

政党別 選人

   
   

共に民主党

   
   

自由韓

   
   

民主平和党

   
   

無所

   
 

合計

 
 

226

 
 

151

 

(66.8%)

 
 

53

 

23.4%

 
 

5

 

(2.2)

 
 

17

 

 

市道議会、議員選挙

                                                           
   

選人

   
   

政党別 選人

   
   

共に民主党

   
   

自由韓

   
   

正しい未

   
   

民主平和党

   
   

正義党

   
   

無所

   
 

合計

 
 

737

 
 

605

 

82%

 
 

113

 

(15.3%)

 
 

1

 

(0.1%)

 
 

1

 
 

1

 
 

16

 

 

区・市・郡議会、議員選挙

                                                                 
   

選人

   
   

政党別 選人

   
   

共に民主党

   
   

自由韓

   
   

正しい未

   
   

民主平和党

   
   

正義党

   
   

民衆党

   
   

無所

   
 

合計

 
 

2,541

 
 

1,400

 

55%

 
 

876

 

34%

 
 

19

 

(0.7%)

 
 

46

 

(1.8%)

 
 

17

 

(0.6%)

 
 

11

 

(0.4%)

 
 

172

 

 

広域市道、比例代表選挙

                                                     
   

選人

   
   

政党別 選人

   
   

共に民主党

   
   

自由韓

   
   

正しい未

   
   

民主平和党

   
   

正義党

   
 

合計

 
 

87

 
 

47

 
 

24

 
 

4

 
 

2

 
 

10

 

 

基礎議員、比例代表選挙

                                                     
   

選人

   
   

政党別 選人

   
   

共に民主党

   
   

自由韓

   
   

正しい未

   
   

民主平和党

   
   

正義党

   
 

合計

 
 

385

 
 

238

 
 

133

 
 

2

 
 

3

 
 

9

 

 

国会議員選挙 (補欠)

                                   
   

選人

   
   

政党別 選人

   
   

共に民主党

   
   

自由韓

   
 

合計

 
 

12

 
 

11

 

(91.7%)

 
 

1

 

8.3%

 

 

 

 

単純に人数のみで見た政党別当選者数(かもめ集計)

                                                           
   

合計人数

   

(%)

   
   

政党別 当選人数(%)

   
   

共に民主党

   
   

自由韓国党

   
   

正しい未来党

   
   

民主平和党

   
   

正義党

   
   

民衆党

   
   

無所属

   
 

4,005

 

100

 
 

2,466

 

(61.6)

 
 

1,204

 

30.1

 
 

29

 

0.6

 
 

57

 

1.4

 
 

37

 

0.9

 
 

11

 

0.3

 
 

206

 

5.1

 

 

*進歩政党は、これまで強かった蔚山(ウルサン)地域でも与党に敗退。下記は、報道。

 

インターネットニュース『メディアオヌル』

政党では首長ゼロ、正義党の支持率は上昇

進歩政治の本山、蔚山(ウルサン)でも選なし、 政党の支持は蔚山(ウルサン)や全羅道で減り、ソウルや済州で増える

20180614

政党2014年に続き、今年の地方選でも不振だった。進歩4党の域・基礎団体の首長選者は0人。ただ、正義党は結党以来、初めて政党得票率が10%を超え、躍進した。

 進政党出身の政治家が生まれ続けた蔚山(ウルサン)市もみじめな状況だった。進歩4党のうち、域比例代表を除き、域・基礎団体議員に選した候補はわずかだ。蔚山(ウルサン)市は進政党出身の首長や議員が2010年に27人、2014年に9選したが、2018年にはほとんどを共に民主党に持っていかれた。 

 進政党の蔚山(ウルサン)得票率13.98%(83874)2014年の20.75%に比べると7% 程度減っている。一方で共に民主党の得票率は23.76%から47%へと大きく伸ばした。 

 労働党は2014年に域議員1人、基礎議員6人で合計7人を選させたが、2018年には0人。(略)

  民衆党は光州・全南・全北で正義党より低かった。統合進歩党の一部党員により創られた民衆党は、光州で5.13%、全南で3.59%、全北で1.25%などだった。基礎議員の選者は全南、順天市のみだ。[原文のまま] 

 ホナム地域[全羅道地域]政党支持率は2014年の地方選より減っている。特に今回は民主平和党が出来て分散した結果だ。2014年の正義党・統合進歩党・緑の党・労働党の4党の政党支持率(域比例)の合計は、光州19.9%、全北18.29%、全南22.46%だった。2018年には光州13.75%、全北15.19%、全南13.31%となっている。

一方でソウルや済州では進政党の全体支持率が小幅ながら上昇している。

ソウル地域の進歩4党支持率(域比例)は、20148.14%から201810.98%に上昇。このうち正義党の支持率だけでも9.71%となっている。

 済州では201412.05%から201820.17%に増加。正義党、の党の支持増加。正義党の済州得票は、20146.1%から11.85%に上昇。の党は20141.65%から4.87%となっている。 

政党支持率が伸びた地域では首長選挙候補の善戦があった。ソウル市長選挙ではシン・ジエ緑の党候補が1.67%正義党キム・ジョンミン候補は1.64%だった。正義党が院内政党であることを考えるとの党の善戦が目につく。特にシン候補は市長選で唯一のフェミニスト候補だとして、若い女性の支持を得た。

(以下略)

原文:
http://www.mediatoday.co.kr/?mod=news&act=articleView&idxno=143149#csidx0548a49cb98ae59a7262ba460a316e9 http://linkback.mediatoday.co.kr/images/onebyone.gif?action_id=0548a49cb98ae59a7262ba460a316e9

 

 

4)注目された地域(サード配備の慶尚北道、星州、金泉)の結果

前述の通り、慶尚北道、大邱地域は唯一保守が生き残っている地域で、「サード反対」を掲げて選挙を闘うのは大変だったでしょう。

 

慶尚北道、金泉市長選の結果  (ピンクが当選)

                                   
   

候補者別得票数

   
   

自由韓国党
 
金(김응규

   
   

無所属
 
パク・ヒジュ

   
   

無所属
 
金(김충섭

   
   

   
 

27,098

 
 

12,405

 
 

40,775

 
 

80,278

 

 

*パク・ヒジュさん:落選

 それでも自由韓国党が落選しているのは大きいですね。

 

慶尚北道、星州郡、議員選挙の結果 (ピンクが当選)

                                                           
   

候補者別得票数

   
   

自由韓国党
 
김성우

   
   

自由韓国党
 
이봉근

   
   

自由韓国党
 
노광희

   
   

無所属
 
도희재

   
   

無所属
 
李在東

   
   

無所属
 
김미경

   
   

無所属
 
김경호

   
   

   
 

2,648

 
 

2,076

 
 

1,695

 
 

3,015

 
 

1,676

 
 

869

 
 

2,201

 
 

14,180

 

 

*イ・ジェドン(李在東)さん(全国農民会総連盟、星州農民会長):落選

 

 様々な分析があるでしょうが、今日はこれまで~~。

2017年8月17日 (木)

●【詳報】 2017 8・15ソウル平和行動に日本訪問団参加

韓米合同軍事演習中止・サード配備撤回・平和協定締結もとめ8・15行動

17815_2            キャンドルに代わる1万余の赤い傘で埋め尽くされたソウル市庁舎前

 8月15日、72回目の光復節(解放記念日)のソウルは激しい豪雨の1日となった。

 午後3時、豪雨を突いてソウル市庁舎前広場では、韓国進歩連帯・民主労働組合総連盟(民主労総)・全国農民会総連盟(全農)・全国貧民連合、全国女性連帯など200余りの社会・市民団体が主催する「主権回復と朝鮮半島の平和実現のための8・15汎国民平和大会」が1万人余りの結集で開かれ、参加者はキャンドルの代わりの赤い傘をさしてぬかるみのなかを座り込んだ。さらに集会後、光化門の横にある米国大使館前で抗議行動を繰り広げた。

 

 8・15光復節には、政府主催の記念式典や日本への戦後補償を要求する被害者団体・支援団体などの行動も毎年取り組まれているが、労働者・農民・貧民・女性・青年学生たちは何十年にもわたり、解放とともにもたらされ今なお続く南北分断克服のための取り組みを進めてきた。とくに今年は、キャンドル行動の巨大なうねりで朴槿恵政権を打倒し、新政権発足後初めての8・15であり、また朝鮮半島の緊張が極度に高まっている中での大会開催となった。

815

      心を一つに韓米軍事演習中止、サード配備撤回、平和協定締結のスローガンを叫ぶ

 大会では、はじめに労働者、女性、青年学生の各団体から選抜された500人の統一先鋒隊(全国キャラバン隊)が、各地での取り組みや交流の成果を報告。律動(集団群舞)を披露して会場を大いに盛り上げた。とくに民主労総から選抜された200人の統一先鋒隊は、龍山(ヨンサン)に新たに設置された日本による強制労働を象徴する「徴用工像」の除幕式にも参加後、首都圏市民にトランプの卑劣な言葉を知らせて「戦争危機の中に国を押込む韓米戦争演習を中止しろ」との500枚の横幕を市中に掲示するミッションにも取り組んだ。私たちも訪問中、ソウルの各所でこの横幕を見た。

 

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                   500人の統一先鋒隊が先頭で決意表明

Photo

                  8・15の数日前にミッション「横幕作戦」が遂行された

チェ・ジョンジン民主労総委員長職務代行(注 ハン・サンギュン委員長が不当拘束されているため)や全農、全国女性連帯など各団体代表が登壇し大会決議文を朗読。

決議は、「最近米国は朝鮮半島での武力行使を云々(うんぬん)しているが、キャンドル政府を自認する文在寅(ムン・ジェイン)政権は、清算すべき朴槿恵前政権の韓米同盟強化政策、一方的な対北敵対政策から抜け出せずにいる」と批判し、「一触即発の軍事的危機を前に韓米が21日から31日まで実施予定の合同軍事演習『乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン』は当然中止するべき」であり、「米国が数十年間推進してきた対北敵対政策を中断し関係正常化と平和体制構築に向けた対話と協議に入れ」と訴えた。さらに「偉大なキャンドル抗争で腐敗と反民生、事大主義、反統一の政権を追い出したが、分断と冷戦を克服しない限り積弊(積もり積もった弊害)清算の時代的課題を成し遂げることはできない」として、「分断により未完成である私たちの光復(解放)をもう完成させよう」と提起した。さらに「韓米日同盟を完成させる意図で強行された韓日『慰安婦』合意と韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を廃棄し、朝鮮半島危機を高めるサード配備を直ちに撤回しなければならない」と要求した。

                                     

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            ハン・チュンモク韓国進歩連帯常任共同代表

 登壇したハン・チュンモク韓国進歩連帯常任共同代表は、「文在寅政権は、隣国の反発と報復を招き、我が国が統制できない米軍のサード(高高度ミサイル迎撃システム)配備をただ韓米同盟という名前で押し切っている。韓米同盟の名のもとにすべての常識と合理、平和への要求が敬遠されている状況下で自らをキャンドル政府と自認できるのか」と問い、「キャンドルの灯に込めた人々の願いは、国民が主人になる国、自主権がある国らしい国だ。朴槿恵積弊勢力が追求した韓米同盟の国、対米屈辱の国ではない。私たちこそがキャンドルの灯だ。国民が主人である国、使い道がなく平和を害するだけのサードのような兵器が配備されない国、米国に『戦争はあってはならず、平和交渉を開始せよ』と堂々と要求する国、キャンドルの灯が念願する自主・平和・統一の世の中をどうしても創ろう」と力強く訴えた。

 続いて、イ・チャンボク6・15共同宣言実践南側委員会常任代表議長の激励辞、良心囚釈放推進委員会による「ハン・サンギュン民主労総委員長、イ・ソッキ旧統合進歩党国会議員の釈放」を求める映像と公演、韓国民衆歌謡グループ「ウリナラ」のミニコンサートなども行われた。

 またサード配備地でこれに反対している星州(ソンジュ)、Xバンドレーダーの前面に位置する金泉(キムチョン)からも住民が大挙して参加し、金泉の代表から「サード配備撤回」まで闘う力強い決意表明がなされた。

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                   サード(THAAD)配備撤回を叫ぶ金泉の住民代表

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日本からの訪問団、在日韓国青年同盟も連帯あいさつ

さらに東京・関西・沖縄・平和フォーラムなどから参加した日本の訪問団と、政権交代により入国が可能となった在日韓国青年同盟(韓青)代表団が一緒に登壇し、日本訪問団を代表して勝島一博・平和フォーラム事務局長、韓青を代表してキム・スンミン委員長がそれぞれ連帯の挨拶をおこなった。

P1010274_640x480        日本訪問団も全員登壇し勝島・平和フォーラム事務局長が連帯挨拶
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                      在日韓国青年同盟代表団も連帯挨拶

 

 1万余人で米国大使館前抗議行動

  

17815_3

        米国大使館前を埋め尽くし抗議する人々(左端の建物が米大使館)

 大会を終えた一万余人の参加者は、「NO WAR NO TRUMP」と書かれた先導車と「怒りの雷鳴」を模した数百人の太鼓隊を先頭に光化門(カンファムン)前広場へ向けて平和行進を開始。ここは昨年キャンドルで埋め尽くされた場所だ。米国大使館はこの広場の通りに面して建っている。当初予定していた米国大使館への「人間の鎖」は裁判所から不許可決定を受けたため、大使館前に1万余人の参加者が幾重にも陣形をとり、キャンドル代わりの赤い傘で埋め尽くされ、米国・トランプへのレッドカードにもなった。参加者は米国大使館に向かって「サード配備反対」「戦争やめろ」「平和協定を締結しろ」などのスローガンを口々に叫んだ。

17815
口をチャックでふさいだトランプの似顔絵とSTOP!UFG(乙支フリーダム・ガーディアン)と書かれた横幕を掲げ行進する人々

 米国大使館前行動は1時間ほど行われ、最後にチェ・ジョンジン民主労総委員長職務代行が「72年前と比べて日本と米国が入れ替わっただけで帝国主義の支配が続いている。韓国政府が出ることができないなら民衆が団結して朝鮮半島の戦争危機を防ごう」と締めくくり行動を終えた。

P1010254_640x472                    NO WAR  NO TRUMPを掲げた先導車

P1010261_640x480_4           先導車に取り付けられたトランプの吹き流し。下からの風でコミカルに動く

Photo              「怒りの雷鳴」を模した数百人の太鼓隊が先頭で行進
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2016年8月19日 (金)

【2016 8・15ソウル行動報告②】8・15自主平和統一大会

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 翌8月15日、ソウル・大学路で開催された「光復71周年-朝鮮半島の平和と自主統一のための8・15民族大会」に参加した。会場に到着するとすでに民主労総や青年・学生らの前段集会が開かれていた。

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 全体集会は、迫力ある太鼓パフォーマンスで始まった。

 

6・15共同宣言実践南側委員会の李昌馥(イ・チャンボク)常任代表議長は大会辞で、一方では南北の交流窓口である開城(ケソン)工業団地を閉鎖し、他方では日韓「慰安婦」問題合意と米軍サード配備という現政権の政策を取り上げ、「これらすべてのもの『北朝鮮圧迫のため』としているが、同族を抹殺するために外勢を引き込んで、国の主権と平和を捨てるということは有り得ないこと」と強く批判した。

 

そして、率先して「朝鮮戦争を終わらせる平和協定締結のために積極的に努力しよう」としながら「サードを配備するのでなく関係正常化で平和協定締結に進むべきだ」と強調した。

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 また、「最近数年間民族共同行事がまともに成し遂げられずにいる」としながら、ソウル8.15民族共同行事と南北労働者統一サッカー大会が政府の民間交流不許可措置で失敗に終わったことに触れ、「政府の対北政策は明らかに失敗した」と語り、対話と交流、出会いの場を復元するためにより積極的に活動すると述べた。

 

 大会ではまた、キム・ヨンジュン韓国キリスト教教会協議会総務、日本訪問団からフォーラム平和・人権・環境の藤本泰成共同代表、韓国挺身隊問題対策協議会の尹美香(ユン・ミヒャン)常任代表らが発言した。

 

また韓国民主化運動の最長老の一人である白基玩(ペク・キワン)さんも特別発言を行った。

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 藤本さんは、「日帝植民支配とその後の民族分断の歴史に対して日本人として責任を痛感し、心より謝罪申し上げる」としながら、「安倍政権が憲法改悪を通じて『戦争をすることができる普通の国』を目指し自民党内でも強硬派で知られる稲田朋美を防衛相に任命するなど歴史わい曲と国家主義を強めようとしている」と批判し、これらに反対していく決意を表明した。

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 ユン・ミヒャンさんは、「これまでの真実糾明を要求した日本軍慰安婦被害者ハルモニたちの声を冷遇し、韓国政府が10億円で日本政府と『最終的かつ不可逆的』な終結を推進している」と糾弾し、いまは「財団を設立した後日本政府の10億円が入ってくる日だけを待っている局面」としながら、「公式謝罪、法的賠償と歴史教科書収録、追悼碑建設、責任者処罰など正当な要求を解決するために国民と共に闘い抜く」と明らかにした。

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 終了後、平和統一大行進が行われ、私たち訪問団一行も横断幕を掲げて行進した。

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【2016 8・15ソウル行動報告①】サード配備反対1万人集会ほか

 東京・大阪・沖縄の各地と平和フォーラムで構成する訪問団は、8月14日、それぞれソウル入りしホテルで合流。韓国進歩連帯の仲間たちとともにさっそく活動に入った。

 1000人円卓会議に参加

 最初は、光化門前広場で開催された「自主平和統一のための1000人円卓会議」に参加。

これは、北側が呼びかけた南・北・海外(在住)の各界代表による連席会議の提案を朴槿恵政権が拒否したため、南側の各界代表1000人の円卓会議という形をとったもの。

各界代表が次々と発言し、南北対決ではなく対話と和解、平和と統一をめざすことの重要性が強調された。

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 日本大使館前「慰安婦」メモリアルデー

続いて訪問団一行は、徒歩で日本大使館前に移動。この日はキム・ハクスンさんが初めて日本軍「慰安婦」被害者であることを告白した日で、日本軍「慰安婦」メモリアルデーとして日本をはじめ世界各地で同時行動が行われている。

日本大使館前では、少女像を囲むように人々でぎっしり埋まり日韓政府間「慰安婦」合意を批判する「ナビ(蝶)文化祭」がすでに行われていた。設営された舞台の上では、「冬のソナタ」のキム次長役などで日本でもよく知られる俳優で人権・平和活動家でもある権海孝(コン・ヘヒョ)さんらが熱い思いを語り、また日本から参加した在日韓国人歌手・李政美(イ・ジョンミ)さんが熱唱した(写真)。

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ソウル市庁舎前広場を埋めたサード配備反対1万人集会

 8月14日午後7時からソウル市庁舎前広場に1万人が結集して「サード(THAAD)韓国配備撤回汎国民大会」が開かれ、サード配備が予定される星州(ソンジュ)住民35人も参加した。

 大会では、星州住民がサード配備反対の思いを込めた歌を披露。星州農民会の李ジェドン会長は「サード反対の闘争が全国に拡散しており、その力でホワイトハウス10万署名運動も成功した」と強調し、星州住民の闘いに対する協力と応援を求めた。

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 星州は、朴大統領の先祖代々の墓所もあり、住民の8割近くが与党支持でそのうち4割近くがセヌリ党党員という土地柄だという。そこへ降ってわいたサード配備の話に当初は「なんで星州なのか、ほかの土地へ持って行け」といった反対姿勢だったが、やがてサードの危険性が明らかになるにつれ「これは地球村の平和の助けにならない」「星州だけでなく韓半島のどこにもいらない」「地球村のどこにもいらない」という姿勢に変化していったという。

舞台後方の大モニターでは、翌日の現地集会で1000人が剃髪で抗議を予定している星州現地と生中継され、現地からの生々しい声も届いた。

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 参加者らはキャンドルを掲げながら、サード配備によって平和が脅かされ、中国・ロシアとの関係破綻で経済も打撃を受けるとし、配備撤回を要求した。

 大会では、民主労総の委員長代行、米国のブルース・ギャグナンさん(宇宙への兵器との配備に反対するグローバル・ネッ トワーク事務総長)なども発言した。

 続いて8・15前夜祭へ

 サード反対汎国民大会が終わると、そのまま今度は「815自主平和統一文化祭(前夜祭)」に切り替わり、夜遅くまで様々なパフォーマンスが繰り広げられた。日本と米国の訪問団も全員登壇してアピールし大きな拍手を受けた。

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2016年7月 6日 (水)

●ハン・サンギュン民主労総委員長への重刑判決に抗議する- 民主労総の抗議声明

 昨年1114日にソウルで開かれた民衆総決起大会など13件の集会で「不法行為を主導した」として逮捕・起訴されていたハン・サンギュン民主労総委員長に、ソウル地裁は74日「特殊公務執行妨害致死傷罪」などを適用し懲役5年と罰金50万ウォンの判決を下した。全斗煥軍事独裁政権を打倒した19876月民衆抗争・労働者大闘争以降で、大規模集会主催者に加えられたもっとも重い刑である。

 1114民衆総決起大会は、朴槿恵政権による反民衆・強権政治に反対し13万人もの人々が結集した。これに対して警察は「不法集会」として警察車両と放水車で車壁を作り、参加者へ高圧放水を容赦なく注いだ。この過程でカトリック農民会のペク・ナムギさんが集会現場にただ素手で立っていただけなのに、高圧の放水銃で至近距離から直撃され転倒し、今も昏睡状態のままである。

 私たちは、ハン・サンギュン民主労総委員長にかけられた重刑攻撃に国際的な抗議と韓国労働者・民衆の闘いに連帯を表明する。  (日韓ネット事務局)

 

 【昨年12月のハン・サンギュン委員長逮捕時の日本からの抗議声明は下記】

http://nikkan-net.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-b2bc.html

 

P1000671_640x4711            昨年の8・15ソウル国際平和討論会で挨拶するハン・サンギュン委員長

権力に屈服した公安判決、重刑宣告を糾弾する

 ハン・サンギュン委員長とすべての拘束者を直ちに釈放せよ

201674日 全国民主労働組合総連盟

 

今日ソウル地方法院がハン・サンギュン委員長に懲役5年を宣告した。政権の常軌を逸した剣の舞いを止める一筋の司法の正義に期待したが、無駄な期待となった。司法府までが大統領府の掌から一歩も抜け出せないことを見せ付けた判決だった。今日の判決は政権に平れ伏して、民主と人権、労働を踏みにじった判決として記録されるだろう。自ら権力の物陰から抜け出せず、司法の独立を語ることこそ言語道断だ。

国民が付与した公権力が権力の私兵になったとすれば、それはもう公権力ではない。三重の車壁と数万人の警察兵力、降り注ぐ水大砲は、13万の民心を踏みにじっても大統領府のへの道を守るという、いわゆる『ディフェンスゾーン』死守のための公権力であり、不法な国家暴力だった。保護されなければならないのは、権力の私兵になった公権力ではない。不法な車壁を乗り越えて平和的な行進をする権利、抵抗し、要求する権利こそが保護され、保障されなければならない権利だ。法廷に立たなければならないのはハン・サンギュン委員長ではなく、ペク・ナムギ農民に生死の境を彷徨わせている暴力的公権力とその責任者でなければならない。

権力を私有化した朴槿恵独裁政権の凶悪行為が続いている。父母連合の官製デモ動員とセオウル号の真実糾明妨害のための特調委の強制終了、新手の報道指針、政経癒着の密室非公式長官協議体など、どれ一つをとっても尋常ではない。労働改悪と大量解雇リストラで労働者は苦しみ、民生は破綻しているのに、財閥資本に降り注ぐ特典は続いている。

国内政治だけが問題でない。南と北は対話と交流が全面的に中断、封鎖され、韓半島周辺を戦争の危機に追い遣るTHAAD配置を強行するなど、緊張と対決に駆け上がっている。残酷な大韓民国だ。

民主と民生、平和と人権を踏みにじる独裁が、むしろ労働者・民衆を断罪しようとする世の中を終わらせよう。民主労総は今日のハン・サンギュン委員長に対する政治報復・公安弾圧の有罪判決を認めない。権力の圧迫に屈することなく釈放判決を出すことができる司法の正義を要求する闘いと、公安弾圧、労働弾圧に抗して集会デモの自由、完全な労働三権を勝ち取るための闘いも止まることはないだろう。更に、朴槿恵政権の暴圧に抗して労働改悪廃棄、最低賃金1万ウォンなど、5大要求を勝ち取るための720ゼネスト総力闘争、9月の二次ゼネスト、11月の20万民衆の総決起によって、さまよう政権の最後の基盤を押し倒す闘いの最前線に立つことを、ここに明らかにする。トゥジェン! 

(翻訳・日韓民主労働者連帯)

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